頼らないことは、寂しいこと
基本的に1人で何とかしようとするクセがある。
わたしの場合、器用貧乏なので何か事件が起きても「あーー写真が必要…いいや、自分で撮っちゃえ!」とか、「新しい修正が…PSD自分でいじるか…」とか、誰かに頼むよりも自分でやってしまいがちだ。
悩みなどもそうで、あまり打ち明けることはない。転職も、親にも誰にも言わずに勝手にやったくらいだ。
その裏には、「人に頼るのが申し訳ないから」という気持ちがある。
時間を奪ってしまうのが申し訳ない。
迷惑をかけてしまうのが申し訳ない。
そんなことばかり考えて、つい自分で巻き取ってしまう。
でも先日、友人が何だか悩んでいるらしいことに気付いた。
直接言葉では言わないけれど、何かモヤモヤを抱えているらしいことは感じ取れる。
でも、なんとなくそれを聞いていいのかわからなくて、「何かあったの?」と聞いてみても、「ちょっとね」と濁すばかり。
これは無理やり踏み込んではいけないな、と少し寂しい気持ちを抱えながらも、「話してくれるまで待とう」と思った。
その日は、なんだか眠れなかった。
結構仲が良いと思っていたからこそ、打ち明けてくれないのがもどかしい。でも、どこまで踏み込んだらいいのかわからない。過干渉して嫌われるのも怖いなぁ。
そんなことをぐるぐると考えていたら朝になっていた。
そこで気付いた。「頼られない」ってこんなにも心細いことなのだと。
自分も同じことをしていたかもしれない。
全然大丈夫じゃないのに、「大丈夫!」と笑って相手を悩ませていたかもしれない。
「頼りないのかなぁ」なんて胸を痛ませてしまったかもしれない。
次の日、目覚めてからスマホを見ると「ごめん、やっぱり頼らせて」というLINEが届いていて涙が出そうになった。
頼ろう。
全員は無理でも、せめて自分のことを大切に思ってくれる人には。
頼るのはダメなことだと思っていた。でも、身近な人に頼らないのは、かえって不安にさせることでもあるのだと知った。
そして、頼られることは、嬉しいことでもあった。何でもしてあげたいと思った。
そこには迷惑とか、時間を奪われたとか、そんな気持ち、1ミリもない。
相手の立場になってみると、こんなにも見え方が違うのか、と実感した出来事でした。
想像力!