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与えられたものではなく、育ててきたもの

血筋、性別に出身地、肌の色やルックスしかり、生まれつき与えられたもんには、なんの価値もねえ。
そんなもんで他人にマウントを取る人間をウチは軽蔑する。
己の価値は、己の手で作り出してくもんじゃ。

  日本三国 東町小紀

「生まれつき与えられたもんには、なんの価値もねえ。」
この言葉は、私たちがつい頼りがちな「生まれ持ったもの」の意味を改めて問いかけています。
出身地、性別、肌の色、ルックス。これらはたしかにその人の一部ですが、それがその人の本当の価値を決めるわけではありません。

しかし、私たちはときにこれらの「生まれ持ったもの」を理由に、自分を正当化したり他人を見下したりしてしまいます。
小紀が指摘するのは、そうした振る舞いが実は空虚であるという事実です。何かを持って生まれたかどうかよりも、その後にどう生き、どんなものを自分の手で作り上げたかが、その人の真価を示すのです。

では、「己の価値を作り出す」とはどういうことでしょうか。
それは、自分で努力して得た経験や知識、他者から得た信頼を積み重ねていくことだと私は考えます。
これらは一朝一夕で得られるものではありませんが、その分、揺るがない強さを持ちます。
そして、それこそが他人と比較できない「自分だけの価値」を築く鍵となるのです。

私が生まれてからの約30年で作ってきた己の価値とはなにかを振り返ってみると、以下が思い当たりました。

  • 11年の野球経験

    • 副部長として、上達のために試行錯誤する姿勢を見せ続けたこと

    • 練習が辛いときに支え合えるチームメイトがいたこと

    • 本気で甲子園を目指す環境に3年間身を置き、切磋琢磨したこと

  • 10年の塾講師経験

    • 新卒3年目で300人規模の校舎長として1年間やりきったこと

    • 一大学生を信頼できる自分の分身に育てたこと

    • 保護者から感謝の手紙をもらったこと

    • アルバイト時代の経験が認められ、首都圏で一番厳しいと言われる校舎に新卒で配属されたこと

    • 毎日50人前後の人と会話する中で培われたコミュニケーション能力

  • 3年のSE経験

    • 未経験でアサインされたが、システムの主要な機能の実装を任され、期限までにやり遂げられたこと

    • 転職時だけでなく、3年経った今でも学ぶ姿勢を継続していること

部活動と仕事という観点でさっと振り返るとこれらのことが思い当たりました。
これが多いのか少ないのか、中身が濃いのか薄いのかは人によって捉え方は違うと思います。
大切なのは、この経験に誇りを持てるかどうかであると思います。
そして、ここに追加できるような経験を自分から掴みに行く姿勢を持って生きていく事が、今後の人生をより豊かなものにしていってくれるのでは?と思うきっかけになりました。

与えられたものではなく、育ててきたもの。
「自分の価値を自ら作り出す生き方」を心に秘めてに生活していきます。

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