藤原道長は、平安時代に権力をほしいままとしましたが、最期には、僧侶となると共に、来世に極楽浄土(一切の煩悩やけがれの無い、仏さまや菩薩さまが住む清浄な国土)に行けるよう、さまざまな手を尽くします。
なんと!道長は、法成寺という自分が極楽浄土にいくための、自分専用の寺を作りました。えらい贅沢なものですね。その寺に込められた思いが、平安時代の歴史ものがたりである栄華物語からよみとれるので、紹介します。その寺の造営の様子が事細かに記述されます。
道長が、寺の造営中に度々建築現場を訪れ指示をだしたことが記述されます。池も植木も建築も、全てを道長が師事していたのが面白いですね。今だったら、庭と建築は別の設計者なのが普通ですから。