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他人から注意されるってウザくない?

今業務委託で入っている会社があるのだけど、わたしはすごく迷っていた。

「ここ、こうしたほうがいいんじゃない?」

って言うかどうか。(どぉん)

そもそも、わたしは会社員生活のなかで、これまで後輩とか部下とか、そういう存在がいたことがないに等しい。

いや、会社員どころか、部活も中1で辞めてしまい、バイトも長続きしないタチなので、「後輩」という存在に出会ったことがない。大学時代の後輩は形だけで注意とかしないし…。

そんなわけで、迷っていた。

基本的に何か言ってくる人ってウザいじゃん。「私はあなたのためを思っていっているのよ」なんて言葉すらウザい。余計なお世話だ、と思う。

それがわかっているからこそ、わたしなんかがしゃしゃり出ていいものなのだろうかと思ってしまったし、いち業務委託として言うべきかも非常に悩んだ。

そもそも、わたしが誰かに注意できるぐらい、仕事ができるようになったとも思えなかったから。

「先輩にタメ語を使わない!」「営業に猫のスカートを履いてこない!」という注意は新卒のときに受けたことがあるけど(冗談混じりに)、わたし自身、思い返してみると社会人生活のなかであまり注意をされてこなかった。

それでもある日、なんかツルッと言ってしまったのである。

「このままじゃ、この先別の誰かに注意されるかも」と思ってしまったから。

それでもストレートには言えなかったので、一度メモ帳に下書きを打って、ちょっと考えてからチャットに送って、やっぱうるさいかな、なんて惑いながら送った。

ちなみにわたしたち業務委託たちはあまり顔を突き合わせることがない。イマドキのフルリモート・フルフレックスの会社だからである。

そうして顔を合わせないまま時を過ごしていたのだけど、つい先日、初めてリアルで会った。

「嬉しかったんですよね」

2人きりになったとき、その子は言った。

わたしは注意した。その子は喜んだ。こんな世界線ある?

話を聞いてみると、その子はずっとひとりでフリーランスをやっていたらしく、フィードバックをくれる人がいなかったのだそうな。

そんなこと、ある???

とはいえフリーランスがフィードバックをもらえず、怒られることもなく、成長が鈍化してしまうのはフリーランス3年目のわたしが1番よくわかっていることでもあった。

注意されるのって嫌だ、とわたしは思っていたし、注意してウザがられるのも嫌だと思っていた。

でも、注意しないと気付いてもらえないこともあるし、こうして注意をありがたがってくれる人もいる。

なんか、勇気を出して言って良かったな。この経験って、もしかしたらみんな初めての後輩ができる中2ぐらいのときに終えてるのかもしれないけど。

少なくともわたしは感動したのだよ。

自分は底辺な人間だと思っていたけど、いつのまにか誰かに注意できるレベルの社会人力とかライター力がついてきてるんかな、と思った出来事だった。

言ったほうがいいかも?ってこと、我慢しないでおこう。自分のためにも相手のためにも。

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