一人暮らし男子が買ってよかった家電・イマイチだった家電
家電が生活を豊かにする
大学進学のために18歳で実家を出てから10年以上一人生活していると、それなりに家事もできるようになるし、普段使っている道具もそれなりに良いものが欲しくなってくるものである。ネット上には「一人暮らしの社会人1年生は絶対にこの家電を買え!」「時間は金で買える。時短のためにもこの家電を揃えよ」といった情報が氾濫しているが、流行りに乗って私も「買ってよかった家電」「イマイチだった家電」について書いていこうと思う。
筆者のスペック
・都内23区で一人暮らし(2020年で14年目)
・会社員。平日は21時過ぎに帰宅することが多い。
(なおこれを書いている現在はコロナの影響により自宅勤務中)
・日曜日〜木曜日の夕食は極力自炊。金曜日と土曜日は付き合いなどもあり外食することが多い。
・掃除や洗濯など時間がかかる家事は日曜にまとめて済ませている。
買ってよかった家電
・電動歯ブラシ
友人の勧めで購入。買って最初は電動歯ブラシに慣れていないこともあり、ブラシの付け根が歯に当たり痛い思いをしたこともあったが、1週間もしないうちに磨き方もマスターした。
手磨きと比べて綺麗になった、という実感は最初沸かなかったのだが、使い始めて2ヶ月後に定期検診のために歯科を訪れた際、「前回よりだいぶ綺麗に磨けてますね!」と歯科医に驚かれたのと、その後に受けた歯石の除去でいつもなら30分ぐらいかけて丹念に除去し、除去の後は歯肉からの出血で口の中が血まみれになっていたのが、その回は5分もかからずに終わり歯肉からの出血が全く無かったことで改めて効果を実感した。
また、手磨きの際はどうしても力を入れてしまいすぐに歯ブラシの毛先が広がってしまい、歯ブラシの交換頻度も早かったのだが、電動歯ブラシは磨くという動作をする必要がなく歯に対して「当てるだけ」なので、力を入れる必要がなく毛先がすぐに広がるということも無くなった。
歯磨きという動作で使う体力が少なくなり、磨く質も向上したので「ここ数年で一番買ってよかった家電」として電動歯ブラシを挙げた。
・電気圧力鍋
仕事が自宅勤務になり自炊にかけられる時間が増えたのと、元々使っていた炊飯器が古くなってきたので炊飯器の代替という役割も考え購入。
元々カレーやシチューなど煮込み料理が好きで、自炊でもよく作っていたのだが、鍋を使って直火で煮込むと硬い肉が柔らかくなり味が染み込むまで1時間以上かかり、火を使った作業なのでその間安全のために外出もできなかった。
電気圧力鍋の良いところは、圧力鍋の「時短」「出来上がる料理の質」という利点はそのままに、直火ではなく電気を使った熱源で調理しているため、調理中も他の作業をしたり、外出も可能であるという点である。
カレーを作る際も、直火を使った通常の作り方であれば、材料をカットし、肉と玉ねぎを炒めておき、そこに人参やじゃがいもなど煮込みが必要な材料、水を加え、ひと煮立ちしたらルーを加え…という複数のプロセスが必要であり、その間台所から離れられないという事が今まで発生していた。
それが、電気圧力鍋なら「材料をカットし」「ルーを含めたすべての材料を釜に投入し」「調理ボタンを押し調理開始」というわずか3ステップさえこなせば、あとは50分ほどで芯まで煮込まれたカレーが出来上がり、という時短調理が可能なのである。
以下に実際に電気圧力鍋で調理した料理の例を示す。(盛り付けが適当なのは反省しなければいけない点である)
豚の角煮。電気圧力鍋を購入後最初に作った料理だが、適当に豚バラ肉のブロックとしいたけ、人参、煮物料理の素を釜にいれ調理ボタンを押しただけで、ホロホロに煮込まれた豚の角煮が作れて感動した覚えがある。
無水カレー。トマトなど水分が多い食材をカレーの具として入れると、水を入れなくてもカレーができる。トマトの旨味が全面に出てくる美味しいカレーの出来上がり。カレーの隣のカレーピラフも電気圧力鍋の炊飯機能で調理した。
また、写真はないが圧力調理以外に「低温調理」機能もあるため「鶏ハム」や「ヨーグルト」を作ったこともあるし、場所を台所からリビングへ移動させ蓋を取り外し「鍋調理」モードで湯豆腐を作ったこともある。さらに蒸す用の台座を釜の中に置けば「蒸し料理」も可能で、これで冷凍のシュウマイを温めると電子レンジで温めた時と比べて外の皮も乾燥していないため、美味しく食することができた。
まさに「焼く」以外の調理の全てを担えるオールマイティな調理家電なのである。
※と、ここまで絶賛してきたが電気圧力鍋にも唯一の欠点がある。「炊飯の時間が通常の炊飯器と比べ倍の時間がかる」という点である。通常の炊飯器であれば急速炊飯モードを駆使すれば30分かからずに炊きあがるが、電気圧力鍋には急速炊飯モードがなく、どう頑張っても1時間はかかるのである。
・コードレス掃除機
学生時代、一人暮らしを始めたばかりの頃は実家から持ち込んだハンディタイプの掃除機を使っていたが音が大きい割に殆どゴミを吸わず、結局半年もしないうちに処分しそれ以降はフローリング用の掃除シートで部屋を掃除していたが、掃除シートを切らさないようにするのも手間だなと思い数年前に当時評判の良かったコードレス掃除機を中華通販で購入。(Amazonより時間はかかるが若干安かったので)
フローリング用の掃除シートは消耗品で使う度に交換が発生するが、掃除機なら「使う度にゴミを捨てる」作業は発生するが、ランニングコストが電気代だけなので低く抑えられるし、粉末状のものを床にこぼした際にも掃除機なら掃除シートを消耗する罪悪感なく気軽に掃除ができる。
ただし、掃除機で拭き掃除はできないので今でも掃除機をかけた後に、ウエットタイプの掃除シートでも掃除しているため、結局のところ当初目指していた「手間を抑える」という目的は達成できていない。
買ってイマイチだった家電
・ドラム式洗濯機
「一人暮らしが買うべき家電」のトップにランキングすることが多いドラム式洗濯機。私もドラム式洗濯機に憧れがあり、前の会社を退職する際にある程度まとまった退職金が出たためテンションが上がって購入。
最初に断っておくが、ドラム式洗濯機自体の性能や特性がイマイチだったというわけではない。使用する水の量は以前使っていた縦型の洗濯機に比べて半分以下になっているし、乾燥機能がついたので雨の日は特に重宝している。特にデザイン性が高いPanasonicの「キューブル」を購入したため、帰宅して洗濯機を置いている脱衣所へ向かう度に、購入後2年半経った今でも少しテンションが上がるのである。
ただ、価格.comの最安店で購入したが、それでも設置費込で15万円したという決して安くない価格や、1Rのアパートへ搬入する事に対しての難易度、今後もドラム式洗濯機が設置できる物件にしか引っ越せないという縛りを考慮すると「乾燥機能がついている縦型洗濯機でも良かったのでは?」と感じている。縦型洗濯機でもハイエンドモデルであれば乾燥性能も高いし、使用する水量もだいぶ抑えられているものが多い。ドラム式洗濯機は「所有欲を満たす高級家電」の枠から離れられていないのではないか。
最後に一つだけ言えるのは「ドラム式でも縦型でも乾燥機能は付けたほうがよい」ということである。天候に悩まされず安定して家事が進められるので、十分検討する価値はあるだろう。
・HDD/Blu-rayレコーダー
社会人なりたての頃に「家から離れている時のテレビ番組も見たい」という動機で購入。当初は映画やバラエティ番組など、1TBのレコーダーいっぱいに録画して頑張って消化していたが、そのうち録画した番組を消化することも時間の都合上難しくなり、そうこうしているうちに様々なコンテンツがネットでの配信メインになってしまったため、今ではたまにBlu-rayを見るだけの機械と化している。
・スマート電球
間接照明として照明スタンドで使っていた電球が切れた事がきっかけで、「色が変えることで部屋の雰囲気が変えられる」「スマホで外からも制御できる」事が決め手となり購入。
PhilipsやTP-LINK、アイリスオーヤマなど有名メーカーではなく、ノーブランドの中華製品を選んだのが良くなかったのか、思ったより明るくなく「薄暗いムーディな雰囲気」となったため、リビングで使うには適さないな、と感じた。
なお、浴室の照明も懲りずに色が変えられるスマート電球にしたところ、就寝する前に入浴することが多い私の場合は少し薄暗い程度の暗さがリラックスできてちょうどよく、浴室についてはスマート電球を愛用している。
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