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つらいときは「まだ走れるな?」と自分に問いかける

これは性別や体力の問題じゃなくあくまでも精神論だ
人が”もうダメだ”っていう限界ギリギリのラインなんてこんなもんじゃないこんなもんじゃないんだ

上達しないのはセンスがないから
退いてしまうのは才能がないから
あの人にはあのチームにはかなわないから

人は目指していた何かを断念するとき必ず理由をつける
ナゼか分かるか?
その方が楽だからだ

ダメならダメでいい
ただ自分の努力の足りなさを別の何かのせいにはするな
もっかい聞くぞ

まだ走れるなっ
走れるな?

あひるの空 第181話 車谷智久

「上達しないのはセンスがないから」「退いてしまうのは才能がないから」これは私たちがよく口にする言い訳です。
そして、それは心を楽にするための逃げ道でもあります。
しかし、「人が目指していた何かを断念するときには必ず理由をつける」のは、その方が自分を納得させるのに都合が良いからです。
本当にそれが「才能」や「センス」のせいなのでしょうか?

多くの場合、私たちが「限界」と感じているラインは、実際の限界ではありません。
それは単なる「精神的な壁」であり、そこを越えられるかどうかは、自分自身の選択にかかっています。
上達しないのはセンスがないからではなく、試行錯誤や努力が足りていないだけかもしれません。
退いてしまうのは才能がないからではなく、「これ以上頑張るのは苦しい」と自分で決めてしまっているだけかもしれません。

失敗が続けば、自信を失い、自分には無理だと思いたくなることもあるでしょう。
ですが、その瞬間にこそ問われるのが「本気でやりきる覚悟」です。
「まだ走れるな?」と自分に向かってもう一度問い直してみてください。
走れるかどうかを決めるのは、他でもない自分自身です。

私は今の会社に転職してから3年で5つ資格を取りました。
今はこれまで取った資格の上位資格を取るために自己学習の時間を確保しています。その中で一番つらかった時期は、今業務で扱っている領域の最初の資格を取った時です。
その領域固有の言葉が山のように出てきて、環境設定の仕方もわからず、自分が何をさせられているのかもわからずで、何度も投げ出したくなりました。
それでも、「これができるようにならなければいつまでたっても戦力としてカウントしてもらえないから、やるしかないんだ」と自分を奮い立たせて何とか最初の資格に合格できた時は、言葉では表現できないような達成感を得ることができたとともに、この業界で働くことを許可してもらえた感覚になりました。

限界は、他人に決められるものではありません。
自分で勝手に設定した限界を超えた先にこそ、本当の自分の可能性が待っています。
だからこそ、自分に言い訳をせず、もう少しだけ頑張ってみませんか?
もしかすると、その先で今まで見たことのない景色が待っているかもしれません。

「まだ走れるな?」
この問いかけを胸に、もう一歩、限界の先を目指してみましょう。

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