大体のことは、『できる』って言っちゃえば『できる』ようになる
わたしはよくハッタリをかます。
今でこそ言えるが、昔先輩に『カメラできる?』と言われ、『できます!!』と意気揚々に答えたとき、実はミラーレス一眼しか触ったことがなかったし、基本オートだし、レンズもズームレンズしか使ったことがなかった。
それでもとりあえず『できる!』と言ってカメラを受け取り、その場で触って操作法を確かめ、『F値ってなんだっけな』と思いながら歩きながらググって調べ、なんとかやり過ごした。
カメラマンにブチギレされそうなエピソードである。
それで、出来上がった写真を見て、『いいねぇ』と言われたので『これでいいんだ』と思った。
同様に、『漫画描ける?』と聞かれたときも、実は小学生以来漫画なんて描いてなかったが、とりあえず『描ける!』と言って、そのあと漫画の描き方講座に行って学び、10時間くらいかけて2ページ完成させた。
漫画家にもブチギレされそうなエピソードである。
でもやっぱり出来上がった漫画を見て『いいねぇ』と言われたので、やっぱりそれでいいんだと思う。
そもそも、何をもってして『できる』なんだろうか?
カメラはボケていなければ『できている』のか、それとも構図も完璧でなければいけないのか。
漫画は、簡易的な4コマでいいのか、それとも少女漫画みたいにトーンまでしっかり貼らなくてはいけないのか。
『できる』ってめちゃくちゃ曖昧な言葉だ。
その道を極めているプロでも『できる』し、ちょっと触ったことがある程度も『できる』に当てはまる。
じゃあ、もう『できる』でいいじゃないか。
いつもわたしが、100%できるわけじゃないけど、とりあえず『できる!』と言うのは、『できるようになりたい』からだ。
とりあえず先にゴール設定をして、そこに合わせてスキルをチューニングさせていく。
決まってしまったら、もうなんとかするしかない。
何かをできるようになるには、場数を踏ませてもらうしかないのだ。
そんなとき、『できない』なんて言ったらもうなんっっにも始まらない。
だから、自信がなくても、とりあえず『できる』って言っちゃう。
そうやってこなしていれば、すぐ『できる』ようになる。最終的にウソもホントになれば、それはホントなのだ。
Photo:@satopichu