ミモザについて考える

 ミモザがどんな花なのかちゃんと知ってたわけではないですけど、先日写真を見てミモザじゃないと思ったら、あたってました。
黄色いつぶつぶの花です。葉は羽根状で夏に咲きそうなはなですけど、日本では、2月から4月に咲く花ということで、今がまさに花の時期です。マメ科ネムノキ亜科で本名 フサアカシア オーストラリア原産だそうです。

 ミモザってなんかおしゃれなイメージがすることばです。カクテルの名前にもなってますし、みなみじゅうじ座β星の別称だったりします。
 おしゃれの根源は、ヨーロッパと花の組合せによるものだったみたいです。

https://www.mycotedazurtours.com/?p=3079

 ミモザ祭りが開かれるのは、南仏コート・ダジュールの街、マンドリュー・ラナープル(Mandelieu-la-Napoule)です。。
 19世紀末、マンドリューラナプールにオーストラリア原産のミモザ(フサアカシア)をもたらしたのは、冬の間滞在していたVallombrosa公爵、モーレイズ侯爵またはイギリスの元大蔵大臣ブルーハム氏(Lord Brougham)のうち誰かだといわれています。
 20世紀の初頭には、パリの公園でミモザが見られるようになるほど人気の花木です。マンドリューラナプールには、ミモザの生産販売の業界団体や最初の商用農園が造られます。ミモザを栽培する人々はどんどん増えていき、市場は発展して行きます。毎日の様にミモザの花を載せた電車がカンヌやラナープルの駅から北フランスや外国へと出ていきました。
 このように19世紀から20世紀初頭に掛けて、ミモザの栽培と出荷によって経済的利益がもたらされました。

 ところが1929年2月13日、-9°の寒波がやってきて、ミモザは打撃をうけます。しかし、2年かけて元に戻ったときに、Gandolphus市長のもとで1931年2月16日に最初のミモザ祭りがマンドリューラナプルで開催されました。
 1956年、再び-12°Cの寒波がやってきました。このとき、ミモザとともに柑橘類やオリーブの木も大きなダメージを受けます。その後、農園は比較的温かいタネロン(Tanneron)山地に集中していきます。
 今日では、ミモザの花がモンドリューラナプールの町のシンボルとなり、”ユーロップミモザ”を通じて切り花が栽培・販売し続けられています。

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 国際女性デーとは世界中の女性の権利を守り、女性の活躍を支援するために世界中で祝われている記念日です。
 ロシア革命のあった年、1917年2月23日(ユリウス暦)、ロシアでは女性労働者を中心としたデモ活動が行われ、このデモ活動が女性参政権の制定につながりました。ユリウス暦の2月23日は、現在世界で一般的に使用されているグレゴリオ暦では3月8日。そのため3月8日が国際女性デーとなりました。
 イタリアで国際女性デーが初めて祝われたのは1922年で、1944年にはイタリア女性組合(Unione Donne in Italia)がローマで発足しました。そして、この時期に開花するミモザがイタリアの国際女性デーのシンボルとなりました。そのため、イタリアでは3月8日の国際女性デーはミモザの日と呼ばれています。日本では母の日にカーネーションを贈るように、イタリアでは国際女性デーにミモザを贈る、というのが習慣となっています。
 国連は1975年から世界に対して女性の権利に対する呼びかけを始め、1977年に国連は毎年3月8日を公式に国際女性デーと制定しました。

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アメリカでは5月に「National Mimosa Day」という日があります。しかし、これはミモザの花とは関係なく、シャンパンとオレンジジュースを合わせた黄橙色の「ミモザ」という名のカクテルにまつわるイベントのことを指しています。

 もともと、ミモザ(英: mimosa、独: Mimose)は、オジギソウなどのマメ科オジギソウ属(英語版)(学名 Mimosa)の植物の総称です。葉に刺激を与えると古代ギリシアのパントマイムのもとになった身振り劇、ミモス(mimos)のように動くことからなづけられたものです。mimosは、ラテン語で「動物のまねをするもの」という意味です。

 分類学の変遷の中で、フサアカシア、ギンヨウアカシアなどのマメ科アカシア属の植物の学名にmimosaがついたことがあり、ミモザと呼ばれるようになったようです。

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