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#5 異色の学園祭責任者

夏休み後の後期の実習は私もだいぶ実習に慣れてきて、また助手に新しい先生も入り2人体制となり、なによりも学生達が見違えるほど実習に真剣に取り組み出したこともありスムーズな授業となってきました。

実習は自分の想像していないことがしばしばおこるので、常に不安との戦いでした。そんななか、私自身もよい緊張感を保ちながらやれていたと思います。

また新しい助手の先生も非常に優秀で手厚いサポートにも感謝でした。

そんななか10月の初週に校長先生に呼ばれまして、学園祭のお話をいただきました。
毎年2月に学園祭があり、お菓子を販売したり、カフェを営業したり、学生の作品展示などあり、文化祭のようなものです。

そのなかでレストランを開いているのですが、そこの責任者をやってほしいとのことでした。

私にそんな大役務まるのかと思いましたが、それ以上に楽しそうが勝り二つ返事で了承しました。

前年はカウンター16席で1日3回転の2日間開催。
料理はコースで前菜、メイン、デザート、紅茶と小菓子。
料金は1,400円

原価率は100%をこえなければいいとのことでした。

前年の料理の写真をみせてもらいました。
とても評判も良かったそうです。

この時私は率直に「昨年と比べられるし、負けたくないな」
と思いました。
♯戦いではないはず

勝ち負けではないのですが、料理人としてどうしても比較してしまいます。
そしてこの時思ったことは
1皿数を昨年より増やす
2原価も昨年より下げる
3質も当然上げていく

この3点は絶対だなと。

前年のお話をさらに詳しく聞くと、どうやら担当の先生が中心となり、一部の生徒だけでやっていたそうです。

私はこの部分がとても違和感でした。

学園祭なのに先生がやるのはおかしくないかと。
確かにお客さんをいれて、お金もいただくわけなので、変な料理をだすわけにはいかないのですが、それでもいかがなものかと。

また一部の生徒だけでやったというのも良くないのでは?

参加した全員でやるべきではないかと。

なので条件として、
4当日は私はノータッチでやること。
5学生は全員参加させること。
以上の5点を目標にやることにしました。

料理内容は、お通し、前菜、スープ、メイン、デザート、お茶と小菓子
これに、パンとバターもつけました。

お客さんが滞在できる時間は最大で70分。
映像を流す時間が5分あるので、食事できる時間は65分しかありません。

これを学生だけで運営させなければならないわけです。

衛生管理、時間管理、在庫管理、そして当日の導線の管理を限られた中でどこまで教え込むことができるかはとても不安でした。

でも私は一生懸命にやることの尊さを知ってもらいたくて、すべて学生
に任せることにしました。
月曜日から金曜日までは準備をして、土曜日と日曜日が本番です。

コロナ期間中に学んだ知識を活用するまたとない機会でした。
リーダーとしてたちまわり、チームをまとめていく方法。

絶対に負けたくない戦いの始まりです
♯勝手に戦いにする男




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