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言葉の不思議/フィンランド語、日本語、英語
フィンランド語のkieli(キエリ)という単語は「言語」という意味を表す。
またkieli(キエリ)は「舌」という意味も表す。
同じ単語が「言語」と「舌」を表す。
このように、複数の意味をもつ単語のことを多義語という。
言語は発音を学ぶときに舌の位置と関連付けて学ぶから、関連する意味ではある。
しかし、日本語では「言語」と「舌」は全く別の単語である。
なぜフィンランド語では、「言語」と「舌」が同じ単語なのだろうか。
フィンランドの学びがまだまだ浅いため、その答えをここで書くことはできない。
言語の成り立ちや生活と言語の関連の中にヒントがあるのかもしれない。
話は変わるが、「親指の付け根の部分」を表す言葉を日本語では何というだろうか。
医学的にはきっと用語があるかもしれないが、普段使う言葉ではないためすぐには思いつかない。
しかし、動物の親指の付け根部分を食す食文化をもつ地域では、その部分を表す言葉を日常的に使用する。
言語は文化と結びついて形成されてきたのである。
別の例を見てみよう。
現代の日本語で「影」といったら、暗いことや隠れている様子を表すことが一般的である。
しかし、古い日本語では「影」には「光」の意味もあった。
反対の意味のようだが、なぜ「影」が「光」を意味したのだろう。
英語にも不思議な単語がいくつかある。
思いつくのは、英語の「light」や「right」だ。
「light」は「光」という意味と「軽い」という意味がよく知られている。
また「right」には、「正しい」「右」「権利」などの意味がある。
なぜ、複数の意味をもつようになったのだろうか。
なぜ、その意味なのだろうか。
なぜ、その単語なのだろうか。
日常的に当たり前に使う言葉だが、少し考えてみると不思議なことがたくさんある。