37歳経験者が語る!留学前にやっておきたい就職活動
こんにちは、35歳で会社を辞めてイギリス留学した「みりん」です。
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留学に行くときに気になることのひとつが留学中の就職活動。私も35歳で留学行って、留学が終わったら37歳。「35歳転職限界説」を聞いたことがあるので大丈夫かなとかなり不安でした。
だからこそ、留学前からできることはやっておこうと考え、留学前に少し就職活動の準備をしてから留学先に向かいました。その努力が功を奏したのか、留学中に外資系企業の日本支社から内定をもらいました。
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本記事では、社会人留学生を対象に留学前に行っておくべき就職・転職活動について紹介していきます。
留学前に就職活動を行うべき理由
留学期間にもよりますが、留学中は時間がありません。特に1年の留学プログラムであれば、入学してすぐは学校や授業に慣れるだけで精一杯。卒業後にすぐ働くなら、3ヶ月〜6ヶ月前ぐらいから就職活動を行う必要があります。卒業前は課題や試験も集中しがちなので、就職活動と両立するのも大変です。私も最後の課題は徹夜をしながら仕上げた記憶があり、学校の勉強だけでもかなり大変。とにかく、早め早めに行動しておくことをおすすめします。
日本人留学生が日本で就職する場合、11月のボストンキャリアフォーラムが重要なイベントです。多くの会社が、ボストンキャリアフォーラムで最終面接を行うこともありました。留学先が1年プログラムであれば、実質、入学して数週間後の9月から書類をボストンキャリアフォーラムのWebサイト経由で企業に提出し、10月に事前面接を数回、11月上旬のボストンで最終面接という流れになります。つまり、入学してすぐの9月には就職活動が始まってしまうのです。
2年プログラムだったら、まだまだ時間の余裕がありそうです。しかし、2年制プログラムもあまり変わりません。2年制プログラムであれば、夏休みにインターンを行う人が多いと思います。日本企業のインターン選考も、実は先程のべたボストンキャリアフォーラムで行われます。したがって、入学してすぐにインターン先企業の目星をつけて、9月頃から応募開始するという流れになりました。
実際に私は約2年の留学生活で、1年目はインターン、2年目は就活を行いました。留学先での生活にも慣れていない9月から、学校の勉強と就活(インターン用)は本当に大変。だからこそ、就職活動に関しては留学前にはじめておくべきだったと、自身の反省も含めて、これから留学に行く方に伝えておきたいと思いました。
留学前にやるべき就職活動
それでは、留学前にやるべき就職活動をひとつずつ紹介していきます。
履歴書・職務経歴書を仕上げる
転職の場合、どの会社に応募するときも、履歴書と職務経歴書が必須です。 特に時間がかかるのが、職務経歴書。今まで働いてきた会社と仕事内容、出してきた成果を記載する書類です。とにかく時間がかかるので、キャリアの棚卸しの意味も含めて、前職のことを覚えているうちに早めに仕上げてしまって、何度も見直すことをおすすめします。
下記で紹介するリクルーターに会うときに、履歴書や職務経歴書を持ってきてくださいと言われる場合もあるので、完成形でなくともまずは一度かきあげてしまうといいと思います。
ちなみに、英文履歴書は日本の履歴書と職務経歴書をあわせたようなものです。基本的に書いていくことは同じなので、外資系への転職も視野にいれるのであれば、日本語版と英語版を作ってしまえばいいと思います。
働きたい企業の求人情報を確認する
もし、業界や職種が決まっているのであれば、志望順位が高い企業の求人情報を覗いてみるのがオススメ。同じポジションが自分の卒業時にあいている保証はないですが、同じようなポジションであれば、候補者に求める要件や経験が似ていることが多いです。要件や経験を確認して、自分の今までの経験と照らし合せてみることをおすすめします。
もし足りない経験やスキルがあれば、留学中に身に着けてしまうのがおすすめ。インターンシップやボランティアでも何でもいいので経験するといいと思います。留学中は何かと機会が転がっているので、手を上げていくと良いと思います。
私も色々な経験を積みたかったので、卒業生のつてで、あるイギリスのWebサイトに、日本でのビジネスについて記事を投稿するというボランティアを行っていました。
リクルーターに会う
自分が留学後に働きたいと思っている業界にコネクションを持っているリクルーター何名かと会っておくことをおすすめします。私は、就職イベントに参加したり、転職サイトから登録をして、日本人リクルーターと留学前に会いました。
面談希望の備考欄に「留学後の転職相談」と記入してけば、無理に今すぐの案件をオススメされることはありません。リクルーターの方からは、「まずは留学後の希望業界や職種について知りたいから会いましょう」という連絡をもらいました。私自身も、今まで転職したことがなかったので、転職業界の状況や、給与の相場、何月ごろから動き出せばいいかといった情報を教えてもらいました。
また、面談の後には日本の転職で必要とされている書類「履歴書・職務経歴書」のテンプレートをいただき、どんなことを書けばいいかと言ったアドバイスをもらいました。リクルーターによるとは思いますが、長期的な観点から転職サポートをしていただける方もいるので、人を選びながら会うといいと思います。
その後、リクルーターの方とは定期的に連絡をとりあい、卒業間近になったタイミングで案件をいくつか紹介していただきました。また、転職後もたまに連絡をいただいて、こんな案件がありますよと教えてもらっています。
企業が主催する留学生向けイベントに参加する
いくつかの企業が、これから留学する学生向けに、企業の説明会を兼ねたイベントを主催しています。情報を入手して参加してみてください。塾やイベントで出会った留学生同士で情報交換をすることが多く、こうしたクローズドなイベント情報が入ってくることが多かったです。
開催時期は、6月頃が多かったですね。ある企業は6月の平日の夕方18時半〜、あるIT系企業(GAFAMの某企業)は土曜日でした。
例えば、ある企業のイベントのアジェンダは下記のようなものでした。
また、他の企業では、オフィスや工場見学が組み込まれることもあり、普段は絶対に見学できない会社の内側を見せていただけるという貴重な機会もありました。
これらの企業ではHRや実際に働く従業員との交流を通して会社のことを知りつつ、他の留学生も参加しているので横の人脈も形成できる絶好の機会です。イベントの多くは参加費無料なので、ぜひ積極的に参加することをおすすめします。イベントが終わると、企業の人事担当者からインターンや採用スケジュールの情報が書かれたメールを受け取ったこともあります。こうした情報にアクセスするためにも、積極的に参加して、人事とつながっておくことをおすすめします。
さらに、企業によってはこうしたイベントの参加者の中からめぼしい参加者をピックアップして、社員や幹部とのカジュアルな食事会に呼んでもらえることがあります。私もある企業から呼んでいただいて参加しました。こうしたイベントに参加できると、会社のカルチャーを知ることもできるし、自分の名前も覚えてもらえるのでメリットしかありません。
留学先の大学の卒業生と会う
卒業生がこれから留学に行く留学生向けに壮行会を開催してもらえることがあります。同じ代の留学生も来ますし、その大学を卒業した卒業生たちがたくさん参加するので、本当に一気に色々な人と話す機会があります。そうした機会は、人脈をひろげる絶好のチャンス。気乗りしなくても、参加することをおすすめします。
まずは留学先の生活や、留学生活で大変だったことや楽しかったことなどを聞くだけでも参考になりますし、「留学後はどんなお仕事をされているんですか」と聞くだけで、自然に仕事のことを聞くこともできますね。私も、今まではIT業界だけで生きてきたのですが、そうしたイベントを通して、電力や金融など色々な業界の人とつながることができたので良かったです。
また、卒業後も留学先の卒業生同士で集まる機会が何度があります。同じ専攻の卒業生同士で集まることもありますが、学部を超えて集まる機会もあります。例えば、大学の先生がこっちに出張で来るから、このテーマについて簡単な講演会を開いて集まろうみたいなイベント案内も。留学は留学中だけでなく、留学後も同じ大学の卒業生とつながっていくことになります。
希望の業界で働く卒業生と会う
実はわたしはここまでできていなかったのですが、皆が羨む超人気企業に就職したアメリカ人クラスメイトがコッソリ私に教えてくれたのがコレ。
「入学前から、希望の業界で働く卒業生と会う」
彼は、留学前から、自身が興味がある金融業界で働く卒業生を調べて、個別にコンタクトして会いに行き、仕事や業界の動向などを教えてもらっていたようです。彼はその成果もあってか、留学前は高額な美術品を扱う仕事をアメリカでしていたのですが、インターンはロンドンの超人気投資銀行、就職先もロンドンの著名な投資先銀行という華麗な転身を遂げました。転職は「業界・職種・地域」の3つをすべてには変えられないと聞きますが、なんと彼は「業界・地域」の2つを変えてしまいました。それも、彼の戦略的な就職活動があってこそ。本当に彼の行動力には感心しました。
まとめ
私自身が、イギリス留学した経験をふまえて、留学前にやっておくべき就職活動の内容について紹介しました。これから、留学を控えている方の参考になれば嬉しいです。