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Vol.3 用途に応じた顕微鏡 「見る菌®︎」
「見る菌®︎」は2種類あります!
スタンダードとC-Typeの違い「見る菌®︎」には、主に2つのモデルがあります。それぞれの特長は以下の通りです。
スタンダード
まずは、スタンダードのご紹介をさせていただきます。
このタイプは、試料ステージに直接検体サンプルを載せるタイプです。
従来の顕微鏡は、プレパラート(スライドグラスとカバーグラス)を使用しましたが、食品現場などにガラス製品が持ち込めないなど、制限がある場合や感染リスク等がない場合は、このタイプを使用します。
【活用事例】
・食品関係:調理加工現場の環境衛生チェック(スクリーニング)、食材リスクの”見える化”、社員食品衛生教育など
・殺菌料関係:次亜塩素酸水などの機能水や紫外線等の効果の”見える化”など
・エアコンメンテナンス:エアコン内のカビの有無など
その他、用途は多岐に渡りますので、ぜひお問い合わせください。
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C-Type(カバーグラスタイプ)
C-Typeは、試料ステージにカバーグラスを載せて使用するタイプです。
歯科領域などの医療機関では、検体がプラークなどのため、直接試料ステージに載せると細菌等の温床になりかねないので、感染対策を考慮しカバーグラスを使用します。カバーグラスを使用することで衛生的に使用できます。なお、カバーグラスはディスポーザブルです。
【活用事例】
・歯科関係:口腔細菌の”見える化”による患者さんの行動変容や口腔カンジダ症の顕微鏡検査など
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JIS規格制定
「見る菌®︎」は、2019年3月20日に「携帯形微生物観察器」(JIS B 7271)として日本産業規格に制定されております。
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日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standardsの略)。日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことです。自動車や電化製品などの産業製品生産に関するものから、文字コードやプログラムコードといった情報処理、サービスに関する規格などもあります。
一般的に「標準(=規格)」は任意のものですが、法規などに引用された場合は強制力を持ちます。
標準化の意義は、自由に放置すれば、多様化・複雑化・無秩序化してしまうモノやコトについて、
・経済・社会活動の利便性の確保(互換性の確保等)
・生産の効率化(品種削減を通じての量産化等)
・公正性を確保(消費者の利益の確保、取引の単純化等)
・技術進歩の促進(新しい知識の創造や新技術の開発・普及の支援等)
・安全や健康の保持
・環境の保全等
上記の観点から、技術文書として国レベルの「規格」を制定し、これを全国的に「統一」または「単純化」することです。
日本学校歯科医会推薦品
「見る菌®︎」C-Typeは、公益社団法人日本学校歯科医会の推薦品として認定されています。この認定は、学校歯科保健用品の歯科保健に関係する器具器材として、学校歯科教育の現場で、学校保健の発展及び普及に寄与するものであることや児童生徒の歯・口腔に関わる健全育成に寄与するものであることと定義されております。詳しくは、公益社団法人日本学校歯科医会のホームページをご覧ください。
これまでの経緯(知財・受賞歴など)
私たちはこれまで、「見る菌®︎」を誰でも簡単にリアルタイムにミクロの世界が観察できる顕微鏡として情報を発信してまいりました。
その結果、多くの評価をいただいてきましたので、ご紹介をさせていただきます。
以下はその一部です。
知財
特許登録第6296317号、特許登録第6296318号、特許登録第6418458号、特許登録第6851074号、アメリカ特許登録、インド特許登録、シンガポール特許登録、中華人民共和国特許登録、中華民国特許登録、韓国特許登録、その他意匠登録、商標登録など
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受賞
2017年:「平成29年度 グッドデザインぐんま大賞受賞
2017年:新価値創造展2017 新価値創造賞受賞(中小機構)
2019年:令和元年 前橋市優良企業表彰
2020年:令和二年度産業標準化事業表彰・経済産業大臣表彰受賞
2022年:Photonics Challenge 2022 オブザーバー賞受賞
2022年:東京都ベンチャー技術特別賞受賞
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採択
2016年:新市場創造型標準化制度
2018年:飛躍 Next Enterprise シンガポール派遣(経済産業省)
2019年:Innovfest Unbound 2019 Singapore派遣
2019年:GITEX Future Stars 2019 UAE派遣
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ピッチイベント・アクセラレーター
2016年:群馬イノベーションアワード2016 ファイナリスト
2017年:MORINAGA ACCELERATOR 2017ファイナリスト
2019年:未来2019 ファイナリスト
2020年:HARADA ACCELERATOR 2020 ファイナリスト
2020年:スタ★アト ピッチ Japan 2020 東京ブロック大会出場
資金調達
2019年:J-Kissにて資金調達
2019年:シリーズA資金調達
2020年:シリーズA追加ラウンド資金調達
導入実績
これまで、2,000社以上、世界30カ国以上に導入されてきました。
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ご覧いただきありがとうございました。
次回は、Vol.4 なぜ、歯科分野なのか?です。
乞うご期待!!