第72話 大株主や特定株主には気をつけろ!大量保有と貸株の実態とは?
みなさんは証券会社の大量保有報告を見たことがありますでしょうか。
そこには保有割合の増加や減少が書かれています。
次にこういった文面を見たりしませんか?
下記は外資系証券会社(プライムブローカー)に貸し株するためにわざわざ株を697,044株保有するという内容です。
次はこういった文面を見たりしませんか?
「証券業務に係る商品在庫として保有している」との文言です。
つまり、貸し株するために株を保有するという意味になります。
こちらは大株主一覧ですが、有名どころの証券会社の名前がズラーっと並んでいます。みなさんが使用する証券会社の空売り在庫なんかはこういった証券会社が前もって取引される銘柄の株を保有して、個人投資家や機関投資家、プライムブローカーへ貸株をするケースがよくあります。そのため、株主一覧にこういった証券会社の名前が多い銘柄は空売りされる貸株が多いと認識しておくべきです(他にも保険会社や信託銀行も同じです)。
最後に
証券会社、信託銀行、保険会社は保有している株を貸し出したりしますので、よく注意しましょう。また大量保有報告書に関してもどのような理由で株が大量に買われたのかきっちりと精査する必要があります。よく大量保有報告書が出て、個人が飛びつき大量の空売りを入れられるケースもよく目にしていますので、大量保有後に外資系証券会社の空売りが増えていないかなど、よく確認して判断するようにしましょう。