ミニマリストになるなかで、自分の価値基準が見えてきた
「ミニマリスト」の定義にもいろいろあれど、わたしの場合はかなりゆるいミニマリストだと思う。
それでも、部屋にハサミやボールペンは1本ずつしかないし、本はほとんど電子書籍で靴下も全部同じものを4足…と「自分にとっての必要最低限」で暮らしているので、かなりミニマリストになったほうだ。
1週間の旅行もリュックひとつで行けちゃうくらい。
最近ぐっと冷え込んだので、衣替えをしようと思い立ったのだが、そのなかで自分の価値基準を改めて確認することになった。
それが、「めんどくさくないかどうか」といつ価値観だ。
たとえば、衣替えをするなかで「今年一度も着なかったな」という服は、どれもアイロン掛けが必要だったり、透け感があるため中にもう1枚着なくてはならなかったり、ボタンが多かったりと、どれも「ちょっとめんどくさい」服だった。
どんなに可愛い服でも、1枚でスルッと着られない服は着ない。これがわたしの服選びのルールらしかった。
服以外にも、「シンプルで丈夫で便利」と買った高価な革バッグは、ナイロンの「軽い」バッグに負けたし、「容量が大きくてたくさん充電できる」モバイルバッテリーは「1回分も充電ができるリップサイズ」のモバイルバッテリーに負けた。
ちょっとでも「重い」と持ち運ばないのである。
軽くて速乾性のあるサウナハット、タイツ代わりに履けるあったかズボン、ぺったんこで軽いスニーカー。
そうやって自分の手元に残ったモノたちを見ていると、価値観が浮き彫りになってくる。
正直、めんどくさがりの自覚はあったけど、ここまでめんどくさがりとは思っていなかった。
ミニマリスト寄りになってから、いらないものをすぐに捨ててしまえるようになった。家にあると無駄に散らかるし、必要なものを取り出すときに邪魔になってめんどくさい。
この価値観は、モノに対してだけじゃなくて、仕事や人付き合いに対してもそうだ。
めんどくさくない仕事。めんどくさくない人付き合い。
それをいかに工夫して作っていけるかが、わたしの心地よさに繋がるのだと思う。それを考えることすらめんどくさいけど、未来の自分のためにめんどくささを排除して生きていきたいな。
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