わたしのまわりにはイケメンしかいなかった
きっかけはいろいろあるが、最近自分がものすごく「男性脳」だということに気付いた。
「男性脳」「女性脳」の定義はいろいろあると思うが、ここではとりあえずわたしが「この行動や言動、メンズっぽいな」と思ったら男性脳ということにしておく。(主観100%な)
たとえば、彼氏に愚痴を言われたとき、すぐに「じゃあ変えちゃえば」「辞めちゃえばいいじゃん」「相手にハッキリ伝えてみれば?」とズバッと言ってしまい、「聞いてほしかっただけなんだけど…」と言われたときとか。(これ、男が言われるヤツ〜〜!)
たとえば、何も言わずに率先して予約を取ったり、スケジュールを立てたりしてしまうところとか。サプライズしちゃうところとか。(それでいて「ありがとう!」って言われたら「別に~」とか言う)
モノを買うとき、「ときめき」よりも「機能性」と「効率性」で選んでいるところとか。
今まであまり気付かなかったが、自他称ともに「女性脳」で、女子会にも普通になじむような彼氏といると、自分は「なんだか彼女ができたみたいだなぁ」という気持ちになる。
自分がすごい男性的な考え方をしているのだ。
それで、「聞いてほしかっただけなんだけど…」事件のあと、そういえば、女子といえば「アドバイスがほしいんじゃなくて聞いてほしいだけなの!」って生き物のはずなのに、なぜ自分は女友達とうまくやっていけているんだろうと考えた。
そして気付いた。わたしのまわりの女子ーズはイケメンしかいないのだと。
相談をするとズバズバ言ってくれるし、「旅行に行く!」となったらその場で宿を予約し、下調べをしてくれる。たぶん、自分で宿をとったことはほとんどない。
鍋パーティーなんかでスーパーに買い出しに行くと必ず重いほうを持ってくれるし、鍋奉行もして取り分けてくれる。
お店への道のりは手を引いて連れてってくれるし、わたしのオーダーを先に通してくれる。何なら車道を歩かせなかったり傘を刺してくれる友だちもいる。
こうして列挙してみると、なかなかだ。
やべー、わたしイケメンに囲まれて育っていたんだわ。
しかし、イケメン女子といるのはサイコーだが、とある弊害がある。
恋人に同じレベルを求めてしまうのだ。
イケメン女子にたっぷり寵愛されて(甘えているともいう)、そしてわたしもイケメンとして生きてきたからこそ、やることなすこと女友達や自分と同じぐらいやってくれるだろうというのが当たり前の感覚になってしまった。
一度、「◯◯ちゃんと付き合うのは大変だねぇ」と彼に言われたことがある。そのときは「そうかしら」と思ったが、たしかに意味がわかる。
なんせ、自分の肩を濡らしながら相合い傘をしてくれるような友だちに恵まれているのだ。わたしは自分の彼氏が不憫でならない。
みんなイケメンでごめんな。何ならわたしもイケメンでごめんな。
特に結論はないけど素敵な人たちに囲まれて幸せです。