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闘病日記#9|抗がん剤による脱毛は怖くない 2024.9.2





脱毛すると聞いた時


久しぶりの更新。
抗がん剤が始まって明日で6週目、
脱毛も勿論してきてるので、外せないこの話題を。


私は3種類の抗がん剤を打っていて

パクリタキセル
カルボプラチン
アービタックス(分子標的薬)

パクリタキセルが脱毛の副作用があるものです。



「髪の毛は2.3週間目から脱毛が始まり、
全部抜けてしまいます。
まつ毛や眉毛なども抜けてきます。
ウィッグや帽子を用意してください。」

家族で説明を受けました。

人によってツライと感じることは千差万別。

自分でもびっくりだけど、
私は、全然、ショックじゃなかったのです。

一緒に聞いていた母や父の方が
ショックを受けてないか、不安になったくらい。


ショックじゃない理由はたった一つで、 

「だって、また生えてくるじゃん」


それに、

・治療に備えてショートヘアにする
・坊主頭になる
・ウィッグヘアスタイルになる

どれも、抗がん剤による脱毛という
大きすぎるキッカケがなければ、
人生で選択することのないような経験!




髪の毛洗うのラクになるのかな!?とか、
ウィッグ可愛いのあるかな!?とか、
ショートヘア早速美容室予約しよう!とか、

それはもう、自分の未知の未来に
ワクワクできていたことを覚えています。


そんな気持ちでウィッグを用意して、
治療を開始しました。


脱毛が始まるまでと始まってから


抜ける心の準備は万端だったけど
3週目を過ぎてもなかなか抜けず。

看護師さんにも
珍しいタイプですと言われるくらい。



4〜5週目くらいで
ようやくパラパラと抜け始め、
5週をすぎる頃(現在)には
ドライヤーの後の掃除が大変、大変。

部屋にもたくさん髪の毛が落ちてるから
もう、掃除がめんどくさい〜。

刺激しなければそんなに抜けないけど
刺激するとすぐ抜ける、そんな感じです。


"ホラーのように、ごそっと抜ける"
と聞いていたわりには、パラパラと、
抜け毛が多いなぁ程度に始まりました。

寝る時に抜けるからキャップをつけた方が良い
と聞いて用意もしていたけれど、
起きてコロコロすれば良い程度の抜け毛。

実際に抜けた髪を見ても、
ショックとかはなくて、

もう〜、また落ちてるー!
さっきもコロコロしたのにー!

みたいな感情。笑


現在、人前に顔を出せるくらい
全然髪の毛は残っていて、

通院時、看護師さんに聞いたら、
最初の説明と違って、
全部抜けない人もいるらしい...

え、落武者みたいにならないよね?
変に抜けかけるくらいなら
坊主頭がいいよ!?と、びびってます。笑


ちなみに、眉毛やまつ毛はまだ無事です。




周囲に気を配ること



人によって、つらいことは違う。

だから、私がなんともない脱毛が
精神的にショックでつらい方々も
たくさんいるはずだし、

逆に私が怖いと感じてること
(ここに書くのも恥ずかしいような)を
進んで選べる人もたくさん。




だから、脱毛については、
自分よりも周囲に気を配らないとなぁと、
そう感じる最近です。

本人があっけらかんとしていても
周りはとてもビックリすることだし、
病気ってそういうものなんですよね。

たとえばウィッグがズレてたりとか
帽子がツルッと落ちたりとか
髪の毛が服にまとわりついてたりとか、
どう考えても、周りはツッコミにくい。

本人の振る舞いは
どうするのが正解なのかなぁ〜と、
考えたりします。



仲のいい友人や家族に関しては、
自分は全然気にしてない〜ということを伝えて
それでいいのかな?と思ったり。

なんのツッコミがなくても優しいし、
逆に似合わないウィッグを笑ってくれるくらいの
そんなツッコミがあっても楽しい時間だし、



どんなリアクションをされても、
私の場合は(あくまで私の場合に限って)
傷つかないし、へっちゃらだよ〜と。


ただ、そんな姿を見るだけでツライ、
そんな人もいるかもしれないと思うと
ちゃんと周りにいる大好きな人たちを見て、
優しさを持っていきたいなあと思います。

本人より周囲の方が
ツライと感じることもあると思うから。



そして自分では、
髪の毛は、いつか生えてくるから、
もうこの先、一生来ないであろう、
生えてない時期を堪能しておく。


そんなメンタルです!



さいごに

病気になってから、
どう思ってるか、どう感じてるか、
恥ずかしがらず積極的に発信していこう!と
今まで以上に思うようになり、
気を配るポイントがたくさんあることも
今まで以上に感じるようになりました。

私が経験したことを言葉にすることで
誰かの不安が少しでもラクになっていれば
とても嬉しいなぁと思っています。


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