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インバウンド6,000万人は実現するか?

日本政府が掲げる、2030年目標であるインバウンド6,000万人。
果たして、現実的なのか?実現するのか・・・

僕自身は「可能」と考えます。
コロナも落ち着き、平穏を取り戻した世界はいま、日本に多くの観光客が訪れています。

2023年は2,500万人と、コロナ前(2019年)の3,000万人に迫る勢いで回復。
大手旅行会社のJTBは2024年は3,300万人になると予想。
僕は関西在住ですが、確かに京都や大阪でもスーツケースを持った海外旅行客を見ない日はありません。

なぜ、これ程までに日本に海外の方が旅行に来るのか?

歴史的な円安ということもありますが、ただ安いだけでは、人はわざわざ飛行機に乗って貴重な時間を消費し、それなりのお金を払ってまで、極東と呼ばれる島国に来ないと思います。

著名な経済コメンテーターとしても知られる、デービッド・アトキンソンさんは著書「世界一訪れたい日本のつくりかた」の中で次のように述べています。

・分析をしてみるとすぐに、日本の観光業にはとてつもないポテンシャルがあると分かった
・観光大国になる4条件は「自然・気候・文化・食」と言われるが、この4条件を満たす国は世界でも指折り数えるほどしかない
・日本はこの4条件をすべて満たしている稀な国なのです。

世界一訪れたい日本のつくりかた  はじめにより



これまで15か国以上を訪れたこと、および米国・英国・中国・台湾に長期滞在した経験から、まったく同意です。

日本の中にいると分からないですが、日本ほど良い国はなかなかありません。これホント実感します。
安全で清潔。ごはんも美味しいし、自然豊かで歴史も奥深い・・・

日本にいると「当たり前」なのですが、
・先進国でも夜は出歩けなかったり、地下鉄は汚い
・自然豊かな国はインフラが整っていないことが多々
・建造物は立派でも、自国の歴史がない国も多い

といった具合に、訪れた国それぞれの良いところは勿論ありますが、総合力では圧倒的に日本なのです。

言葉の問題はAIが解決してくれる時代が遠くない時期に来ると予想します。
どちらかというと、懸念点は日本人の受け入れの気持ち

過去の栄華を誇った日本経済隆盛時代を知る人たちは、どんどん日本の経済が他国に比べ落ちてゆき、一方で海外の人が今の円安で物価の安い日本へ多くの外国人が来ることを面白く感じない方もいると思います。


円安で多くの海外の人が一時的に増えているのかもしれない。

でも、僕はこれはチャンスだと感じるのです。一度、何気なく日本に訪れた海外の旅行客は、日本の魅力に取りつかれ、日本が大好きになってくれる方が多いと思うからです。

そうなれば、仮に今の円安が円高に傾き、今のように安くこれなかったとしても、もっと日本を知りたい、違う観光地へ訪れたいと思うようになり、第二、第三とリピーターとなる可能性があります。

「百聞は一見にしかず」、というように実際に自分の目・耳・感覚で、日本を感じてもらえれば、僕は多くの人が日本のことが好きになってくれると思います。

それ程に日本は魅力的な国と強く言えるからです。

インバウンド6,000万人は、経済的な面でも良いことですが、国際安全保障の面で考えても、日本を大好きな人が増えれば、世論が日本への攻撃を許すとは思えません。

今日は、著書を読んで思ったことを書いてみました。


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