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FN SCAR- L(MK16)はなぜ特殊部隊に採用されなかったのか?その6つの理由とは?


SCAR(Special operation forces Combat Assault Rifle)

SCAR-LはM4に代わる特殊作戦用のライフルとしてFN社が開発したが、評価テストの結果、不採用となった。近未来的なデザインや作戦用途に合わせてレシーバーやアクセサリーをアレンジできる設計が話題となったが、特殊部隊に受け入れられなかった理由とはなんだったのであろうか。

FN SCAR-L(MK16)


アメリカ軍特殊部隊の特殊作戦用に開発され、作戦用途に合わせてオペレーターがライフルをアレンジすることができる設計になっている。作動はガスピストン方式、口径5.56mm。ロワーレシーバーはポリマー製、アッパーレシーバーはアルミ製で、ピカティニー・レイルが4面配置され、自在にアクセサリーを配置することができる。米軍ではMK16の仮称がついていた。

SCAR-Lには3種類の銃身が用意され、任務に応じて選択することができる。

T&E(評価テスト)


T&Eは2007年にSOCOM隷下の各特殊部隊から要員を集めて実施された。その中にはCIF部隊のCQBのエキスパートも含まれていた。T&Eの目的は「SCAR-LがM4にとって代わることができるライフルであるか」を見極めるとされ、その内容は泥や砂にまみれたり、高温や寒冷状況での信頼性試験、何千発も射撃しての耐久性試験はもちろん、オペレーターによる操作性もテストされた。その結果、指摘された問題点は主に6つであった。

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