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母娘、青森おこもり、三連休(ほぼご飯と会話の備忘録)

きゅんパスを利用して母が遊びに来た。
本当は秋田に行く予定だったけど、ペーパードライバーの私達は寒波による交通機関の乱れを心配して、急遽青森市内でおこもり旅行を決行することにした。秋田旅行改め、私の家から徒歩で行ける範囲の気になる飲食店を行き尽くす旅に!
というわけで、ご飯の記録を残しておく。


【ご飯の備忘録】

1日目

長旅の疲れを癒してもらうべく、居酒屋に向かった。お目当ては青森名物生姜味噌おでんである。

📍おんず食堂

青森名物の生姜味噌おでん
青森市周辺では、おでんをすりおろしたしょうが入りの味噌だれで食べるのだとか。戦後の闇市の屋台で、極寒の真冬に北海道・函館へわたる青函連絡船に乗るお客さんの体を少しでも温めようと屋台のおかみさんがおでんにしょうが入り味噌をかけて出したのがはじまりなのだそう。甘めの味付けで美味しかった!
同じく青森名物いがめんち
いかの足や野菜を小麦粉で揚げたもの
津軽弁でいかは"いが"と言うらしい。揚げ物だけど中はふんわりしていて何個も食べられる味。

ちなみに、生姜味噌おでんのお店を探していたら青森おでん会なる団体が出している青森生姜味噌だれおでんMAPというのを発見した。この団体は、青森生姜味噌おでんの食材文化を全国に広めて、「青森はおでんの街」と言われるまで発展させることを目的にしているそう。私も応援したい!

母は、青森の郷土料理が食べられてテンションが上がっていた。また来たいねと言い合ってお店を後にし、2軒目に移動した。

📍quatre cafe(カトルカフェ)
ブティックとカフェが併設されているお洒落なお店だった。ここでの目的は〆パフェである。

キャラメルプリンパフェとチーズクランチパフェ
ぽってりとしたコップ型の器が可愛い。
夜のカフェは非日常を味わえてドキドキする。
私の甘いもの欲に付き合ってくれる母に感謝。

2日目

最近ハマっているモーニングに母を誘った。
朝からがっつり食べたい私と対照的に、母はいつもコーヒー一杯で済ませてしまう。けれど、モーニングという言葉を出した途端に食い気味で賛成してきた。母の反応を嬉しく思い、絶対に外さない昭和50年創業の老舗純喫茶へと向かった。

📍珈琲茶館 麦藁帽子

ピザトーストセット
トースト、目玉焼き、サラダ、コーヒーの
THE モーニングなセット。
食べながら最近の私のモーニング事情を色々話した。母は、青森には素敵な喫茶店が多いのねぇ、色々開拓してるのねぇと感心してた。そう、娘は逞しくやっているのです。

この日は、劇場版トリリオンゲームを観た。
映画が終わって小腹が空いたところで、またも私のお気に入りの喫茶店に連れて行った。食べログのスイーツ百名店にも選ばれたことのある人気店だ。

📍ウィーン菓子 シュトラウス

カシスのケーキと
薄いパイ生地に温かいバニラソースがかかったデザート
青森県はカシスの生産量も国内No.1!
カシスの甘酸っぱさが凝縮されていて満足の一品
母と半分個してどちらも楽しめた。

3日目

青森と言えば海鮮だけど、あえて洋食をいきたい という母の提案を受けてイタリアンレストランへ。(定番を外すことが通であると母は考えていて、"あえて"という部分を強調していた笑)

📍Buono

前菜
にしんとパルミジャーノのサラダ
本当に絶品だった!にしんの新たな可能性に気づく。
きのことサラミのパスタ
オリーブオイルと塩っけが効いていて美味しかった。
バスクチーズケーキとティラミス
デザートは一種類だと予想してたので、二種盛りで歓喜した親子。

カジュアルなイタリアンレストランで、写真のコースで1800円だった。非常にお得である。母曰く、青森価格だと。埼玉だと同じ料理でも〇〇円はかかるわよ〜などと有り難がっていた。なぜか誇らしげにうなずく私。

4日目

和食が食べたいねとなって、手打ち蕎麦が食べられるお店へ行った。青森は蕎麦も有名らしい。平日昼しかやっていない創業明治30年の超老舗店を見つけて、老舗という言葉に弱い私達は即決した。

📍五代目 カネシメ柿崎

鴨ざる
鴨肉の出汁がしっかりしたお汁が美味しくて全部飲んだ。自家製打ちたての蕎麦もつるつるだった。

おでんと日本酒も追加して、昼から満ち足りた気持ちになった。ルンルン気分のまま商店街や海辺を散策して、雪はいつ溶けきるかなぁなんて話をした。2日前はふわふわで真っ白だった雪が、シャーベット状になっていたり人に踏まれて茶色に変色していたりして、少し悲しかった。

母が夕方の新幹線で帰ってしまうので、その前にゆっくり話そうとお茶をした。

📍coto coffee

抹茶ラテとラテ
 ハートが描かれていて可愛い。
セレクトショップ内に併設されたお洒落なカフェで、ドライフラワーや観葉植物がセンスよく置かれていた。
この日の気温は5℃で暖かかった。良い天気の中、陽の光が差し込む良い立地の席に座れてラッキー

このお店はインスタで見つけたんだよと言ったら、「今の子はインスタとかでお店を見つけるんだね。」と言われて、その場の勢いで母がインスタをダウンロードしようとした。1日のスクリーンタイムが1時間もなく、一切のSNSをやっていない母が興味を持つなんて珍しくて、私の説明ぶりにも気合が入ってしまった。そしてめでたく(?)、母のインスタデビューを見届けた㊗️

そして、お別れ。
家族でも友人でも、誰かを見送る時の寂しさには慣れる気がしない。気丈に振る舞うけど、内心はぐさぐさである。寂しい、悲しい、名残惜しい。けど、そんな気持ちを正直にぶつけられるほど素直な性格でもないのでもどかしい。

改札前で、ご飯食べてね、洗濯回しなね、などと小言めいたことを言われる時間すらもうちょっと続けばいいのにと思ってしまう。そんなこと、口が裂けても言えないけど。笑
次は4月に遊びにきてくれるらしいから、その時までは一人暮らし頑張ろう。


【会話の備忘録】

思い返せば、ちょうど去年の今頃に青森県への異動の内示が出た。内示が出た直後に母にLINEして、その日のうちに青森行きの航空券を取った。異動の興奮醒めやらぬまま、2日後には青森で物件探しをした。物件探しには母も着いてきてくれたから、その時の出来事をこの旅の中で振り返って、懐かしさに浸っていた。些細でくだらない内容だし、楽しい思い出ばかりじゃないけれど、母娘の思い出として色濃く残っている。今回盛り上がったのはこんな話。

①不貞腐れ内見事件

北国の気候を舐めていた私は、青森に着いて、雪がぱらついていて、0度で、風が吹き荒れていた状況に早くも精神をやられていた。最初の不動産で2件内見に行ったけど、1件目は内装の古さで躊躇ってしまい、2件目は単身用なのに一坪風呂でこんなに大きなお風呂入らないだろうと思い、見送りになった。ここで、急いで決めなきゃいけないプレッシャーに悪天候のストレスが重なって私が不機嫌MAXになる。(我ながら、本当に子どもっぽくて呆れる。)そんな私を宥めて新たな物件を提案してくる母と自分で決めるからいいと意地を張る私の攻防戦。最終的には母が見つけてくれた物件に内見に行き、希望の条件が全て揃っていたのでそこに決めた。(私は母の思惑通りに決まるのが悔しくて、別に一坪風呂もありだけどねなどと言ってしばらく強がっていた。強情な娘。)
一年経って、母は「〇〇ちゃん、あの時不貞腐れてたもんね。」と笑いながら話した。私はというと、自分の甘ったれた部分を蒸し返されたことへの恥ずかしさやばつの悪さから、「もう、その話はいいよ。」なんてごまかしてしまった。本当に扱いづらい娘である。でも、そんな娘の性格を分かって話を振る母も意地悪な人だ。きっと、何年経ってもこの話を擦られるんだろうと思う。トホホ。

②昨年と今年で積雪量が違いすぎる!

去年内見に来た時は不動産のお姉さんに、今年は暖冬で雪も全然降ってないですよと言われた。そうなんですねぇと返しつつ、内心では0℃で何が暖冬だと思っていたし、雪も全く降ってなかったわけではなかったから、埼玉から来た親子に青森の冬はこんな程度ではないとマウントを取っているのかもという穿った見方さえしてしまった。
そして、一年が経った今。あの時のお姉さん、本当にごめんなさいという気持ちである。
雪の量が全然違う。去年の記憶では、道端に雪は積もっていなかった。ロードヒーティングで溶け切ってしまうほどの積雪だったはずだ。それが今、交差点の角には雪山が立ちはだかり、除雪は全然追い付いていない。今年の積雪量は異常だと言われているけど、それにしても去年はやっぱり本当に雪が少なかったのだろう。一年目でこんな雪を経験したからもう怖いものはないねとポジティブに解釈して、来年の冬は雪がどのくらいになるかねぇと話した。母は、本格的な雪を体験できて嬉しそうだったので悪いことばかりでもない。

③青森で最初に観光したのが三沢だった話

内見のために2泊3日で青森を訪れていたけど、初日で物件が決まったので翌日以降は観光に全振りした。そこで行ったのが、三沢市だった。青森の観光で調べたら真っ先に出てくるような青森市内や弘前、八戸でもなく、特別青森駅からアクセスが良いわけでもないのに、なぜか三沢。そこの航空科学館に行ったのだ。私は観光に関しては全て母に任せていたので、母がどういう気持ちで初めての観光地を三沢市にしたのかはわからない。結果、航空科学館は丸一日楽しめるような充実した施設だったのだけど、それでもやはりなぜ初めての目的地が三沢だったのかという疑問は湧く。それを母に話すと、「〇〇が友達とは行かなそうなところに行きたかったのよ。」と言われた。どうやら、メジャーな観光地は友達と回るだろうから取っておこうという母なりの気遣いだったらしい。なるほど!でも、青森まで来てくれる友達は限られているし、何より母は今回も含めて8回も青森に来ていて、結局弘前だって八戸だって母と一緒に行ったのだ。気遣いの意味がない笑
一年越しに母の意図がわかったし、一年でそんなに母が来ていたのかと改めて驚いた。母のフットワークの軽さに感謝である。あと2年、まだまだ色々な場所に出掛けて沢山思い出を作りたい。


あと、今回の旅で、私の津軽三味線に名前が与えられた。その名も、しゃみこ!愛称はしゃみたん。chat GPTにアイデアを出させて、それを母と上から目線で審査して決めた。名前が決まると愛着が湧く。しゃみこ。可愛い名前。

母も早速しゃみたん呼び

三味線も練習して、いつか披露したい。

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