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小説「きみの色」感想
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映画を観てとても素敵な作品だったので、気になっていた小説版を購入、一気に読みました
映画で気になってた事全部書いてあった
あの場面の表情の意味、秘密を告白するシーン、ルイ君の兄弟のこと、三人の心情、セリフに込められた意味etc…
欲しかった内容がこれでもかと丁寧に書いて下さっていました
あのベッドに刻んであったバンド名の事とかも
映画を観てから小説読んだ方が良いのか、それとも小説を読んでから映画を観た方が良いのか………
映画からの小説からの映画でしょ!
一部の映画批評では「説明が少ない」「分かり辛い」などの意見も拝見したことがあります
お気持ちは分かります
…ただ映像作品だけで細やか心情描ききるって無理じゃね?
日常生活でもあえて聞かないけど、表情から感じる事ってありますよね
説明のためのセリフとか、何度も過去が挿入されるとか、それを望みますか
映画の疾走感、音楽と映像と演技を楽しみましょう
で小説読みましょ
小説の後半は何度もゆるゆる泣けました、号泣ではありませんが映画を思い出し、その場面を頭に浮かべ、映画に無いシーンを想像で埋めました
これは今週末二回目観ないと
小説には小説の良さがあります
私は作者の表現が一番好きな原作至上主義なのですが漫画や小説の実写化、アニメ化は肯定も否定もしたくありません
それぞれにしか表現できない強みがありますから
勿論、原作者の方が望まない形での映像化は、されるべきではないとは思います
これ以上は何も申しません
ただ小説の「きみの色」は小説も原作です、映画も原作です
どちらにも片方では表現しきれない宝石のような輝きがありました
是非、映画が心の琴線に触れた方は小説お読みになる事をオススメします
私の考えとしては映画を楽しんでからゆっくり小説で振り返って、もう一度映画を楽しむ、また小説読むのループが良いのかと
ちなみに「トツ子」は「登津子」が正式なお名前でした
そりゃあ子供にカタカナの名前付けないですよね
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最後までお読み頂きまして、ありがとうございました