「相手の課題を解決しなきゃ!」をやめる。それは多分、ただの自己満だから。 #THECOACH
前回に引き続き、THE COACH Academyにて、「コーチング」の勉強をしています。
前回習ったのは、コーチングのスタンス。
どういうスタンスで話を聞くのか? ということをみっちり学びました。相手をジャッジしない、直視で捉えたものを受け止める、などなど。
今回はそれを踏まえて、「どう具体的に問いを立て、傾聴していくのか?」を学んだ結果、「何なん、この質問wwww」と日常的な会話でまったくしないような質問を繰り出すことになりました。
「自己内省」には限界があります
今回学んだのは「問い」について。
前回は「そのまま受け止めていく」という、自分の「解釈モード」ではなく、「感知モード」で話を聞く練習をしたのですが、いよいよ「問い」を立てていくわけです。
ここで、改めて大切だと思ったのが問いの効果。
「ひとつの問いが、人生を一変させる」とのことで、やっぱり自分自身のことは、自分ひとりだけでは完全に理解をすることは難しいんだなと感じました。
ジョハリの窓然り、第三者によって引き出される自分、というのはあると思う。自己内省には限界があるからこそ、コーチングが着目されているのは大いにあると思いましたね。
「課題解決をしよう」と思うな
ただ、ここで、ものすご〜く難しいのが、「事柄」に目を向けないということ。
事柄や第三者に好奇心を向けると課題解決になりやすいのだそう。(目標・課題・解決策・状況・原因、みんな、上司、親など)
一方で、コーチングというのはこちらからアドバイスをするわけでもないし、最終的に何か結論を出さなければいけないというわけでもないので、詳しい話を聞いて、「じゃあ、具体的にどう解決してこっか?」となるのはNG。
これ、コンサルの人とかは感覚を掴むの難しいんじゃないかと思います。わたしも普段、友人の話を聞くときは具体に落とし込んでしまうので、「え〜、聞くだけ聞いて、何の結論も出してあげないなんて!」とモヤモヤしてしまうのですが、それはコーチの役割ではない。
事前に「コーチは解決策を出しません!」と提示することで、相手自らに考えてもらう。
だからこそ、わたしが知りたいことを聞いてはいけないし、事柄ではなく、心に好奇心を向けなければいけない。素直に出してしまいそうな言葉をグッと抑えて、いつもと違うところに目を向けるのは難しかったです。
課題解決するのはわたしではなく相手自身。コーチングに限らず、すごく本質的だなと思いました。
逆に、これまで「せっかく相談してくれているんだから、何かしらの解決策を提示してあげなきゃ!」とか思っていたことって、実はただの自己満だったのかもしれない、と思ったり。
本当に本当に寄り添うだけなら、こういう話の聞き方もアリだし、必ずしも解決に落とし込まなくてもいいんだと思いましたね。
じゃあ、相手に何を言ってあげればいいのか?
事象の解像度を上げるのではなく、相手が「思っていること」「感じていること」を解像度を上げる。
ということで、相手に問う質問は「で、あなたはどう思うの?」が中心となっていきます。
実際に口に出してみると、「なんかすっごい変なこと言ってんな」「すごいしょーもない質問してんな」という気分になってきますが、相手に問われるとそこまで違和感がないので、これでいいんだと思います。
実際にやってみて、すごくおもしろいのが、相手が勝手に課題解決に向かっていって、勝手に納得していくこと。
わたしはただ、心のうちを聞いているだけで、特に何もしてないんだけど、そういう現象が起きていくんですね。これがコーチングか。
逆に、これまで相手に返してこなかったような「問い」だからこそ、これから日常生活などで実践してみるのが楽しみです。