SOPMOD Block1~特殊部隊とM4装備
0.SOPMODプログラムとは
アメリカ軍の特殊作戦に従事する隊員に対し、隊員各人の好みや任務に応じて最適な装備を提供することを目的としたSOPMOD(Special Operations Peculiar MODification,特殊作戦用装備改良)計画は1989年に始まり、SOPMODの装備が使われるようになってから20年以上が経過している。その間アフガニスタンやイラクでの対テロ戦争など数多くの戦いの中で、SOPMOD装備は格段の進歩を遂げた。特殊部隊員が弾倉にダクトテープを貼り付け、水道管のクリップで銃にライトを取り付けていた時代は、もはや遠い昔のことである。ここでは主にイラクとアフガンにおける作戦で使用された数多くのSOPMOD装備のバリエーションやSOPMOD計画がいかに成果を上げてきたのかを紹介する。
1.SOPMOD黎明期
最初のSOPMOD装備(ブロック1)及びM4A1は1996年頃から特殊部隊に支給が始まった。当時のSOPMODブロック1を構成するアクセサリーには問題のある装備品が2つあった。
まずはトリチウム発光式の「トリジコン・リフレックス・サイト」である。これは非常に暗くて見づらく、素早く照準して射撃することが求められるCQBには不向きであった。実は陸軍では、トリジコンよりも明るくて使いや
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