論作文の攻略法3選【教員採用試験】
「あなたの考える現在の教育の課題は何か。3つ挙げて論じなさい。」
のような ”お題” に対して、制限時間内に自分の意見を論じるテストが論作文です。
教員採用試験で受験者の頭を悩ます課題の1つです。
何百枚もの受験者の文章を読む訳です。「みんな同じこと書いとるな~」と感じて、きっと飽きますね(._.)
ありきたりな内容はNONO。他の受験者とは一味違う切り口と具体例で、あなたの意見を論じましょう。採用担当者の印象に残ればアピールポイントになります。
この記事では、僕なりの 教員採用試験 の 論作文 の 攻略法 を紹介します。
記事の信頼性を上げるには乏しいですが、僕の実践する攻略法で、過去に3名が採用試験に合格しています。(僕自身 と 教員志望の友人 2名)
❶手札を増やす
論作文の ”お題” は試験開始時に与えられます。
その場で "1から考えて、どんな文章を書くか” と悩んでいると、作文を制限時間内に書き終えることもできません。
あらかじめ「どんな お題 がきても、自分の手札を組み合わせて文章を書ける状態」にしておくことが大切です。
手札とは各お題に対する自分の書く文章のことです。
当時(2016年度)、私の準備していた手札は6枚です。
理想の教師
いじめ
不登校
自己肯定感
道徳教育
主体的に学ぶアクティブラーニング
この6枚の手札があれば、どんなお題が出題されても、自分の書いた文章の一部をそれぞれ組み合わせて、論作文を書くことができます。
いや、”書く” というよりも、あらかじめ頭の中にある文章を、切り取り&コピペするという表現が正しいかもしれません。
例えば・・・
◉「これからの学校に求められる教育とは」というお題
理想の教師、自己肯定感、不登校 の3枚の手札から一部分を組み合わせて文章を構成する。
◉「基礎的、基本的な知識技能の習得のために教員として取り組むべきことは何か」というお題
理想の教師、自己肯定感、主体的なアクティブラーニングの3枚の手札を組み合わせる。
◉「いじめにどう対処するか」というお題
いじめ、道徳教育の2枚の手札を組み合わせる。
繰り返しますが、論作文の試験時間中に、1から意見を考える暇なんてありません。
既に考えていた自分の文章を切り貼りしてアウトプットする場です。
ちなみに、画像を見ていただいた通り、僕は教師とは思えないほど字が汚いです。ホント合格して良かった。
手札に関するQ&A
Q なぜお題は上の6つのテーマなのか
A 僕の受ける年度に、高い確率で出題されるであろうお題だからです。特に不登校生が激増したこと、自己肯定感の低さの問題など、当時は社会的にも注目されていたので、手札に加えました。
使えそうなカードを準備しましょう。
Q 2022年は,どのようなお題の手札を準備すればよいか。
A 教員養成セミナーという雑誌を読んでください。その雑誌に今年度出題されるであろうお題が書かれています。
私は2016年度のものを買って勉強していました。2016年度は前述した6つのお題が雑誌に載っていたので、そのお題を元に手札を作りました。
教員採用セミナーは雑誌です。故に 旬 の話題が載っています。
たくさん情報が載っているわけではなく、厳選されたポイントだけが載っています。
何を勉強しなくて良いかを教えてくれるのはありがたいです。
今年度の教員採用試験を受ける方へ。ぜひジュンク堂に行って”教員養成セミナー”の雑誌(4月号~8月号)をパラパラ見に行ってみてください。
必要だと感じる月の雑誌を買ってみるのもありかもしれません。
マジでオススメです。
次に、2つ目の攻略法。
❷オリジナル具体例を手札に加える
ありきたりの正論が綴られた文章を読むと、採用担当者は眠たくなります。
そこで、オリジナリティー溢れる文章(他の受験者が書かない文章)を手札に用意しておきましょう。
僕は、筋トレが好きなので筋トレを具体例に挙げた文章を手札に加えていました。
単に、”「小さな成功体験」を積み重ねる”と書いたところで、読み手の印象には残りません。
教師たるもの、”人にものを上手く伝えるための具体例”を用意したいものです。
試験中に、オリジナリティー溢れる具体例が思い浮かぶとは考えにくい。
”事前に練り込んだ具体例や言い回しを手札にストックしておくこと”が、論作文の勝ち筋です。
❸とにかく書く
「論作文の書き方」の書籍を読むことばかりに時間を使うのは、良い文章を書くことに繋がらない。
試験はインプットではなく、アウトプットなのだから。
とにかく書く。アウトプットする。ペンを握って鉛筆で実際の原稿用紙に書いてみる。
手札を作るための作業はパソコンでもOK。改行や論理展開の仕方を整理しやすいため、はじめはパソコンの方が良いです。
でもキーボードで入力する試験ではないから、最後は絶対に何枚も手で書き、脳と手に内容をなじませること。
とにかく書く。同じ内容を2枚以上書くと、文章を覚えてくる。
自分の書いた文章を目で追って読むだけはダメ。声に出して読むのも悪くはないがベストではない。めんどくさがらず、とにかく書く。
僕は何枚も書きました。絶対に試験に受かりたかったから。
勝負は一瞬。努力は無限。
毎年の夏を試験勉強に充てるのは嫌だ。絶対に受かりたいという気持ちで、自分の考えたお題の作文を書きまくりました。
論作文は、何の準備もなしに制限時間内に書き終えることは不可能です。
言い換えると、論作文の試験は「試験のために準備できる能力を測る試験」なのかも知れません。
■書くことが、気づきになる。
6年前。論作文対策の一歩目は、パソコンで自分の考えを word に打ち込んだことでした。
とりあえず書き始めることで、自分でも思いもしなかったことが出てきます。
最初から何が書けるかは、わからなくて当たり前です。
後で読み返すと無駄なことを書いていることに気づきます。字数オーバーしていました。「この表現いらないな」と後で消して、添削するのです。
出来上がったものが、最高の手札となります。
このNOTEも、なんとなく書き始めました。
すると思考が泉のように溢れ出てきます。
書いているうちに止まらなくなるのです。
もちろん、最後には削って短くします。
これが添削です。
この記事が少しでも、教員採用試験 の 論作文対策 の お役に立つならば、僕は嬉しいです。
PS : 僕のNOTEの記事の文章の書き方は、論作文において参考になりません。
論作文は、国語で習ったような”間違いのない文章”を書くことが求められます。
僕は、記事の読みやすさを大事にしているため、ちゃんとした文章ではありません。
「漢字を減らす」
「改行しまくる」
「です・ます」と「だ・である」をふつうに混在させる
をポイントに書いています。論作文では御法度です。