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茂野吾郎に学ぶ『本物のチームワーク』の作り方

チームワークチームワークって
上っ面だけのインチキチームワークなんか反吐が出るぜ
まずいプレーを注意しないでどんまいって言うことがチームワークか?
全然違うね

チームワークってのはそんなことで作られるものじゃねえ
自分と戦って 仲間と戦って そして相手に勝つ!
そこで全員が苦しんで流した汗の分だけ
チームワークは生まれるんだ!

メジャー 第二シーズン第五話 茂野吾郎     

この言葉には、スポーツだけでなく、日常や仕事にも通じる深い教訓があります。

吾郎の言葉は、一見すると厳しいようですが、その背景には『本物のチームワーク』に対する深い理解があります。
吾郎が嫌悪するのは、「どんまい」「仕方ないよ」と言って問題を曖昧にするような、表面的な関係性です。
一見、仲間を思いやる言葉に聞こえますが、それが「間違いや改善点に目を向けない姿勢」につながるのであれば、真のチームワークとは言えません。

私が勤めていた学習塾でも、これと似た光景をよく目にしていました。
成績が思うように上がらなかった生徒に対し、「〇〇くんはよく頑張っていたよ!次も頑張ろうね!」と励まし、次のテストに向けて授業を開始する先生がいました。

ここで重要なのは、「自分と戦う」「仲間と戦う」という部分です。本物のチームワークを築くためには、まず個々が自分自身に厳しく向き合い、成長を追求する必要があります。そして、仲間同士が意見をぶつけ合い、共に切磋琢磨するプロセスが欠かせません。

成績を上げることを主なテーマとしている学習塾において、生徒と先生を一つのチームと捉えるのであれば、吾郎の言うチームワークは非常に重要です。

先生が、担当生徒の目標点に対してあと何点足りなかったのか、その差をゼロにするためにはどのようなアプローチが必要だったのかを自分事と捉えて考えることが必要不可欠です。

また、生徒の改善点についても先生が寄り添い見定める必要があります。生徒自身が内省できるのであれば、その子は塾に通わずとも成績はあがっていく可能性が非常に高いからです。

このように、先生側の課題と生徒側の課題を見つめ、テストへのアプローチを見直した後、次のテストに向けてどのように取り組んでいくかを一緒に会話する事が大切です。

ただ、これができるチームをできるだけ増やすことが校舎長の重要な役割ではあるのですが、これが非常に大変で難しかった記憶があります。。。

吾郎の言葉が示すように、チームワークは『全員が苦しみ、努力し、汗を流した分だけ』強くなるものです。
これはスポーツだけでなく、人生のあらゆる場面で言えることです。
本気で成し遂げたい目標に向かい、苦労を共にする仲間との絆は、表面的な和気あいあいを超えた『本物の絆』へと変わります。
いずれ私も、そんな熱いチームの一員として、また新たな挑戦に向き合いたいという気持ちにさせられながら、この記事を書きました。






あとがき
成績を上げるために会話ができる先生生徒を増やすことは、言うほど簡単ではありません。
私が勤めていたのは正社員3名に対してアルバイト(主に大学生)30名前後の個別指導塾で、他より若干時給が高いためか、時間をお金に替えに来るという大学生が応募してきていました。
こういった人に生徒の成績に真摯に向き合ってもらえるように関わることは、楽しい側面と、押し付けていないか、負荷がかかりすぎていないか常に気を配る必要があるシビアな側面が隣り合っていました。。。
理想を押し付けた結果辞められてしまっては元も子もないですから。

それでも、自分と同じ情熱を持って働いてくれる先生が5人もいればかなり強い校舎と呼べますし、楽しくて仕方がない恵まれた環境だったなあと懐かしく思います。

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