見出し画像

Universal Audio Voltが完全覇権オーディオインターフェースな件

こんにちは!mikumikufireです。
タイトルの通り、日本時間で10月6日の早朝に発表されました
UADや1176でお馴染みUniversal Audio社からの新作オーディオIF
『Volt』シリーズ、こいつがなんと音楽制作者はもちろん
歌い手さんやYoutuber/Vtuberプロゲーマーなどストリーマーから
Vlogerなどなど全ジャンルの方にオススメすぎる凄いスペックなんです!
何が凄いか?4ポイントに分けてババっと書いたので

スマホの方や長文嫌な人は太字だけ読めばOK!
一番下にまとめもあるよ!

気になる方は是非読み進めて頂ければと思います!
https://www.youtube.com/watch?v=bRMoVt4zNOc

==================================================

Voltのココが凄い!その①
コンプ内蔵インターフェース!しかもアナログ!?

はい、発表された見出しのスペックは
『USB2.0規格(電源アダプターなし)で動くよー』
これじゃRoland UA/RubixシリーズやSteinberg URシリーズなどなど
定番の製品がとっくに普及してて
何の目新しさもない...何で今更?と読み進めていくと...

『built-in 76って内蔵コンプ付けるで』
『しかもウチ(UA)の1176譲りのアナログ回路でな』

!?

前代未聞のアナログコンプ付きインターフェース
爆誕しました。


※ Universal Audio 1176、
ご存じない方に説明するとスタジオ一家に一台どころか複数台ある
歌録り/ドラム録りファーストチョイスの超名作コンプです ※


ナニが凄いか?

歌はもちろん、ゲーム配信などで
喋り→呟き→叫びなど音量にバラ付き出ますよね?
場合によっては音割れしますよね?

アナログコンプさえ付いてれば万事OK!
(万事とは言ってない、プリアンプで歪まない限りは...)

マイクに向かって叫んじゃっても大丈夫!
(まぁ流石に限度はありますけど...)

呟きのような小さい音も聴きやすく揃えることができます!
(これはその通り!ノイズゲートは編集なりOBS上でね)

==================================================

Voltのココが凄い!その②
デジタルじゃない!
アナログ回路でビンテージ風に!?

↑その①よりマニアックな内容なので分からなければ↓その③へ!

コンプがアナログなら当然、と言わんばかりに

『ウチの十八番のビンテージ機材シミュレーション付けたるわ』
『でもデジタルやなくてオペアンプの挙動ごと切り替えるんや』

!!
これはお馴染みUADのUnison機能で見たやつ!
モデリング機種によってオペアンプの特性が物理的に切り替わるようになってるアレ!

UA Apolloの方はConsoleで切り替えてデジタル制御していたものを
610のモデリング1つに絞る事で
アナログスイッチでの切り替え
に出来たんですね。

※ 610ってナニ?な方に説明すると、60年代初期の
610 tube recording console
というド名機の真空管プリアンプ
(マイクの微弱な信号→録音編集レベルにデカくするやつ)
で、こいつのシミュレーションが付いてるって事です。 ※

ナニが凄いか?
コンプもプリもアナログ、即ち余計なデジタル処理を挟まないので

レイテンシ(デジタル処理による遅れ)がない!
(最高!歌いやすいしOBS等の音処理で更に音ズレしたりしない!)

ついでにUADのリアルタイムなデジタル処理を
生配信などで活かすのは仕様的に難しかったんですが

アナログだから関係ない!!
(PC設定苦手でもシンプル音量つまみとオンオフボタンだけ!)
==================================================

Voltのココが凄い!その③
お値段、めちゃ安い!!(なんで!?!?)

いやここまで読んだ皆さん正直こう思ったでしょ?
「そんな高性能なんだー。でもお高いんでしょう?」

いえいえご安心下さい!何と今※なら!!
(※執筆時の為替レートという意)

コンプなしマイク1chモデルが$139!(およそ¥15,000!)
コンプもマイクも2chの欲張りセットでも$299!(およそ¥33,000!)

めちゃくちゃ安い!外部プリやコンプ買い足すどころか
繋ぐ用のケーブル買う方が高く付いちゃいますね!?
安さの理由、実は色々あるんですがまず一つ!

外付け電源アダプターが別売!

まぁUSB給電方式だしPCに挿せば動くんですが、
正直コンデンサーマイクなど扱う際のファンタム電源(+48V)
とスピーカー/ヘッドホン出力に制限があるのでは?と筆者は睨んでます!
(筆者が昔使ってたFocusrite Forteというモデルがそうでした)

USB2.0規格の500mA上限では多分パワーが足りず
どっかに無理が出るんですよね
まぁ余計な付属品で値段上がるよりいい!という意見もあるので
必要なら買ってね形式で良いのでしょう!

==================================================

Voltのココが凄い!その④
電源アダプターが要らない!!
(要らないとは言ってない)

ここまで散々書いてきましたがUSBバスパワー、
つまり電源アダプター要らずでPCに繋げば使える!
しかもiPad/iPhoneに対応、つまり

お外でもお手軽に高品質録音できちゃう!

歌だけじゃなく環境音の収録だったり
お出かけVlogのような外ロケでの収録だったりで
Voltが気軽に使えちゃう訳ですね(無双か?)

しかしその③で言及した通り、外部電源なしだと何らかの機能制限
出力の不足、最悪の場合は動作不良など起こすのではと
現時点では筆者は考えています。
でも入力が5Vなので、スマホ充電用のモバイルバッテリーさえあれば
屋外でも何の心配もなく快適音楽ライフは可能なので、

別売アダプターかAnkerのデカいバッテリーも一緒に買え!

以上!
(充電は忘れずしようね!)
==================================================

Voltのココが凄い!その⑤
世界的な半導体不足と市場ニーズの攻め方がうまい!

はい!こっからは便利な機能とか知りたい人向けじゃなく、
この製品を今、Universal Audio社が出した理由
スペックから分析して競合他社製品とどういう違いを出してきたのか、
どこが強いのかなどを挙げていきます。まぁ参考程度に読んで貰えればと!

この記事をお読みになる方、
もうご存知の方には釈迦に説法になってしまいますが
今様々な事情が重なって世界的な半導体の供給不足に陥っています。
ザックリ言うと電気で動く機器は半導体で作るので自動車が作れないし
もちろんiPhoneもパソコンもエアコンもオーディオインターフェースも
最近は給湯器が作れなくて在庫ゼロなんて話も出るくらいヤバいんです。
当然生活必需品でもなければ自動車メーカーのように
何億パーツ納品してくれと言う規模でもないオーディオ業界、更にピンチ!

ステイホームも相まって今やiPad/iPhoneで音楽制作なんか当たり前
物凄く音楽機材の需要があるのに
メーカー揃って商品が作れず、必死に代用品などで対策している最中です。

Universal Audio社は古くから多くのアナログハードウェア機材を作ってきた
超有名メーカーですが、近年はデジタル化の流れに合わせUADという
デジタルシミュレーションの機材を主力の一つにしてきました。

デジタルシミュレーションにはDSPという
専用の処理装置が必要なのですが、こいつもモロに半導体なんですね。
(もちろんその他パーツも半導体盛り盛りです...)

UAはハードウェアにデジタルシミュを載せることで
ハード屋としてブランドを保ちながら
デジタル領域にも積極的に販路を広げていく

非常にうまい作戦だった訳ですが、いざ主力商品が作れないとなると大変!

そこで登場したのがこの『Volt』シリーズだった訳です。
Universal Audioが誇るアナログ回路搭載
UADの売りだったDSPは思い切って排除!
なおかつ外付けアダプタ別売でお値段お求めやすく!

自社のブランディングや強みを最大限に活かし
半導体も必要最小限で済む生産量を確保できる
そこに競合製品に負けない値段で切り込む=販売数が稼げる

(DSP用に確保した半導体は既存のUADハイエンドラインに投入して安定化
たとえ値上げに踏み切っても絶対必要なら買うよね?という...)

もう突っ込みどころというか隙がなさすぎる!凄い!

実はUADの台頭で各社デジタル機能や独自のシミュレーション
力を入れてきていて、かつそれを売りにしていたりした訳ですが、
半導体不足となるとなかなか生産が安定しない
部品の切り替えで何とか...と苦戦を強いられている状況なのです。

ここにきてアナログに強いUAからの刺客...!
正直他のメーカーの今後の売り上げが心配になる程です。。。

もちろん上記の理由だけではない(UAD Apollo soloの失敗)などもあり
今回のデザイン含めた完璧な仕上がりになっていると
僕は分析しているのですが、これは正直プロダクトとして強い!
と主張したいですね。100点満点の素晴らしい製品を出してくれました!

==================================================

結論と総括

・Volt、コンプもプリもめっちゃ機能良いからオススメ
・Volt、アナログで音処理できるしボタンもオンオフだけ
              デジタル苦手な人には超オススメ
・Volt、電源ケーブル要らんのでオススメ(※ただし用途による)
・Volt、安いので入門にもサブ機にもオススメ
・Volt、作った人めっちゃ商売うまい。怖....
・Volt、紹介しきれなかったけど付属ソフトが多くてヤバい!!
            DTM入門ならこれ一択←new!

以上!
ここまで稚拙な長文に付き合ってくれた心優しいあなた!


オラにVoltを買ってくれ!!!



いや自分で買いますけど!コンプ付きの1chモデルVolt176を狙ってます。
とにかく読んでくれてありがとう!

https://www.uaudio.jp/audio-interfaces/volt.html

いいなと思ったら応援しよう!