【奨学金解説】$30,000+ / 海外留学日本人大学院生奨学金
留学先で研究を行うのであれば、応募を検討したい、支給金額もサポートも手厚い奨学金。専攻や留学先の国に制限なし。合格率は1%と低いものの、学位を取得できるまでサポートしてもらえて、サポートがかなり手厚い。将来、社会への貢献をしっかり語れる人におすすめ。
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公式サイト
https://www.hisf.or.jp/scholarship/abroad/
応募資格
(下記の資格すべてに該当すること)
1. 学位の取得を目的として、日本以外の海外の大学院に留学中または留学予定の者。申請時にすでに留学途 中または 2024 年秋に留学先に在籍する予定があれば申請時に留学先に在籍していなくても応募可能です。
2. 日本国籍を有するもの
3. 博士課程は 35 歳まで、修士課程は 30 歳までに入学するまたは入学していること。
4. 留学先の大学、専攻分野に指定はないが、語学研修は不可。
5. 留学先の国に渡航しないままオンライン等のみで修学する場合は、応募できません。
6. 大学院修了後は、日本において勤務することを確約できる者。修了後直ちにということではありませんが将来的に日本で勤務する希望があれば結構です。
7. 国際親善に理解をもち、貢献を期する者。
8. 専門職大学院は原則的に対象外。 (研究計画書を提出できる場合は応募可能とします。)
申請書類
成績証明書
研究計画書
指導教授の推薦書1通
入学許可書、合格通知書など入学を証明できる書類
研究計画について申請者が 2 分間スピーチをした動画
顔写真
エッセイ課題
研究計画書として、下記の事項について日本語で提出。2枚以内。
これからの研究内容(2ページ)
大学院で学んだことを将来母国にどのように貢献したいか(1/2ページ)
実績(研究、学校や社会での活動について評価されたもの)(1/2ページ)
締切
2024年4月30日
支給金額
月額の奨学金(下記)と国際学会参加のための助成金
例えば、1年コースの場合は$30,000、2年コースの場合は$60,000
募集人数
3〜5名
過去の応募総数と新規採用者数、合格率は下記の通り。
近年、応募総数は増加傾向。
それに従って、競争が激化し、合格率は低下傾向。2023年の合格率はわずか1.2%。
選考プロセス
書類選考、面接選考
奨学金実施団体と奨学金の目的
公益財団法人本庄国際奨学財団が、将来国際社会のリーダーとなりうる優秀な学生に対して奨学援助を実施。真に社会に貢献できる人財の育成が目的。
公益財団法人本庄国際奨学財団は「お〜いお茶」で有名な伊藤園を育てた本庄正則氏が個人資産で1996年に設立。
公益財団法人本庄国際奨学財団は奨学金支給として、海外からの留学生、日本人の国内大学院生・海外大学院生、高校生に奨学金を支給。
補足
他の奨学金との重複受給は認められない。
合格者ブログ
有料ノートなので、真剣に応募を検討するなら購入を検討してもよいかも。
宇宙工学を専攻されていた方の合格体験記。研究計画書の執筆ポイントや面接質問について記載されているのでぜひ一読してほしい。
少し古いが、申請書の内容を紹介しているブログ。残念ながら合格されたわけではないとのこと。御本人はコメント欄で、もっと具体的に書けばよかったとおっしゃっており、申請時にはこのレベル以上のものを記載しなければいけないという意味で参考になる。
アドバイス
鍵は研究計画書。合格率もかなり低いので、しっかり準備して望みたい。
エッセイ課題1:これからの研究内容(2ページ)
そもそもの研究動機や過去の実績を紹介しながら、将来の夢、そしてそれにつながる留学先での研究内容をとにかく具体的に記載する。なぜ、その国・大学・研究室で研究しなければいけないかも簡潔に記載。ひとつのストーリーとして説明する。こちらの記事で紹介したブレストを行い、専門的な内容も交えながら、エッセンスをストーリーとして記載すれば良いと思う。
エッセイ課題2:大学院で学んだことを将来母国にどのように貢献したいか(1/2ページ)
下記の財団関係者のコメントから推測すると、本設問はおそらく重要な設問。日本の課題は何で、それに対して自身の研究内容がどう貢献できるか・貢献して予定かを、とにかく具体的に語る必要がある。例えば、留学後は、どの会社に研究内容を売り込んで(もしくは就職して)、こう商品化する、といったところまで書くのがベター。さらに、この会社の人と具体的な貢献案について議論しているといったことを書けると、更に良い。
エッセイ課題3:実績(研究、学校や社会での活動について評価されたもの)(1/2ページ)
これは、できるだけ研究内容の実績(学会発表や論文掲載など)を積んでおくしかない。また、国際親善やこれからの研究内容や母国への貢献に関連する課外活動があれば、記載すれば良いと思う。私だったら、まず国際親善でリーダーシップをとった経験を記載する。というのは、本奨学金は将来のリーダーをサポートすると述べているので。
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