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表現の世界

保育園に通っていた頃からスポーツを習っていて、中高も運動部だった私が演劇という表現の世界に出会った話

演劇に触れたことが人生の中で結構ターニングポイントな気がしていて、就活のガクチカも演劇の話一本で乗り切ったほどだった

大学生になったばかりの私がサークルに求めた条件
・飲みサーじゃない
・休日に大学まで行きたくない(片道2時間故)
・夜遅くならない(同上)

1年生の6月くらいかな
同じ学科の友達に誘われて上記条件の1番上しか当てはまらない演劇サークルに入った
裏方専門でも良いって言われなかったら入ってなかったけどね

このサークルは公演頻度が多くて、年間6公演あったから単純計算で2か月に1回演劇作品を作っていた
台本はサークル内の書きたい人が書くスタイルでその人の元に集まった2、30人で1つの公演を作り上げる感じかな
基本はオリジナル脚本だった
脚本書く人は長い時間かけて練ってプレゼンを通してその公演の決定権を得るんだけど、今考えるとこのスパンで毎回新作ができるのすごいよね

企画に参加するかどうかはその時に選ぶんだけど、なぜか先輩と後輩に可愛がられていた私は4年かけて17もの公演に関わることになる
文字通り休みなしで演劇と関わり続けていた

ままごとよりレゴブロックの方が好きだった子供だったから、演劇っていう0から何かを生み出す世界は面白かった
アイデア次第でなんでもできた
4年間で舞台を作ったり、小道具を作ったり、看板を描いたり、チラシやパンフレットも作った
お手伝いとして照明の場当たりなんかもした

一般の劇団の演劇作品を観に行ったのは、同期が出演していたのを2回行っただけだったけど、この世界に触れなかったら東京のあちこちに小劇場があることも劇団があることも知らないままだった

夏合宿と冬合宿は各々台本を持ち込んで好きな役者を立てて30分ぐらいのものを作る
全部で30くらいできるのかな
合宿中はずっと朝から深夜まで稽古時間!みたいな生活でそれはそれで楽しかった
私は役者をやらないと宣言していたから(本当は台詞を読んで演じる自信がなかっただけだけど)、よく1人で海までお散歩してた
そのときの私は今よりずっと音読ができなかったから台本読みに上手く付き合ってあげられなくてごめんね、同期たち

私も台本を何回か書いて演じてもらった
そのとき役者をしてくれた子たちやオペをしてくれた子たちには
宙彩さんの紡ぐお話はどこか切なくてどこか温かい
と言われていた
コメディーとかは書けなかったから全部小説チックなお話だった
登場人物たちには最後にはちゃんと救われてほしいからハッピーエンドを描くんだけど、そうするには最初に絶望の淵に落とすしかお話が書けないんだよね
そうすると切なくて最後に温かさで救われるお話になっちゃうんだよね

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自分で言うのもなんだけど、後輩から好かれていたので、このサークルでの最後のお仕事は生配信音響オペだった
ちなみに4年間で音響と関わったのはこれが最初で最後だった
当時コロナ禍で演劇が対面でできなくて、サークルとして応募したオンライン演劇というものの決勝戦?に作品が選ばれた
劇団ノーミーツ主催の全国学生オンライン演劇祭

役者同士が顔を合わせないことが条件
初めての音響だし初めてのオペで難しかったけど楽しかったな
きっかけ台詞とかはちゃんとあったけど、自分の指先の操作だけで臨場感を生んだりできるのが
練習時間はそんなになかったし、主催者の方からお借りしたMacBookは実質1日しか触れなかったけど、本番はコメント欄読みながらオペする余裕まであったりして
みんなにも褒めてもらえて満足でした

その演劇祭は平田オリザさんのお話が聞けたり、のちにYOASOBIの三原色っていう楽曲の原作者となる小御門さんが審査員してくれたり豪華な舞台だった
私の4年間の締め括りとしては勿体無いくらいには

演劇と関わった大学生活、楽しかったな
誰も知らない物語が生まれる瞬間にたくさん立ち会えて良かったな
舞台上にいるキャラクターたちはどれもつくりものなんだけど、ちゃんと舞台上で生きてるのがすごいなって思ってたよ

このサークルで演劇と出逢う前、最後に演劇と触れたのが小学校の芸術鑑賞会だった
体育館でみた西遊記が最後の記憶
演じてくれた大人たちには申し訳ないけど、
「作り物の世界だな」
としか思えなくて
だから、このサークルで観た演劇が舞台上でキャラクターが生きてるのがすごく新鮮で面白かったんだろうな

このサークルのYouTubeに上がっている公演の映像、今でもたまに観ちゃうんだよね
URLは内緒だけどね🤫

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