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34歳留学は遅い?留学のベストタイミングはいつ?

こんにちは、34歳で単身イギリスに留学したみりん(@milin_study)です。
私の自己紹介記事はこちら

読者の方からこんな質問をいただきました。

「留学をいつかしてみたい。でもいつが良いかわからない。いつがベストタイミングだと思いますか?」

あぁ、わかります!
私自身もいつ留学しようか悩んでいたことがありました。

本記事では留学をしてみたいけど、いつ留学するのがいいかと悩んでいる方向けに、私自身が社会人9年目でイギリスにMBA留学した経験をもとに、私の意見を紹介していきたいと思います。

先に結論を述べます。
私は行きたいと思ったときが、留学のタイミングだと思います。

私が留学したタイミングは社会人9年目

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大学生のときに、1度だけ留学してみたいなと思い、TOEFLを1度だけ受けたことがありますが、英語が難しすぎて撃沈。
そのときは、すぐに留学の夢をあきらめてしまいました。

そして、それから約10年後。

32歳のとき、アメリカ人同僚から
「私の人生は会社の人事に決められている。それでいいのか」
と言われたその一言がきっかけで、海外就職を決意。
スキルも低く、英語も怪しい私には、いきなり海外就職は無理。
「海外就職の準備として留学をする」と決意しました。

当時、それから2年間は、ある会社で働くことを、会社の人事(というかお世話になった先輩)と約束済みの状態。
その2年は会社に奉公し、その後に会社をやめようと社会人7年目で決意しました。

自分の意志で会社をやめることもできたのですが、頂いた恩は返してから辞めたいと思っていたので、その約束の2年間は恩返しのつもりで働くことにしました。
もし、約束がなければ、すぐにでも留学に行っても良かったと思います。

その後、2年間。
留学を決意したはずなのに、「留学すべきか否か」そして「このまま新卒で入社した会社をやめるべきか」と悩みに悩みました。

これが人生ではじめての退職。
いざ会社を離れるとなると、なんだか名残惜しいところもあって、せっかく会社で知り合った友達と別れたり、仕事も少しはわかるようになってきたのに、このままやめるのは惜しいな等と思ったりもして、何度も何度も心が揺れました。

ただ、心は揺れながらも、留学の準備だけはシッカリすすめていました。
もし自分の心が変わったら、最後の最後で留学をやめればいいやと思っていたからです。

そして、退社予定日の3ヶ月前。
いくつかの海外の大学院に合格したところで、9割方心が決まり、上司に退職したい旨を伝えました。あのときは、本当にドキドキしました。

上司に伝えたのは以下の2つ。
まずは、7月1日に退職したいこと。
私が退職するため仕事に穴があくといけないので、人員補給をするのであれば採用や異動の準備をしてほしい旨を伝えました。

幸いにも、私の上司からは「留学だったらキャリアアップにもなるしいいよ。辞めてしまえ。」と快諾してくださいました。

すでに、このとき34歳。
独身だったので、あまり家族のことなどを考えることなく、自分のことだけ考えて留学を決めました。

実は、34歳という年齢に留学をしたことに意味はありませんでした。

たまたま自分の生き方に疑問を持ったタイミング、そして他国の同僚と比べて自分のスキルが劣っていると感じたのが同じタイミングだったので、留学の準備や退職など身辺の整理をするのに2年かかり、結果として34歳という年齢での留学になりました。

34歳で留学したらクラスメイトは若者だらけだった

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私が留学したコースは経営を学ぶ大学院のコース。
いわゆるMBAです。
私はExecutive MBAには若すぎたので、普通のMBAを選びました。

MBA留学だと20代向けのMBAか、40代向けのExecutive MBAと二分化されてしまうので、30代半ばの人はどちらに進むかで迷うのが難しいですね。

ヨーロッパのMBAは比較的年齢が高い人もいるのですが、それでも35歳の私はクラスメイトの中では年長組でした。
他のクラスメイトは27〜28才が多く、オーバー30は少数派です。

そんな若いクラスメイトに囲まれて、留学のタイミングとして遅かったかというとそうは思いません。

もっと早く留学していれば、その後の人生はかなり変わったと思います。

ただし、大人なりに留学して感じたことがありました。
例えば、10年ぐらいの社会人経験があって留学すると、10年間の社会人生活の中で「これって本当にいいんだっけ?」と感じた経験や疑問に対して、答え合わせをしながら授業を受けることができました。

留学しても答えが出ないモノもありましたが、授業の中で聞くトピックは多くが、「ああ、そいうえばこんなことがあったな」と思い出す事が多く、教室の中の授業内容を実体験と結びつけて考えることができました。
これは、年の功というか、色々な経験をしてきたおかげだと思います。

また、あるビジネス系の授業で指名されたときのこと。つい半年前に経験した自分の経験談をもとに意見を述べたら、先生から褒められて、その授業でヒーローになったこともありました。
こんな経験ができたもの、経験を積んできたおかげです。

さらにグループワークでは、みんなが早口で話す英語はわからなくても、大体経験をもとに推測すればあたっていることも多く、英語はやばくても、ある程度の的を射た意見を言うことができることが多く、グループワークではチームのまとめ役になったことも何回かありました。

こんな経験を通して、私は9年の社会人経験を積んでから留学しても学ぶことはたくさんあったと思います

若いクラスメイトと衝突することも

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多くのことを学ぶことができた一方で、クラスメートとのコミュニケーションは難しかった面もあります。

経験を積んだもの同士であれば通じあうものが、大学を出たての同級生には通じなくて説明に苦労したり、若者特有の尖った発言に腹をたててしまったこともありました。(これは私も反省)

あとは、若者のパーティーに心から楽しめないという疎外感を感じたことも少しだけありました。
私はプライベートは、同年代の人と仲良くすることが多かったです。

みんな毎週金曜日の夜はパーティーをしていましたが、35歳の私はそこまでパーティーに行かなかったので話題についていけないことも。

どちらかというと自分は教える側やリードする側になることが多く、私より経験豊富な年長者から学ぶチャンスが限られていた点は残念でした。

ただし、若いクラスメイトと一緒に勉強をして、逆に教えてもらったこともたくさんあります。
仲良くしていたタイ人起業家には、頭の回転も早いし、飲み込みも早く、そして人あたりも良くて、若いながらもスゴイなと感心しっぱなしでした。

留学したタイミングが悪く婚期が遅れた

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独身特有の悩みになりますが、私は34歳独身の状態で留学し、留学していた期間は結婚は考えられなかったので、その間の2年間は婚活という意味では損したかなと思います。

MBAは高級デートクラブと呼ぶ人もいたぐらい、MBAのクラスメイト内でつきあう人も多いです。ただし、多くのカップルが卒業後に別れていました。みんな期限付きカップルという感じで、したたかさが見えて、ちょっと嫌でしたね…(笑)。ただ結婚したカップルも1組だけいます。

良い意味でも悪い意味でも、婚活にうとかったので、何の心配もなく、留学後に移住したアメリカで婚活をはじめました。

アメリカは離婚も多く、日本ほど年齢に対する条件が厳しくないので、正直37歳未婚女性でもマッチングはできましたが、アメリカは怪しい人が多すぎました。
偽名とか、デート中に30分放置とか、そういう変わった人が多すぎて、信頼できる人と出会えず。
婚活を続けてから実りもないまま2年が経過しました。

「もうだめだ。一人で生きていこう」と決心したところで、職場の同僚と電撃結婚できたのですが、子供を生みたい女性にとっては、35歳〜37歳の貴重な2年間をどう使うかは、もっとよく考えるべきだったなと思います。

私は、それでも留学したとは思いますが(笑)

30代での留学を考えている方にぜひ読んでもらいたい。色々な恥をしのんで、私が30代で留学して、女性として思ったこと・苦しんだことを書きました。よかったらどうぞ↓


卒業して5年、色々あったけどあのときに留学してよかった

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すでに卒業して5年以上経過しました。

振り返ってみて、私はMBAで学ばなければ海外就職はもちろんのこと、今の職種を自信をもって遂行することはできなかったので、あのタイミングで留学にチャレンジしてよかったと思います。

私が留学で学んだ最も大切なことを紹介した記事はこちら

あれより留学のタイミングが遅れていたら、私は海外就職に挑戦できなかったと思うし、会社の退職さえもできていなかったと思います。

留学準備に2年を費やしましたが、私の準備期間は長かったぐらいです。
あれより長かったら、退屈な毎日の英語の勉強に嫌気がさしていたし、仕事と勉強の毎日に疲れて、英語の勉強も辞めていたと思います。
ただし、2年という十分な準備期間を確保できたから、留学に必要なお金の準備、給付型の奨学金を獲得することもできました。

私が給付型奨学金を獲得した方法はこちら

実際に40年近く生きて学んだことは、年齢とともに気力も体力も衰えること。
できるうちに、無理をしてでも新しいことに挑戦をして、自分の可能性を拡げておくと、その後の人生の選択肢が多くなると思います。

正直、もう少し早く留学していれば、英語の学びも早く、その後の人生ももう少しスピードアップできたのではと思うところもあります。
が、気づいたのが32歳だったので仕方ありませんね。

過ぎてしまった時間を戻すことはできません。
もし、あなたが「今」留学に行きたいと思ったのであれば、ぜひとも今すぐに留学の準備を行うことをオススメします。

タイミングを選べるなら…留学のベストタイミングはココ

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留学先の大学院を卒業した私が思う留学のベストタイミングを紹介します。


英語の習得が目的であれば、早い時期の留学が絶対にオススメです。
大学生のときに留学していた人の英語と、30歳過ぎに留学した人の英語は、英語の流暢さが格段に違います。

私の夫は日本育ちですが、アメリカの大学を卒業しています。
彼の英語は流暢。彼の英語に対して、発音が悪くて聞き返す人はいません。
一方、34歳で留学した私の英語はヤバい。仕事はできるレベルの英語ですが、発音が悪くて聞き返されることもあるぐらいの英語です。

他の知人の英語を聞いていても、大学生のときに留学している人は英語の発音が格段に良いです。

英語力という意味では、残念ながら若さがすべてです。


一方、MBAという観点でいうと、学べる内容やクラスメイトとのバランスを考えて、MBAコースであれば30歳ぐらいがちょうど良かったと思います。

その理由は、経験を積んだからこそ理解できることがあるからです。

新卒MBA生もいましたが、(彼らはめちゃくちゃ賢いのですが)発言内容が浅い事が多かったです。
やはり、教科書で学んだことと実ビジネスは違うわけで、発言内容に具体性や深みがないと、クラスメイトはシビアにその辺りを見抜いてきます。
特にMBAは、クラスメイトの中でお互いの価値を見極めて、一緒にグループワークを行うかといった判断をする、ある意味「競争社会」。
その中で生き抜くためには、経験があった方が有利かなと思います。

もし新卒でMBAに行きたいのであれば、学生起業家として活動しておくなど、経験を積んでおけば良いと思います。

まとめ

早く学ぶといいこと、遅く学んだからこそ学びが深くなることがある、というのが私の現時点での結論です。

留学のタイミングは、学びたいことによりますが、英語ならなるべく若いうちに、MBAなら30歳ぐらいでも良いと思います。

もしあなたがその年齢を過ぎていても諦める必要はありません!
なにしろ私は34歳でMBAに行ったんですから。

過ぎてしまった時間は取り戻せません。
思い立ったが吉日」です。
もしあなたが留学に行きたいと思うのであれば、今すぐにでも準備を始めることをオススメします。

もし留学費用が心配であれば、給付型の奨学金をもらうことができれば、かなりの留学費用の補助をいただくこともできます。
→ 私が給付型奨学金を獲得した方法はこちら


将来、どんなことが起こって留学に行けなくなるかはわかりません。
私は行けるときに行くのが良いと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
他にも留学や海外就職に関する記事を書いています。
もし興味があれば、他の記事も読んで感想を聞かせていただけると嬉しいです。


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