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50年ぶりの教習車、実録 高齢者講習

視力検査は
Cの隙間を 上 下とか、右 左とか
口で言わない
鉄人28号のリモコンのような
アームを動かして正答する
でも納得のいかない人もいる
スタートがあいまいだ!と
教官につめよっていた
椅子に戻り「わかんないの、俺だけか?」
とつぶやく
検査より人のほうが難しい

ワタシは夜間視力検査に進んだ 
目くらましのような強い光線のあと
暗闇になり光が見えたら合図する
が、なにも見えないまま
「はい、終わり」と言われた

呆然とした

久しぶりにがっくりと脱力
「あっコレね、コツがいるんですよ」
少し離れて、
と言われ再びレンズを覗くと
今度は見えた
見えればいいらしいが、
少なからずショックだ

 大人絵日記

高齢者講習

運転免許の高齢者講習が
法律で義務付けられたのは令和4年
亭主は経験済
まだ先と思ってたら
いきなりハガキが来た
え?ワタシまだ60代なんですけど
などと
グタグタ言ってはいけない
次の免許更新に合わせて
早めに実施するらしい

場所は知らない所
変更もできるが
電話は一向につながらない
まいっか、これもこだわらないに限る


この講習は義務で
いずれ時が来れば
誰彼となく受けなくてならない
講習料6450円
あくまで講習なので
免許取り消しになることはない
気を楽に受けましょう

✳75歳の認知機能検査には合否あり

実車では久しぶりの教習車だ
コースへ続くエレベーターの中で
聞かれた
「どこで免許取りましたか?」
え?
そんな昔のこと聞くの?50年前なのに

ん?ここで言い淀んだら 
認知機能失格か?
〇町教習所です!元気よく返事した

グルグルとコースを慣らし走行したあと
クランクのコースへ 
「え?クランクやるんですか?」 
「いえ。曲がらずまっすぐそこで止めてこの段差を乗りあげだら、すぐブレーキを踏んでください」

これが、噂のやつだ

段差はさほどでもないが
アクセルもブレーキも  
ほどよく踏み込まないと
車は動かないし止まらない

……

まずまず成功
「これができない人がいるんですよ」
「それは大変」
などと話すが…内心ホッとしている

「止まれの標識では3秒とまりましょう」

「速度超過なんてしないと思ってるかもしれませんが、危ないのは30km制限道路です。うっかりすると免停です」
など 
有益なお話に
聞き耳を立てて2時間の講習を終えた





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