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忙しくなくともキャパはオーバーする

ああ、いまの自分はキャパがないなー、と定期的に思うのだけど、推し活したり旅行したり10時間寝たりしてるので、あまりキャパがないように見えない気がする。

ただ、キャパって別に予定やタスクだけの話じゃないと思うねんな。

頭や心のなかでいろいろ考えてるだけでもキャパると思うのよ。

だから、予定が詰め詰めでも「まだキャパあるなぁ」と思うときもあるし、家でボサっとしてるだけでも「いまキャパないわ」と思うときもある。

今日は歯列矯正で歯をギュッと締められただけで痛くてキャパがなくなった。

気持ちがいっぱいいっぱい、っていうのかな。

いまのわたしは緊急対応に追われているわけではないけど、毎日何かしらやることがあって、頭の片隅には先々にやりたいことがあって、読んでる本も読みたい本もたくさんあって、プライベートで考えることもあって、推しも卒業しちゃうしでぐるんぐるんしている。

ああそうだ、健康診断も受けなくちゃな。本当にやることって尽きない。やってもやっても。

でも、本当は「やらなきゃいけないこと」って別段ない。

歯医者に行くのも自分のきれいな歯を保つためだし、健康診断を受けるのは自分の身体のためだし、お部屋をお掃除するのも自分が快適に過ごすためだし、仕事をがんばるのは自分のためだし、っていうか全部自分のためである。

そして、「自分のため」のことはコントロールが効く。

100%ピュアピュアな気持ちで「会社に貢献したい!」「ぜひ足として使ってください!」と思っている人は本当に少なくて、蓋を開けてみれば自身の夢や承認欲求や自己顕示欲や楽しみに繋がっていたりする。

だから、「やらなきゃいけないこと」を冷静に分解してみると、「やんなくていっか」になってしまう。

会社のためにはやったほうがいいけど、わたしがやったところでな。ハッハッハ。と我に返ってしまうので、みんな冷静になる前に仕事に集中する。そっちのほうがいいと思うし。

やらなきゃいけないことってないのである。

仕事をしたくないならしないでいいし、電車に乗りたくないなら乗らんでいいし、掃除したくないなら掃除せんでいい。健康診断もしなくていいし、推しのグッズも買わなくてよろしい。

それでも「やる」のは「やりたいから」なのである。自分のために。自分の将来のために。あるいは大切な誰かのために。

そんなわけで、わたしは忙しくないけど自分のせいでキャパってるし、みんなは忙しくないけど「キャパってます」って言っていいと思う。

キャパシティって人それぞれなのでな。

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