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CSA対策!問題解説39

ServiceNow Certified System Administrator (CSA) 対策の模擬問題です。
その他、CSA対策記事はこちらのマガジンにまとめています。

1問目は以下です。

問題

CMDB は、フィールドの正規化と組み合わせて、CI の一意性を自動的にチェックするためにどのプラットフォーム機能を使用しますか?

A.ServiceNowインポートセット
B.ServiceNowサービスマッピング
C.ServiceNow Discovery
D.識別および調整エンジン (IRE)

解答

D

解説

A.ServiceNow インポート セット

誤り。
インポート セット を使用すると、管理者はさまざまなデータソースからデータをインポートし、そのデータを ServiceNow テーブルにマッピングできます。

参考:インポートセット

B.ServiceNow サービス マッピング

誤り。
サービスマッピングはリアルタイムで機能し、インフラストラクチャまたはそのコンポーネントに変更が生じるたびに自動的に更新されます。

特定のビジネスサービス(例えば、顧客管理システムやウェブサイト運営システム)がどのようにITインフラと連携して動作しているかを詳細にマッピングします。

主な機能:

  • トップダウンアプローチ: 特定のサービスに関連する全てのコンポーネントとその依存関係を詳細にマッピングします。

  • サービス視点の可視化: ビジネスサービスがどのように構成され、どのインフラストラクチャと連携しているかを可視化します。

例: 顧客管理システムがどのサーバー、データベース、アプリケーションと連携して動作しているかを詳細に把握することができます。例えば、特定のサーバーがダウンした際に、それが顧客管理システムにどのような影響を与えるかを即座に把握できます。

参考:Service Mapping

C.ServiceNow Discovery

誤り。
Discovery は検出の意味です。
Discoveryは、ネットワーク上のすべてのデバイスとアプリケーションを自動的に検出し、それらの情報をConfiguration Management Database(CMDB)に登録します。

主な機能:

  • 広範な検出: IPアドレス範囲を指定すると、その範囲内にあるすべてのデバイス(サーバー、ソフトウェア、プリンターなど)を検出します。

  • 自動更新: 検出された情報を自動的にCMDBに追加し、常に最新の状態を保ちます。

例: ネットワーク内のすべてのデバイスを一度に検出するイメージです。たとえば、オフィス全体のプリンターやサーバー、ソフトウェアを一度に見つけ出してリストにすることができます。

参考:
Discovery の基本
Difference between DISCOVERY and SERVICE MAPPING?

サービス マッピングとDiscoveryの違い

ServiceNowのDiscoveryとService Mappingは、どちらもITインフラの管理と可視化に不可欠なツールです。

アプローチの違い

  • Discovery: ネットワーク全体を横断的にスキャンしてデバイスやアプリケーションを検出します(「横断的なアプローチ」)。

  • Service Mapping: ビジネスサービスごとに、関連する全てのコンポーネントとその依存関係を詳細にマッピングします(「垂直的なアプローチ」)。

検出の対象

  • Discovery: 全てのデバイスやアプリケーションを広範囲に検出します。

  • Service Mapping: 特定のビジネスサービスに関連するコンポーネントのみを詳細に検出します。

利用シーン

  • Discovery: ネットワーク全体の最新状態を把握したいときに有効です。

  • Service Mapping: 特定のビジネスサービスの詳細な構成と依存関係を把握したいときに有効です。

Discoveryはネットワーク上のすべてのデバイスとアプリケーションを自動的に検出し、CMDBを更新するのに対し、
Service Mappingはビジネスサービスの視点からITインフラストラクチャの依存関係を詳細にマッピングします。これにより、IT部門は迅速かつ効果的に問題を特定し、解決することができます。

D.識別および調整エンジン (IRE)

正解。
CMDB は、識別および調整エンジン (IRE)やフィールド正規化などの NOW プラットフォーム機能を活用して、CI (構成アイテム)の重複や矛盾を解消し、一意性を自動的にチェックします。

IREとはIdentification and Reconciliation Engineの略です。

IREの主な機能

  1. データの識別: IREは、CMDBに新しいCIデータが追加される際に、そのデータが既存のCIと一致するかどうかを識別します。これにより、重複データの追加を防ぎます。

  2. データの調整: IREは、異なるデータソースから収集されたCIデータの矛盾を解消します。例えば、同じCIに対して異なるデータが複数のソースから提供された場合、IREはそのデータを調整し、一貫性のある情報をCMDBに保存します。

  3. データの統合: IREは、様々なソースから収集されたCIデータを統合し、CMDBに反映します。これにより、CMDB内のデータが常に最新かつ正確な状態で維持されます。

これにより、承認されたデータ ソースのみが特定の CI クラスを更新し、データを正規化してから、そのデータを CMDB にロードして、その CI の最新かつ正確なプロファイルを確保できるようになります。

参考
識別および調整エンジン (IRE)
識別と和解の概念と構成要素

分野

データベース管理
CMDB および CSDM

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