【第陸歩】当事者が行政書士を目指すことの意義 〜アラフィフが2025年に行政書士になるまで〜
↓前回(第5回)記事
今年の9月から就労移行支援を受けているんですよ…
年初まで就労移行支援サービスを提供する側だった自分が、今就労移行支援サービスを受ける側になっている。
行政書士試験を勉強するにあたり、一番安く学習環境を構築するには、就労移行支援というのが合っていると考えたんですよ。
人生とは数奇なものだなぁ…。
サービスを受ける側になって気づいたことがたくさんあります。
支援員は、思っているほど社会制度に詳しくないということです。
というのも、制度の存在を知っていても、実際にその制度を受けている支援員は珍しいからです。
例えば…
障害者手帳が2級になると、原則的に医療費が無料になる。
市営駐輪場が月極無料で契約できる。
訪問看護は医療サービスで、居宅介助支援は障害福祉サービス。なので利用金額の上限はそれぞれ別。
これ、実際にサービスを利用しないとなかなか気づかなかったり、知らない制度だと思うのです。
『無理なお願い』と『正当な権利』の違い
サービスの提供側として、稀にですが「カスタマーハラスメント」を受けたことがあります。
ハラスメントである法的根拠は、暴言や侮辱といった、「基本的人権の侵害じゃない?」と個人的に考えています。
一方で「難しいサービス提供の希望」を受けることもありました。
面倒だと思うこともありますしたが、それは「『正当な権利』の主張なんだな…」と、サービスを受ける側になると改めて感じます。
そして、主張する当事者が法律に明るいこと。これってとても重要だと思うんです。
なぜって、正しい手続きは、法に基づき、執行される必要があるからです。
不正な手続きは、要するに「無理なお願い」なんです。
だからこそ、当事者が行政書士を目指す価値があるんです。
当事者が声を上げることで、人権が拡張される
教科書や先輩から、何度も聞かされました。
「そうだろうなぁ」
程度にしか思わなかったのですが、サービスを受ける側になった時、その意味をはじめてわかったような気がします。
権利の拡張の歴史を調べると、常にそうです。
『不公平だ!』
『理不尽だ!』
そんな「当たり前の主張を伝える。
言わなきゃわからないし、いったら聞いてくれることもある。いっぱい。
大事なのは、ちゃんと言葉にして伝えることかなぁ。
就労移行支援を利用し始めた時、僕はたくさんの不満を抱えていました。
そもそも自分の希望を、うまく伝えることが苦手だったんだなぁ…。
そんな気づきと、「なんでわかってくれないんだろう」という不満のせめぎ合い。
でも、初めから言ってもらってたんですよ。
「一旦、希望を言えるだけ言ってください」
そうは言っても、その言葉通りに言ったら怒られる…と決めつけている自分。
2ヶ月が過ぎ、ようやくわかったことがあります。
すごく当たり前なことです💧
希望を言わずに文句を不満を溜められても困る
人間関係は時間をかけて築くもの
言葉で言ったところで、私たち人間はすぐに分かり合えない
コミュニケーションは失敗を繰り返し学ぶ
「ここ数年間、自分のトラブルを自分だけで解決していた」つもりになっていました。
誰も頼りにならない、頼れば弱いと馬鹿にされる。
それは違うかなぁ…
他人は自分と違うから、頼りになる。
頼ってくれる人は愛される。
「なんで自分ばっかり損をするねん…。」
「なんで自分ばっかり尻拭いせなあかんねん…。」
と毒づき続けた数年間。
でも、支援を受けることで、そんな自分じゃなくなった。
自分に足りなかったもの、補うべきもの。
それは、
「他人を頼るということ」
他人を頼るために必要なのはなんだったのかなぁ?
他人を信用すること?
比べないこと?
かっこ悪い自分と向き合うこと?
弱みを見せること?
ねぇ、誰か教えてください😀
↓過去記事をまとめたマガジン『アラフィフが2025年に行政書士になるまで』