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骨折物語 その3 ~診断・治療・早期退院計画~
#足関節骨折 #入院までの経過 #早期退院にはセルフケア練習必須
#家の中で松葉杖を使う注意点
【救急外来受診方法】
娘ちゃんに運転してもらいA病院に到着。娘も私も初めて受信する病院で、病院の所在も正面玄関のイメージもわかず、構造もわからないが案内してくれるナビがあることはありがたいと思った。同時に、これまで家族が大病もせず過ごしていたことに、感謝する気持ちがわいていた。A病院は自宅から10キロ圏内にあるにも関わらず、家族のだれも高度医療を必要とするけがや病気に罹患していなかったということ。
健康な身体で生き続けてこられている奇跡だったのかもしれない。
救急外来の入り口に車を一時停止するとすぐに、警備員の方が私が受診しに来たことと、歩けないことを確認し、車いすを持ってきてくれた。車の後部座席から車いすに自力で移動すると、警備員お方が待合室まで車椅子に乗車したままの私を、移動させてくれた。
今時、警備員の方は病院の職員ではなく、外部委託業者であるにもかかわらず、ここまで気配りとサービスを提供してくれるのだと、感謝の念を抱いた。
自分ではできず、誰かに依存しないとことが成り立たない状況になって、感謝の念とそれを表す言葉が
🙏 『ありがとうございます。』🙏
かかわってくださる方々に、心の奥底から自然に湧き出る言葉であった。
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【総合窓口での受付】
救急入り口に一時停車した車を、駐車場に移動した娘ちゃんと一緒に、お互い「勝手知らない第3次救急病院」の総合受付すらわからなかった。ここでも、警備員さんが丁寧に説明をしてくださり、車椅子に乗車したまま移動した。
この時から、できることは自分でするとこ心に決め、車椅子の移動は、けがをしていない両手を使い十分可能。娘ちゃんには、付き添い徹してもらった。
娘ちゃん:「車椅子押すよ」
私:「両手はケガもしていないし、使えるから自分でできるよ」
「ありがとう」
こんな会話が、病院受診の最初の会話だった。
①受診申込書への自己記述。
②自動血圧計での血圧測定。=130/70
③体温測定。=36.1℃
①~③を終えて、救急外来入り口近くの救急外来の待合室に移動した。
移動は車椅子に乗車しているので、自分で操作して行った。
【救急外来の診察待合室】
車椅子に乗車し、左足は車椅子のフッドレストに置いていたので、足は下垂したままにならざるを得ず、見る見るうちに足の腫れは明らかになり、左足首は、右足の2倍になっていた。
娘ちゃん:『絶対に見せないで。見たら倒れちゃうと思う。』
腫れている足首を娘ちゃんに見えないように、膝から足元をコートをひざ掛けのように利用し、隠していた。腫れた右足は、右足に乗せるように足を組み、少しでも挙上するようにして診察を待っていた。
この間も、内科受診をしている様子の患者さんと家族もいれば、救急車で搬送された患者さんが診察と処置を受けている様子や、事故の状況把握をしている警察官もいるし、救急搬送を終え、搬送患者の診断確定と報告書を持つ救急隊員など、深夜の救急外来のあわただしい様相を呈していた。
【診察室そして診断】
救急外来の診察室3番へ入るように
「○○さん、診察室3番におはいりください」
と、放送が待合室に入り、押し開きのドアを娘ちゃんに開けてもらい、車椅子を自走し診察室へと進んでいった。
寡黙に電子カルテを覗き、私に質問をしながら入力作業をしている医師の姿があった。深夜0時、救急担当の責務とはいえ、この時間の労働していることの大変さを医療従事者の経験から、私にも少しはわかる。
医師:「どのようにしてけがをしたか」
「症状は?」「既往歴、内服、入院歴、アレルギー、麻酔歴」
次々に質問しては、カルテに記載していく。
私の足に手袋をした手で触診し、足の腫れている部分の痛みを確認してた。
左足内果部に触れられると、「ウツ」と声が出てしまう強烈な痛みを感じた。
医師:「レントゲンとCTを取ってきてください」
診察室を出て、救急外来の一角に設置された放射線科の部屋でレントゲンとCTの撮影を行った。左足が腫れあがり、動かすたびに神経に触れるような熱く刺すような感覚を体験することとなった。
CTは横たわっている間に終わった。
単純レントゲン撮影は、足首の角度を変えて3方向から撮影するため、この角度維持をするときの筋力維持中、筋肉のひきつれる感覚と同時に腫れが部位の筋緊張を伴うために、震えるのを我慢していた。
撮影終了後、医師の診断結果を伝えられる。
医師:「手術適応の骨折です。手術を望まないのであれば、保存的に治療をします。どちらを選択するか?」
「手術予定日は、12月22日水曜日。前日の12月21日に術前検査をしてから外来受診、診察後入院になる予定です。」
「12月21日火曜日は10時ごろには再診手続きを済ませ、検査に回り外来診察です。」
「今日は足を固定し、自宅でよく足を冷やして、手術までの間、足に水泡ができないように気をつけてください。」
水泡ができないようにする際の冷やす方法の禁忌について、口頭とメモを用いて説明をしてくれた。
「入院は2泊三日の予定」「今日から松葉杖を使って練習してください。」「一人で移動できないと、回復期リハビリテーションの病院に転院することになります。」
「松葉杖のレンタルと購入方法について、看護師から説明があります。」
ざっと、こんな感じで診察は終わった。
私の骨折して不安定な左足首は、ソフトシーネを当てて、弾性包帯を末梢から中枢に向けて巻いて処置が終わった。
イメージ写真を添付しておこうと思う。
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【診察終了後の娘ちゃんとの会話】
娘ちゃん:「ねえ、ここで手術するの?」「愛想の無い医者でびっくりした。」
私:「深夜の外来受診の対応をする医者の心情を考えれば、愛想を振りまくわけないでしょう。どこの病院でも、あんなもんよ。」
私の様に医療従事者の経験と救急外来での体験と本日の状況を比較するものがあれば、医師の立場と、対応の比較や判断もできるのであるが、もしも娘ちゃんが受診したとしたら、この病院で手術を受けようとは思わず、セカンドオピニオンを求めたかもしれないと感じた。
松葉杖を購入(4800円)。痛み止めの処方と胃薬の処方を受け取り、会計終了。
帰宅となった。
【早期退院に向けた松葉杖の練習開始】
入院までの日曜から火曜日までの自己課題は、松葉杖を使った移動動作の習得。
トイレの移動、キッチンへの移動、お風呂への移動。二足歩行困難であれば、松葉杖を使って移動する。慣れていないと、松葉杖のふり幅が少なくなって、移動の一歩の距離は少なく、小走りをしているような感覚を覚える。なぜそうなるのかと言えば、移動する範囲が保たれていないから。床に置いたものが移動の妨げになっているということ。
シャワー浴をするには、左足にビニールを覆いテープで水が入らないように、固定外必要。もしも、水が入れば、シーネも弾性包帯も濡れてしまい、固定することができなくなる。ビニールを多い固定するテープは幅広で撥水性があるもの、テープのカットにはハサミが必要。
立ち上がり動作なままでは足にビニールをまくことも一人では困難なので、シャワー室の椅子はある程度の高さがあり、股関節の屈曲は90度よりも小さくならないこと。左下肢をなるべく挙上しておけるようにシャワー室以外にも椅子が必要。家庭内にあるもので何が使えるかなど、考えながら日頃の清潔保持ができるように、環境を整え、物品を配置することが必要だ。
自分の部屋のベッドでの寝起きから、リビングでの布団生活をしてみてわかったことは、
起き上がり動作が布団だと、
①臥床から横向き、②両ひざをつき右足を地面につける。
③腰の高さ少しほどのものに両手をつき、立ち上がり動作にもっていく。
④松葉杖は手の遠く範囲に置いておき、移動動作を行う。
必須なのは、右足と両手で体を起こすだけの筋力。
よって、腹筋と背筋の筋肉痛は即刻出現した。私のアセスメントに、左足首骨折による免荷歩行の問題点に「筋肉痛」はなかった。
自分が体験し、実感しアセスメントできるようになった事柄だった。
そして、松葉杖を握る手掌親指の基節骨周囲は常に張った感じと痛みが今も持続している。
注意喚起:
①トイレの足元マット
②玄関マット
③バスマット
松葉杖で移動する際は、すべて危険因子となるので、自分で気を付けられればそのまま敷いていてもよいが、もしも家族が松葉杖に慣れていなければ即刻除去を進めます。
受診までと、帰宅移動を手伝ってくれた娘ちゃんには感謝しかない。
何せ、この日は夫出張で不在。
セルフケアが可能なことを確認し、2021年12月19日(日)娘ちゃんは、自分の住まいへと戻っていきました~~~☺
2021年12月30日(木)
MILK
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