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ジャンプ+「國我政宗の呪難」と「天傍台閣」の考察①
『國我政宗の呪難』
https://shonenjumpplus.com/app/episode/ew111138
「國我政宗の呪難」は2022年4月にジャンププラスで発表された読み切りです
当時、一部界隈では、その画力と設定、ストーリーなど絶賛され、そのまま連載して欲しいと言う声もネットで多数見受けられた作品です
その後、作者の弓庭史路さんは今年の8月からジャンププラスで満を持して「天傍台閣」を連載スタートされ、そちらも話題になっています
『天傍台閣』
ほんっーーとうに待っていました!!
今回は話題沸騰中の「天傍台閣」をより楽しむためにも、それ単体でも最高の作品「國我政宗の呪難」について考えてみようと思います
とても長くなりそうなので、何度かに分けて書こうと思います
どちらも2024年9月7日現在無料で読む事が出来ますので、骨太ストーリーと考察系が好きな方でまだ未読の方がおられましたら是非!
ではネタバレ全快でつらつら考えてみますので、未読の方は是非お読みになってからお願い致します
仮説 「國我政宗の呪難」は「天傍台閣」の前日譚である
何を書こうか、書いても消したりしてたのですが、この二つの作品繋がっているんじゃないですかね
間違っていたら弓庭先生申し訳ありません!
最初は私も世界観は同じでも連載のため、違う作品だと思っていました
ただ政宗のストーリー展開を読み返していると、この先に天傍の世界になったのでは、と考えるようになりました
まず二つの作品でキーとなる用語は同じ使い方をされています
術者、秘術、霊力など
勿論、同じ作者の方の作品ですから、世界観は統一されていて当然です
他にも作中で出てくる地名、筑州、雲州、皇都は共通しています
ただ年代が政宗は神化という年号で天傍は西暦のため証明ができません
政宗の中の特異災害、妖魔、穢れという用語も天傍では禍獣という表現が使われています
地名でも違いがありますが政宗の「龍州」が天傍の「龍下まれびと特別行政区」であり、政宗の「東境」が天傍の「東仙境」になったのではないでしょうか
特に重要なのはストーリー展開
政宗では術理院によって管理されている術者が総理大臣の娘を誘拐する組織に加わっている描写があります
他にも卜部さんが「術理院は信用できない」と政府に近い立場から言っており、事件を解決した後の安眞木は「術理院が妙な動きを見せていることといい この一件想像以上に根が深そうだ」と言っています
他にも少し戻りますが安眞木が阿喰の調査した結果を正宗に伝える時「東境がきなくさい 中枢が殺気立っている 禁足令も出た」と
………うん!術理院がクーデターを起こして自分達の国を作ろうとしていたら、全部ビンゴだね!
術理院の一部勢力が非術者家系で産まれても能力を発現した者を「游子庭」で育て、術者が増える
適正がないものを霊力を封じ、記憶改竄をして放逐したはずが秘術を使える阿喰
社会の不安を煽り、仮定ですが術者を排斥する世界を作り出す
その上で差別された者という大義名分を掲げ、天傍の1話冒頭の術者独立革命を起こす
もっと仮説に仮説を重ねると阿喰が政宗と対峙した時の「術理院の人間か?衆人衆か天傍閣か」という問いかけ
そう、術理院内の天傍閣という過激派が術者独立革命を企てのちに天傍台閣として独立国を勝ち取った
なんかいい線行っている気がするんですが、どこかでもうこの考察出てますかね?
もしどこかで見たよー、ここ論理的におかしいよー、と気付いた方、是非コメントお待ちしています
あまり作品については掘り下げられませんでしたが、二つの作品について考察してみました
また別の機会に政宗の作品内の考察、天傍の3話までの考察も書きたいと思います
なんせ、これからは天傍が月一の連載になるそうなので、時間はたっぷりあるさ
最後までお読み下さいましてありがとうございました
'※9/9追記 ただ術者独立革命が2579年、天傍の話のスタートが2683年と104年経過しているんですよね
一世紀も経っているとしたら、も少し時代背景に差がありそうなので、あんまり説得力無い仮説だなと思いました、でもそうであったら嬉しいな、と