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次世代原子力発電 “SMR” とは?AIとデータセンターの未来を支える新エネルギー戦略(後編)
前編では、米国の巨大テック企業が注目するSMRの概要となぜ今ここまで注目されているかその背景について解説した。後編ではSMRの課題と代表的な企業について理解を深めていく。
受動的安全機能
SMRには大きなメリットがある一方で、実用化に向けては多くの課題が存在する。中でも一番重要なのは安全性の担保である。
原子力発電はネガティブなイメージが強く地元住民の反対運動なども起きやすい、万が一でも放射線汚染事故が発生してしまうとGoogleやAmazonであっても深刻な企業イメージの劣化を招くことは想像に難くない。
それではSMRの安全性はどうなのか?
実は従来の原子力と比べて、設計上の大きな工夫がなされており、安全性が向上しているといわれている。その一つが「受動的安全機能(Passive Safety Systems)」と呼ばれるものである。
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