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起業前後の人脈

起業後の人脈についていろいろな書籍やサイトで述べられている事なのですが、

「起業後、それまでかかわってきた人達はほとんど去っていった(かかわりが無くなっていった)」

というものがあります。

自分も起業前に本やサイトでそういった内容を読んでいたのですが、当時は「ふ~ん、まあ、そういうものだろうね」程度にしか考えていませんでした。

そして起業後・・・ 確かにその通りの体験をしました。

前の会社の同僚達とは会社を辞めてから数回ぐらいは飲み会をしたりしたものの、その後は何となく疎遠になっていきフェードアウト。

飲みに行っても、基本的に話題は前の会社のものが中心となります。会社を辞めて少しの間は、まだ当時の事情も覚えているのでわかるところがあるものの、半年もすればもうかなりの部分でわからなくなってしまい、必然的に会話には加われなくなってしまいます。

しかも、正直、その会社の内部事情はもはや自分にとっては過去のもので興味がないので、その意味でも会話に加わろうと思わなくなってしまいます。
コドク・・・・という訳でもないのですが、次第に疎遠になっていくのは仕方ねーか、という感じでした。

また、前の会社から離れて客観的な眼で見ると、見えていなかったものがわかるようになることがあります。
小規模ながら自分で社長業をしてみると「(前職で)なぜ、あの時、(当時の)社長があんなことを言った、あんなことをしたのか?」が理解できたりするものです。

こういうことって多々あるのです。

元取引先の人もほとんどが疎遠になりました。
1、2回程度は挨拶がてらにお会いしたりもするのですが、実際にビジネスが無い場合はそれでThe End.
まあ、それはそれで当たり前のことですので、次回ビジネスの機会があるときに声掛けができる状態であれば問題ありません。

それらの中で特に興味深かったのは、あからさまに口調や態度が変化する人がいたことです。会話の中に以前は聞いたこともないような言葉、「おたくは~」とか「(会社が)小さいので~~」とか「与信がぁ~」という言葉で明らかに見下した目線。
あれま!前職の時と全然違うじゃん。オレってそんなに嫌われてたの?(笑

これは、非常に興味深い体験で、各人がどこに目線を合わせて付き合っていたのが良くわかりました。
自分はこういう風にはなりたくねーや、重々気を付けなければならないことなのだと感じました。
ただ、普通に考えると、会社の同僚なり取引先の人達なり、利害関係がなくなると疎遠になってしまうのは当たり前のことで、所詮はそのレベルでのお付き合いでしかないということです。

正直、そんなものです。

そんな中でも応援や支援をしてくれる方々がおりとても有難く感じている次第です。自分の場合、前職では海外の会社(特にアジア)とお付き合いする事が多く、友達と言うかビジネスパートナーと言うか・・が多かったのですが、その人達は皆祝福してくれ 「おめでとう!何かあったら言って頂戴ね。将来は一緒にビジネスしようぜ~!」 と言ってくれました。
とても有難いことで、その友達とは今でも繋がっており一緒にビジネスをしている人もいます。

海外が正しいのだ!というつもりは毛頭ないのですが、日本のように大きな会社で一生勤める事よりもリスクを取って挑戦する人間の方が価値のある生き方だと考える人が多いのは事実です。
昨今、昔と比べると状況はだいぶ変わってきていると思いますが、日本では会社を辞めて起業する人間はまだまだ「脱落者」なのかもしれません。

価値観の問題だけです。

このような経験がある反面、当然、起業後に新しくできた人脈も多々あります。

別コラム「付き合ってはいけない人々」で述べている通り、クソみたいな出会いもあるのですが、顧客や協業仲間に限らずウマが合う人や尊敬できる人との出会いもあり、そういった人達とのつながりは今後大切にしていく必要があります。

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