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89日目:ハーモニーと傘嫌い

今日はこちらのイラストをお借りした。
色も形も大きさも違う魚が同じ川をのぼっていく。
泳ぐスピードやスタイルはそれぞれ違うはずだけど
衝突を起こすことなくうまく調和を取っている。
それで思い出すのが酔っ払っている時の自分。
どんな人混みでも泳ぐようにスーッと移動できる。
力まず本能のままに動けるからだろうか?
多少お酒を入れておいた方が人生うまくいくのかもしれない。
pasteltimeさん、ありがとうございます。

のどが痛い。
理由は分かっている。
息子の風邪をもらって不調を感じていたところに
薄着をして追い打ちをかけたのだ。
なぜ薄着をしたか。
便秘だったからである。
わざとお腹を冷やして下してやろうと思ったのだ。
だが便秘解消の前にのどの痛みが悪化した。
これだけでも愚かなのに
今朝は雨が降ると知りながら傘を持たずに外に出た。
なぜか。
雨が降っていないのに傘を持つのがバカバカしいから。
リスクは納得ずくでやっているので本人はあまり気にしていないのだが
道行く人は気になるらしい。
優しいご婦人に「私はもうそこが家だから」と
ビニール傘を差し出されたことも一度ではない。(2度あります)

去年、友人と待ち合わせたレストランに向かう夏の夕暮れ、
夕立にあった。
自由が丘駅、大井町線の開かずの踏切りで
「シルクの服が濡れるのはさすがにイヤかも」と情けない顔をしていると
女性が傘をさしかけてくれた。
私より少し若く、溌剌とした魅力的なひとだった。
「ありがとうございます。天気予報見てなくて」とお礼を言うと
「関西ですね? どちらですか?」
同郷の方だった。
隣町で高校教師をしていたのを辞めて
フィットネスのインストラクターになり、
今は東京で後進の育成をしているという。
彼女はドブネズミのような私に
「洗練された東京のひとって感じですよ」と手を振って去っていった。
レストランに着くと
「また傘持ってこなかったの? 天気予報で言ってたじゃん」と
友人にあきれられた。

あの時はありがとう。
私は性懲りもなく雨に濡れています。


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