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浪人生ってつらい?つらくない?

結果としては、つらいときもあるが良い1年間であった。大学に入ってから、および社会人になってから、考えると数年のロスなど取るに足りない。大学に行くよりもしたいことがあるならそちらに全振りしてよいが


高校卒業後、志望校合格にあと12点足りず、1年間浪人生として勉強していた。高校3年生では全然頑張れていなかった。だいたい友達と話していた。


以下のストーリーは楽しくも苦しい生活だったが、これから不安な方の役に立てればと思う。


3月末、合格できなかったもの達が集められ試験を受け、クラスが決まる。
予備校の寮は金額が高いため、自宅から自転車20分、電車30分かけて通っていた。朝は6時には家を出て、帰ってくるのは予備校が閉まる22時すぎ。電車に乗って、自転車に乗り換えて歌いながら田舎道を帰っていた。中々ハードなスケジュール。

休みの日でも毎日通うことを目標に掲げ、日々通い勉強した。自分は社会の底辺だと思いながら通い、成績も伸びていった。
しかし、会話可能な自習ルームの活用が多くなり集中できていない時間もあった。

いま考えると講師陣をしっかり信用して質問したり疑問を持ったりすることができていなかった。暗記系では問題はないが、数学などの思考が問われる科目ではやはり伸び悩んだ。

とりあえず不安を煽られ夏期講習の講座を多くとった。しかし夏期講習など高いお金を親に出してもらっても、講師陣を完全に信用するか、もしくは自立して勉強するしかないのだ。
やはり考えて行動することが大事なのだ。また高校卒業してからも弁当など世話をしてくれた親には感謝してもしきれない。

娯楽については、ケータイもずっとオフでテレビも家に帰ってからご飯を食べる時に少し見ていただけだった。6kgくらい痩せた。苦しいと思わないようにしていたが、試験日等が近づくとやはり苦しくなってくる部分はあった。
先に大学生になっている人たちとは会いづらかった。
寮生で調子に乗っているやつがおり、同じクラスの多浪の歳上の人に靴を汚されたり嫌がらせを受けた。イラッとしたが構わず過ごした。(たぶん気になる子が同じだったから)

楽しめた部分は可愛い子を眺めることと、通学時の電車で友達と話して笑うことだった。その友達とは8年経つが、いまでも仲が良い。この出会いは自分にとっては大切なことだった。

毎日通い、成績も上がり、志望学部もレベルアップさせ臨んだ入試では前期不合格、中期後期合格という結果に終わった。出身地からしたら都会だと感じた、後期で受かった薬学部に進んだ。
予備校内ではなんとも言えない成績だったが、進学後は6年間学部内の成績はトップクラスをキープできた。

大学でも良い出会いに恵まれた。前期で合格していたらつまらない人生を送っていたかもな、と思う出来事もあった。人生なにが起こるかわからない、だから楽しい。


この経験から学んだこと、
・毎日とりあえず通う、こなすではなく、数を重ねて考えること。
・ハードスケジュールのおかげで大学院時のよりハードなスケジュールにもついていけることがわかった。(8:30集合、遅い時は深夜2時まで研究)
・習慣化がなによりも強い。
・苦しい時に大事な友達の存在。
・相手が用意したもの(夏期講習)にお金を使いすぎる必要はない。多くのこと(教材)より一つを完全に仕上げること。

いまは大学に行かなくてもいいという考えもメリットがあって理解はできる。でも大学も楽しいよ!
大学はちゃんと学ぶ人が本当に少ない、大したことしなくても卒業できてしまうから…。

大学で学びまくりつつ遊びまくる生活で、個性を掴もう。

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