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コピーする深センからコピーされる深センへ グローバル化するアジア最新動向 を聞いてきました。
こんにちは。
高須正和さん(スイッチサイエンス)の講演を聞いてきました。 とても勉強になり、めちゃくちゃ面白かったです。
深センの勢いや新しい取り組みから、刺激を感じましたが、それを説明される時に、ラーメン作りに例えられて話しをされるのが個人的に分かりやすくツボでした。
非常に興味深く面白かったです。
深センのハードウェアエコシステムは、ラーメンを作りに例えると、タレや麺などのパーツが既にあって、それらを組み合わせて調理するだけで安く早く作れて美味しいといった、例え話で、
ラーメンの麺を作る為に粉から仕入れて作ったり、豚骨かってきて、グツグツ煮てスープを、えらい時間とお金を使って作っていた身としては、
非常に分かりやすかったです。
全部手作りしようと思ったら原価で一杯1,500円くらい掛かったり実際していたので 笑
実際にスマホやスマートウォッチ用のモジュールが売られていたので、3人でスマホメーカーが出来て、コモディティを組み合わせて自社ブランドを作るという話もまた衝撃を受けました。
組み合わせによるイノベーションがあらゆるハードウェアで出来るようになっているということでした。
そういうモジュール/パーツ、それをくみ上げる工場などが全てが揃っている強み、新しいことにスピーディに挑戦する強みはすごいなと思いました。
そりゃ、どんどん新しいものが生まれる訳です。
また、コピーや組み合わせをする側だけでなく、
コピーされるようなイノベーティブでハイエンドなものも増えているというのも驚きでした。
以下、印象に残っている部分です。
・現在も成長が続いている
2014年では地下鉄が4本だったのが、2016年では11本へ年3本
地下鉄の新路線駅が出来るではなく、線が出来ている
・工場が深セン中心部から周辺地域に移転
低レベルの向上がベトナム等へ
・製造業の厚みを生む「公板」という完成品モジュール
→規格品の存在で「自作PC」が作れる
スマホCPUや画像処理チップが流通しているので、
自作スマホや自作カメラが作れる
・タブレット端末のコモディティ化が起こしたイノベーション
→ラジカセ型端末、バックミラー₊ドライブレコーダー₊アンドロイド、
地図サービス会社が専用インターフェイスを開発
・更にコモディティ化されたタブレットがロボットの開発ツールになっている
→市場投入され、フィードバックを受けることで進化していく
・コモディティ化された部品が起こすイノベーション
タブレット₊ホバーボード(セグウェイもどき)₊スマートスピーカー
→ロボット
・そして、その完成品も他人のビジネスの商材として売られる
ロボットとか、スマートウォッチとか、の基盤が売られている
・国際特許数で他都市を圧倒する深セン
中国国内の40数%が深センで他を圧倒しています。
→HUAWEI, ZTEが中国全体の30%を占めていて、
世界トップ1争いをしている
・南山区に本社を持つ企業は世界的なR&D企業も多く、
そこは「パクリの中国」ではない南山区だけで中国国内の1/4の国際特許
を出願している
・ミドルレンジはIDH(Independent Design House)に委託し、自社はハイエンド製品に絞って開発を進める
Oppo, Vivo, Huawei, Xiaomi等の複数メーカに向けて開発している
・日本/日本企業がどうすれば?の回答
9プリンシプルズより
・長期計画を立てず即応しよう
・当事者が判断する
・コミットしていない人は判断から外す
・手を動かない人は外す
・興味のみで動く
・失敗を許容する
・他にないことをやる
・だめならすぐ他の事を
クアルコム
私たちのライバルは古いシステムにしがみつく人たちです
(2000年)
以上、こういったエコシステムを日本企業としてどのように活用していくべきかを考えるよい切っ掛けになりました。
本当に興味深い街だと改めて思いました。