フランチャイズの学習塾を開業するも赤字で倒産した話⑧契約解除。やっと解放された。
フランチャイズ契約って、こういうことなのね。
今回の失敗を通して多くのことを学んだ。
あと、入口で
「超ウエルカムモード」
「ニコニコ笑顔で過剰な接待」
これは、おかしい。
その時は分からなかったし、
丁寧に扱ってもらえることが嬉しいかった。
でもまぁ。
よく考えてみたら分かる話だ。
本部の担当者さんはきっと、
「とにかく1件でも多くセンセイと契約をとれ」
とでも言われているのだろう。
そこへ、世間知らずのかもがねぎを背負ってやってきた。
チョロいとでも思われていたのかな。
誰が悪いワケでもない。
担当者さんだって、それがお仕事なんだものね。
それに、詐欺にあったという訳でもない。
たしかに、ウソは何ひとつ言ってない。
メリット、デメリット。
どちらもちゃんと説明してくれていたはず。
声の大きさはてんで違っていたけどね…。
メリットは大きな声で過剰に教えてくれていた。
デメリットは小さな声でサラリと伝えてくれた。
ん?
サラリとしか伝えてくれなかった、か。
まぁ。
仕方がない。
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実際、この学習塾で成功している人も沢山いるようだし。
自分には合わなかった。
ということだろう。
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「教室を閉鎖する場合、全ての教材や備品等は会社へ返却すること」
とのきまり。
はい、もちろんです。
その時の記憶に残るものは、何ひとつ置いておきたくない。
大量の荷物をダンボールにつめた。
宅急便の人が集荷サービスに来てくれた。
あぁ。
スッキリだ。
全部おわったんだ。
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結局ふりかえってみると、
「約1年、ほぼ無収入で、
ボランティア活動をしていた」
というような結末だ。
時は金なり。
そこに費やした時間や労力を、違うところに使っていれば…。
なんて。
思ってしまったりもした。
でも、今となっては、
後悔はしていない。
いい勉強料だったと思えるようになるには、
時間はかかったけれどもね。
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こんな無謀な挑戦ができたのも、家族の協力があってのこと。
結局、赤字のまま終わってしまったけれども。
そんな失敗が許されるのも、家族の支えがあってのこと。
感謝しかない。
家族のみんなありがとう。
こんな私だけれど、いつも笑って許してくれて。
心から感謝だ。
(つづく)