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Netflix「極悪女王」感想※9/21リンク追加

※9/21追記 たまたま見つけた掟ポルシェさんが「極悪女王」について語るYouTube、最高
でした

ネタバレもあり、1時間50分くらいあるので
観賞済みで「より濃い全女」の話を知りたい方
は是非!

これは文字起こしは勿体ない!コレコレ!こういう話聴きたかったの(笑)

9/19配信で本日、全話観賞しました

いや凄い作品でした


感想を述べる前少しだけ私のプロレス遍歴を
説明させて下さい

私がプロレスにハマっていたのは20年くらい前から確か7~8年くらい

2000年前後だったと思いますが確かテレ朝の
ゴールデンで「橋本真也負けたら即引退」と
いう今考えてもおかしな時代でした

バイト先のプロレス知らない女の子も
「橋本さん負けたら引退しゃうのかな?」とか
言ってて、いや何も知らんやろ!の国民に
まで関心を集めていました

その後も闘魂三銃士の活躍や新日と全日の
まさかの対抗戦とか当時はゴングでGKの記事
読んだり、毎週コンビニで週刊ファイトを
買ったり紙のプロレスを買ったりするくらい
にはプロレスの文脈、構文を学んだつもりです

プロレスは世間とする格闘技です

そんな私は超楽しめました!

ただ、リアルタイムでダンプ松本さんが引退
された頃は小学生以下だったので、当時の熱狂は回顧録的な当時の事を思い出す座談会や
インタビュー記事で断片的に知っていた位です


この物語は実在した人物や出来事に着想を得たフィクションです

エンドクレジットの言葉です

なんならプロレスはフィクションであり、
リアルであり、ファンタジーの要素もある
エンターテイメントです

プロレスはその文脈と行間を読む事も魅力の一つです

…あ、お願いします、もしガチ勢の方でお読みの方、ご容赦下さい

ガチの論評は多分どこかでターザン山本さんや
GK、堀江ガンツさんとか水道橋博士とかが
上げてくれるのでは?菊地成孔さんも何か
書いてほしい

前置きが長いので、そろそろ特に私が好き
だった3つのポイントを紹介します

①容赦無い舞台裏描写

ミゼットプロレス、ブック、ブック破り
選手の賞味期限、セメント·ケンカマッチ
台本、新人いびり、イジメ、三禁、ヒール
ベビー、丼勘定、テレビ局の放映権料
悪徳レフェリー、会社に都合の良い女………

よく関係者OK出したな!というくらい二十年前ならガチファンと喧嘩になるんじゃないかという内容満載

Special thanksの豪華面々は内容に一定の理解を示された免罪符と捉えて良いのでしょうか

一昔前ならば「ノアだけはガチ!」とか
過激派が台本なんてプロレスには無いんだよと信じていた、信じたかった風潮も一部には
ありました

そういった点からも広いライト層よりも
プロレスといった肉体の文学に触れてきた
最低三十代以上に刺さりやすいのかと感じ
ました

おじさんの心には超刺さりました

②出演者の演技、プロレスシーンのクオリティが高い

これもガチファンの方は、そうでもねーよ
と言われたら辛いですが、素人目には迫力が
ありました

それこそ極悪女王となった後のプロレスシーン
は目を背けたくなるようなくらい流血も

遠い昔、力道山の時代はポケモンショックでは
ありませんが、まことしやかにプロレス中継を
観ていた方がショック死したとか

眉唾の可能性もありますが

作中でもダンプ松本のあまりのヒールっぷりに
全国民が敵になる、それこそ現代の炎上商法
のように熱狂する時代

今では考えられないのプロレス狂想曲を
疑似体験できます

ゆりあんさん、唐田さん、剛力さんメイン
キャストも迫力のある演技、プロレスシーン
に胸を打たれました

あとはダンプ松本さんの家族、長与千種さんのご両親、松永三兄弟、プロモーターの阿部さんなど周りも実力派の役者さんで表情や演技も
冴え渡っていました

③懸命に戦う少女たちの物語がスキ

それは家庭環境であったり、置かれた立場
与えられた役割、世の中の風潮、時代の波
その中でも強くなろうとする少女たちの
物語でした

社会経験もなく15~18才で極めて特殊な女子プロレスという世界しか知らない少女たちに
とっては、その世界が全てでしたでしょう

海千山千の山師、全女の松永三兄弟に翻弄
されて当然です(フィクションです)

全女25才定年説とかありましたっけ?

そんな世の中の仕組み、社会も知らない
少女たちが純粋に自らのやりたい事を実現
したい、そんな物語でした

傍目から見るとレスラーが女子高の生徒で
松永三兄弟が先生、教頭、校長のような
気を引きたい、分かってほしい、なんで私
ばかりが、など閉鎖された特殊な空間が
出来上がっていました

私たちは強くなれたのだろうか、そう
自問自答する少女たちのラストでは
私の涙も溢れていました


正直、万人受けする作品かと言われたら
そうでもないかもしれません

日本一のヒールが誕生するまでも観る方に
よっては前フリが長いと感じる事も
あるでしょう

いや、バックボーンきっちりやるから、その後ついて行けるんじゃん!細かな表情とか仕草に優しい子なんだなと嬉しくなるんじゃん!


令和の今だからこそ描けた時効のような素敵
な作品だと私は感じました

「極悪女王」観ながら「時はきた!それだけだ」で蝶野さんが笑い堪える「闘魂三銃士」とか、真鍋アナと大仁田さんの「長州力までの道」とかNetflixで実写ドラマ化してくれないかなとか夢想してました

あと「ドラゴンクエストへの道」とか
「ゲームクリエイター列伝」とか観たい

あまり本編には触れられず、昔語りも多く
なって申し訳ありません

これ観た往年のプロレスファンと酒呑んだら
うめえだろうな、と思える素晴らしいドラマ
でした

今回も最後までお読み頂きまして、誠に
ありがとうございました


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