英検1級二次試験受けてきました
お久しぶりです。(または、初めまして!)
先日、英検の二次試験を受けてきました。
当日の感想や面接の内容を書いていくので、これから英検を受験する方の参考になれば幸いです。
会場の雰囲気と待機時間
私が受験したのはB日程でした。一次試験から1ヶ月ほど開くので、練習期間が割とありました。ちなみに面接では、自己紹介などの簡単な会話→2分間スピーチ→スピーチの内容に対する掘り下げの質問を聞かれます。また、Attitude (態度)は採点項目に含まれません。
1級は午後に試験があったので、試験会場の最寄り駅近くのカフェで心を落ち着かせようと思い、一時間くらい居座っていました。ついつい人間観察もしてしまいました。前日、当日と結構緊張していて、温かいカフェラテがありがたかったです笑
試験会場に到着し、面接カードの記入を終え、待機。
長くて30分くらいで面接が始まるだろうと思っていましたが、まさかのここで一時間ほど待ちました… 同じ部屋で待機していた受験者の方も、私も、集中力がきれ、参考書をパタパタと閉じていきました笑
一時間ほど経って、ついに面接室の前で待機するよう言われ、椅子に座って待っていたのですが、ここでは空気がピリッとしていました😖
前の受験者が部屋を出て、いよいよ自分の番。めちゃくちゃ緊張しながら、
"May I come in?"といい、ドアを開けました。
試験官の方の顔が見える。優しそうな日本人の女性の方と、俳優みたいな綺麗な顔の外国の方。(待機中はずっと面接官が怖い感じだったらどうしようと考えていました笑)
面接
挨拶をし、Please have a seat.と言われ、お礼をして着席。いよいよ始まるぞ、と気持ちが引き締まります。
面接は、女性の方が面接のリードを取る感じでした。
"Could you tell us a little about yourself?" 簡単な自己紹介をしてくれる?
私は、自分が学生であること、そこで授業は全て英語で学んでいること、専攻はコミュニケーション学で、ジャーナリズムを学んでいることなどをアピールしました。女性の方から続けて、"Are you interested in media?" メディアに興味があるの?との質問。深堀りの質問です。そうですね、例えば〜のような感じで詳しく簡潔に答えました。
すると女性の方が"Okay, let's move on." それでは次の話題に移りましょう、と。心の中では、うわ〜きたきた、もう始まっちゃうあの2分間が😱と悲鳴をあげていました。いよいよ2分間スピーチです。
真っ黄色のトピックカードをひっくり返し、質問をサラッとみる。スピーチのトピックを選び、理由などを考えることができるのは1分間です。
練習の時はここで結構躓いていました。
パッと見た感じ、①"Is society doing enough to protect the rights of people with disabilities?" 社会は、障がいがある方の権利を守るのに十分なことをしているか?という質問が一番自信があったので、ソッコーでそれに決定。大学でジャーナリズムを学んでいることもあり、人権問題には興味があるし、ある程度知識もあったので、救われました。(これは本当にラッキーでした。実際に、自分が練習してきた分野の問題が出てこなかった、という方もネット上で見かけたので、なるべく幅広い知識をつける事をお勧めします。)
そして驚くことに、あれほど苦戦していた理由づくりが10秒で終わりました。トピックを選んだ瞬間、理由がポンポンと二つ、具体例もスラスラと脳内で組み立てることができて、自分でもびっくりしました。自分が得意なトピックを選ぶのって本当に大事です。
一分が経ち、Please start. と言われ、スピーチを始めます。私は、①雇用の問題、②公共の場での行動の制限、のふたつを理由とし、具体例も言いました。理由は2個以上あることが望ましいです。
①雇用問題。ハンディキャップがある方の雇用率は依然として低い。しかも、単純な作業のみを任されがち。もっと多様な業務をこなせる方もいるのではないか。
②公共の場での行動制限。点字ブロック、バリアフリー、ユニバーサルデザインなどは採用されているが、混雑する都市や狭い道では車椅子に乗っている方などは移動しづらい、など。(←交通機関の利用の難しさとかにも触れればよかった、、)
なので、社会はこういった人々のために十分なことはできておらず、もっと住みやすくする工夫をするべきだ!という主張で締めました。なぜかこの最後の文を2回繰り返して喋ってしまいましたが、意見が強調されたと思います笑
ピピピピ、と、ちょうどいいタイミングでアラームが鳴りました。
正直、2分のスピーチが私にとっては一番の壁だったので、この時非常に安堵していました笑 そして謎の、ここまできたらなんとかなる精神が膨らんできました。
次はスピーチの内容に対する掘り下げの質問です。
まずは女性の方。あなたの通っている大学では、ハンディキャップのある方への配慮はなされているか?との質問。さっきの自己紹介と関連させた、斜め上の質問でした。一瞬焦りましたが、学習面での援助はあるが、施設の面で、階段の上り下りが難しい場合があるので、ここを改善すべきだと思う。と答えました。
試験官の方が頷いていたので安心しました笑
続いて女性の方が、「このトピックをより多くの人が知るためにはどうすれば良いか?」と。
私がジャーナリズムを学んでいることと関連しやすいようにしてくれたのかな?と思いました。なぜなら、ニュースが大事な役目を果たす、という答えを出せるからです。教育もそうだが、ニュースなどでもっとこのことを取り上げれば、視聴者の目に留まり、改善策を考える機会を与える。と答えました。
続いて俳優顔の男性の方が、雇用の問題と公共の場での点について、具体的にどのような障害を持った人のことを指していたのかと聞かれ、そこを言うの忘れてた!とハッとしました。
雇用機会に関しては、知的障がいを持った人々のことを〜と言いたかったのですが、うまく言葉が見つからず、精神疾患を持った人々に変更。
公共の場に関しては身体的なハンディキャップを持った人々を指していました、と答えました。
そこでまたアラームが鳴り(測ってたんだ)、無事面接が終了。
"Thank you for your time!"とお礼をし、お辞儀を三度くらいして退出。
結果はどうであれ、試験官の方がたくさん頷いてくださったので非常に安心しました笑 やっと、英検から解放されました。
感想
ここまで、英検一級二次面接の雰囲気や内容を書いてきました。私が面接を終えて思ったことは、1. 最近の社会のことについてよく知っておくことが大事 2.理由だけでなく具体例の引き出しも作っておく 3.専門用語を知っておく。 この三つが満足のいく面接に繋げるために大切だということです。ありきたりかもしれませんが、ここを気を抜かずに頑張ると当日に強くなると思います。日頃からニュースを見て、今何が問題なのかを知り、日本国内のことも知ることが大切です。英検は英語の試験ですが、日本の機関によって開催されています。そのため、海外の情勢を知ることだけでは不十分だと思います。日本のことも理解していれば、面接でも、"For example, in Japan~"などと繋げることができます。また、具体例をたくさん出せるトピックがあれば、迷わずそれを選びます。理由だけ言えるトピックを選んでも、その後の掘り下げQ&Aで沈黙となってしまったり、スピーチの内容が薄くなってしまいます。自分が興味のあるトピックや、理由と具体例を考えやすいトピックがあれば本当に救われます。そして、最後は専門用語を知っておくことです。例えば経済のトピックを選んだとして、物価上昇(Inflation) 景気停滞(stagnation)などの単語がすらっと出てこないと、言葉に詰まったり、言い換えるのに時間を使ってしまいます。そのため、専門的な用語はなるべく押さえておくと一発で言いたいことを言えます。
番外編ですが、もちろんある程度の態度やマナーも忘れてはなりません。一級面接ではAttitudeは採点項目ではありませんが、面接官は人間です。笑顔や、お礼の言葉、面接にふさわしいマナーは、きっと相手に好印象を残すと思います。(私のように三度もお辞儀する必要はありませんが😂)
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!次回は、英検二次試験の勉強法についての記事を書こうと思いますので、よろしくお願いいたします😌 本記事が、これから英検を受験される方の参考になれば幸いです。