#4 バックレはダメ、絶対!

みなさんおはようございます。

突然ですが、バックレって意味わかりますか?突然連絡も無く会社にこなくなることです。

一般の会社とかでもよくあるんですかね?

飲食業界ではあるあるです。


学校とかだとあんまりないですよね?少なくとも行きたくなくなったから辞めるとかは本当少ないですよね?

飲食店だと結構多いんですよ。

昨日まで普通に仕事してて、なんなら飲みに行って来週もがんばろうぜ!みたいな感じだったのに、休み明け来ないとかよくあるんですよね。


そもそもどうしてこうなるのか自分なりに考えてみたのですが、仕事がきついのはもちろんなんですけど。

私の1日の仕事を簡単に説明しているので、なんとなく 大変なのは伝わっていると思うのですが。

体力的にはかなり追い詰められるじゃないですか?

でもバックレてしまう問題はそっちじゃなくて、精神的な問題だと思うんですよ。

我々はまず仕事が技術的な部分において圧倒的に劣っているわけなんです。

10年も経験がある人と比べれば当然ですよね?

研修的なシステムがあるわけでもないし、業務の間で教えてもらっているので、1度教えてもらって次に出来ないとわりと怒られるわけなんです。

覚えることは多いし、ミスは許されず、睡眠時間も足りないのループに陥ります。

こうなると同じミスとかしてしまうので、そうなるとガチギレされます。

いやいや、「社会人たるものミスなんてダメだろ」と思うじゃないですか、でもミスとかいってもニュアンスの違いみたい物だったりするんですよ。

例えばソースを作るとしたら、白ワインをこれぐらい入れて、これぐらいになったらトマトをいれて、これぐらい塩をして完成。

みたいな教わりかただったりします。

そうすると白ワイン入れすぎとか、トマトを入れるのがはやいとか、そういうミスって努力だけではなかなかカバーできなかったりしませんかね?

ニュアンスというか勘とか経験ですかね。

それで怒られたりして、いつも出来てる簡単な仕事でミスとかもしていまうと。


「やる気あんの?」

「昨日教えたよね?」

「辞めてもいいよ?」

これぐらい平気で言われます。

そして殴られる、蹴られる。

こんな感じなので、むしろ普通に働く方がクレイジーですね。

ちなみにこのビストロでは幸い暴力は一切ありませんでした。それはありがたかったです。

今じゃ考えられないないのですが、当然どこもこんな感じだったみたいです。

大きく分けると殴られる殴られないかみたいな。

殴られない側からはその後、理不尽自慢となります。

なのでこれが普通だと刷り込まれいるので、耐えらないとダメな人間ということになります。

先輩がたはこの厳しさを耐えぬいてきた方なので、むしろ自分達が受けてきた教育に比べれば楽にしてやってんだぞってことになっているので、大変です。

何故か料理の世界だと暴力OKみたいな空気ありましたからね。


そして初めてバックレを目の当たりにする日が来ます。

このビストロでは前菜チームとお魚andお肉チームに分かれてます。

以前簡単に説明したと思いますが、お魚とお肉と付け合わせとソースをやるセクションのことを「ストーブ」なんて呼ばれてました。

「ストーブ」とはオーブンのことで、オーブンの前でやる仕事が多いのでそういう風に呼ばれてました。

ローカルな呼び方だと思ってください。

チームといっても2人でやっているので、リーダーと部下がはっきりしています。

ストーブの部下のかたは加藤さんといいます。

この加藤さんなんですけど問題がありまして。

休みがちなんです。

ペース的には月1ぐらいなんですけど。

ギリギリの人数でやっているので1人休むとそれなりに支障がでます。

加藤さんがやっている雑務なんかも、そのリーダーの人にやらせるわけにはいかないので、私の仕事も増えるです。みんなにそれなりに負担がかかるわけですね。


それが月1ぐらいだと、オーナーも「またか」って言ってるので、もう常習犯みたいになってます。


加藤さんと山崎さんがロックバンドの話しとかをして、盛り上がっているのをよく見ていたので、

まさかサボってライブとか行ってんのかなって思ってました。


加藤さんも私の先輩ではありますが、ストーブ前の仕事は特に感覚とか経験が求められるセクションですので、よく怒られるわけです。


そしてついにその日が来ます。


加藤さんが来てないんです。

正確には私の後に来るので、来ないんです。

また休みかよ。仕事増えてめんどくせえなぁ。

そう思いますよね?


でも連絡が来ないんですよね。私は電話番的な仕事もしていたので、あれ?ってなります。

結局その日は連絡がつきませんでした。

翌日は定休日で、休み明けの月曜日。

オーナーに「加藤辞めたから」

って言われました。


それまでに辞めた方々は、事前に辞めることを聞いていましたし、理由もうかがってましたので、      今回はビックリしました。


後で山崎さんに聞いたのですが、やっぱりサボってライブに行ってたみたいです。 

そして仕事も辛かったそうです。


当時は人のことにかまう余裕が無かったので、それほど気に留めれなかった記憶ですね。


ただバックレは絶対だめです。

ここで言うバックレとは何も言わずに会社に来なくてなることをいいます。

最悪どんなことがあっても、電話一本入れてください。

一応私も赤い血が流れているので、朝来ない人がいると、なんかあったのか?事故や事件も考えるわけなんですよ。

私にも弟がいまして、連休明けに仕事に来なかったんです。

電話しても出ないし、何故か引っ越しをしていて会社に届けてなかったみたいで、親の元に連絡が来たんです。

34歳にもなって、無断欠勤して親に迷惑をかける。

ありえません。

そうして母と会社の社長と弟の家に行き、家からも出てこないので、管理人に鍵をもらって突入したそうです。

そしたら家の中で、


亡くなっていました。

心筋梗塞とのことです。


だからダメです。

電話一本でいいです、今ならLINEでもいいです。

バックレだけはどんな理由があっても絶対にダメです。


まあできればきちんと手続きをして辞めることをおすすめはしますが、ブラック企業で話にならないケースとかもあるじゃないですか。

それでもあなたの事を心配する人がいるはずなんで、生きてるけど仕事辞めたってことにしてほしいです。


これはお願いしたいです。


でもこれから先みんな無断欠勤からのバックレを決めてくるんですけどね。


ちなみに私はバックレたことありませんよ。

コロナで大変ですけど、バックレはしないでね。


読んでいただきありがとうございました。


次回は1999年 4月の現状を紹介します。








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