節分 #005
2025年の節分…2月2日なんですね。節分=2月3日だと長年思い込んでだけど…違うんだ。
って事で、今回は京都で有名な節分にまつわるお祭りの事を書いてみる。
吉田神社節分祭
京都市左京区、京都大学の近くにある吉田山にある吉田神社。その吉田神社の節分祭がなかなか奇抜で凄いんです。節分祭の中でも多くの人が楽しみにしているのは節分前日に行われる追儺式(鬼やらい神事)だと思います。毎年、節分前日と当日に参道などには約800店の屋台露店が立ち並び多くの人が集まってきます。
2023年に初めてこの追儺式を見に行ったのですが、仕事を終えて到着したのが17時半頃って事もあり、境内は既に場所取りの人で溢れ返り身動きが取れない状況。そんな中、何とか隙間を見つけて潜り込み何とか撮影出来た追儺式の写真です。
『ウォーーーーっ!』っと雄叫びを上げながら境内を暴れ回る赤鬼、青鬼、黄鬼…なかなか奇抜で凄い迫力。隣に居た子供は怖くて泣き叫んでました。追儺式は遠くて見えなかったけど、大舎人(おおどねり)に退治されて帰って行く時は大人しくなって帰って行く姿とのギャップが面白かった。撮影の方は…正直、めちゃくちゃ難しかった。日没後…暗い参道。行灯やお店の灯りのみが頼り…ISOは6400〜8000で絞りは開放のF2.8。Canon R6の高感度耐性とボディ内手ぶれ補正で何とか撮れた感じでした。
廬山寺 節分会
京都市上京区、京都御苑の東に位置する廬山寺。紫式部の邸宅址で源氏物語を執筆した場所と言われております。庭園『源氏庭』では6月末から9月初め頃まで桔梗が咲き美しい庭園に彩りを加えてくれます。また、豊臣秀吉が築いた土塁・御土居が残っていて、身近に歴史を感じる事が出来るお寺です。そんな廬山寺で行われる節分会 追儺式鬼法楽、通称『鬼おどり』がとてもユニークで人気のお祭りです。
狭い境内ではありますが、大師堂前に特設舞台が作られており、太鼓と法螺貝の音を合図に松明と宝剣を持った赤鬼、大斧を持った青鬼、大槌を持った黒鬼が出現し、足拍子をとりながら練り歩きます。
大師堂内では厄除け開運、福寿増長の護摩供の修法が執り行われたおり、そのまわりを三鬼が踊りながら修法を妨げます。その後、護摩供の秘法、追儺師の邪気払いの法弓が行われると、鬼たちが逃げ出すと言う流れ。
その後は、蓬莱師、福娘などによる蓬莱豆及び福餅撒き。これがまた、争奪戦が凄いw
他にも面白い行事があります。邪気払いされた鬼によって身体の悪いところを加持する鬼の御加持。
鬼の横に立つ僧侶に加治して欲しい場所を伝えると鬼がその部分を松明と宝剣で祓ってくれるんですが…これがまた独特の雰囲気で見てるだけで楽しいんですよね。こちらも、大行列が出来て、独特のリズムがしばらく脳裏に焼き付きます。
この廬山寺の節分会…場所が狭い事もあり、人が多すぎると中に入れない場合もあります。その為に早目の場所取りも必要。自分は2022年と2023年に撮影しましたが、共に12時過ぎには会場入りし、舞台最前列を確保。鬼踊りが始まる15時過ぎまで寒い中、3時間程の待機で挑みました。まぁ〜突然、後から来た人(お年寄りが大半)が割り込んできたり押して来たりで軽い揉め事もあったり…因みに、揉めてる原因のお婆さんは2年連続で揉めてたので、おそらく毎年同じ事で揉めてるんでしようね。
撮影に関しては日中で、動き自体もゆっくりなので比較的気軽に撮影出来ますが、寒い中の待ち時間と人混みでの撮影に耐える忍耐力が必要です。
今回は京都の節分にまつわる祭事を載せましたが、京都の伝統文化や行事、日本の伝統芸能なども興味があり、神楽や能楽などの撮影もたまに行ったりしますが…また機会があれば写真を通して紹介したいと思います。