【報告】無事出産しました
40w0d。吸引分娩にて、娘を無事出産しました。私はお産で体ズタボロですが、母子共に健康です。
予定日前日に、夕方ベッドで何気なく寝ていたら突然の破水。
大量の羊水に、思わずビックリした私は「おかーさん、おかーさん、おかーさん!」と大声で叫びます。
血相を変えて母が駆けつけ、「病院、病院に連絡しなさい。お、落ち着いて!」と。そんな母も、かなり落ち着かない様子。
母は、何度も胸に手をトントンと当てて「落ち着いて、落ち着いて……」と、まるで自分に言い聞かせているようでした。
2人とも、突然の出来事に震え上がっていました。羊水の量が尋常ではなかったので、母はかなり驚いたそうです。
母に車で病院まで連れて行ってもらうと、スタッフの方が車椅子で出迎えてくれました。その後、そのまま私は緊急入院へ。
母は、私が車椅子で病院に入るなり「ここから先は入れません」と拒絶されてしまいました。
今はコロナの関係で、家族や身内すら病院には入れないのです。もちろん、立ち合いはおろか待合室すら入れません。
孤独な出産が、ここからいよいよスタートします。
入院当日は相部屋しか空いておらず、そのまま相部屋へ。
地味に陣痛のような痛みがあり「うーん」と唸りたくなるものの、他の妊婦さん達の迷惑になってはいけないと思い我慢我慢。
相部屋はトイレが遠く、痛みを堪えて夜間に行くのはキツかった……。
「明日でしたら、個室用意できますよ」と看護婦さんに言われ、即個室に変更。
前回の検査入院時より眺めの良い部屋にしたおかげで、値段も少し高め。一泊13500円。もはや、少しリッチなビジネスホテル状態です。でも、ここしか空いてなかったから仕方ない。
↑景色がお気に入り(o^^o)♪海も見えるよ!
海と夜景が綺麗に見えるお部屋は、赤ちゃんをあやしたり、自分自身の気分転換にも役に立った気がしたので、個人的には結果オーライでした。
前期破水による入院からの、翌日は朝7:30から陣痛促進剤使用。
看護婦さんによると、どうやら前期破水をすると24時間以内に赤ちゃんを出したほうがいいのだそう。(超えても問題はないけど、安全を考えるとその方がいいらしい)
最初のうちは「なんだ、陣痛ってこんなもんか」と思っていたものの、11時過ぎ位から「い……痛い……無理……」。
やがて、この痛みが数分間隔で訪れるようになり、12〜15時頃には「もう腹切って下さい!」「限界です!助けてください!」と医師に懇願。
医師は「いや、ここまで頑張って帝王切開なんて辛すぎるぜ……。ここまできたら、最後まで普通分娩で行きましょう」と言ってニコッ。
「あの、バルーンとか使えないんですか?子宮口を開ける方法があると、友達から聞いたのですが?」と医師に伝えると「いや、前期破水してるからバルーンは使えない。地道に陣痛で子宮口を開ける予定。これでダメなら、緊急帝王切開で決着をつけます」と顔色ひとつ変えずに言われてしまいました。
担当医はかなりのイケメンで、俳優の真田広之さんと坂口憲二さんを足して2で割って、少し若くしたような雰囲気の方。
落ち着いた印象で、とにかくクールでカッコいい。いかにも「できる男」って雰囲気があって、昔はかなり好みのタイプでした。
前から密かに「あの人かっこいいなぁ。お医者さんなのか。あんなかっこいいお医者さん、テレビドラマの中だけかと思ってたけど、本当にいるんだ」と目をつけてました。
きっとモテるんだろうなぁ。
そのお医者さんに股間を見てもらう時は、正直ドキドキものでした。こんな緊迫した状況でも、イケメンには目がないのは流石元コンパの女王だなと、我ながら思ったものです。
さてさて。
7:30から陣痛促進剤を使用し、なんとか無事子宮口が18:00に10センチ開きます。いよいよ、ここから分娩がスタート!まずは普通分娩で、数時間チャレンジ。
しかし、なかなか思うように赤ちゃんが降りて来ず。
「もう頭は見えてるんですけどね……。あまり力みすぎても赤ちゃんに酸素が来ないし、もうちょっと呼吸法で頑張りましょう」と助産婦さんに言われ、必死に深呼吸を繰り返す。
しかし、コロナの影響でマスク付けながらの出産だったため、とにかく呼吸がキツい。そこで、こっそりマスクをズラしてのお産へ。(本当はダメらしいですが、もう限界だった)
夜20時。イケメン医師が「もう決着をつけます。これでダメなら、吸引分娩いきます。ベテラン医師を呼び、お腹から押してもらいます」という指示を出す。
そこから、4人体制のお産がスタート。1人の医師は、私の体に馬乗りとなり、腹をガンガンに押す!押す!押す!
私「ぎゃー!うぇー!おぇー!むりー!しぬー!」
医師「叫ばないで!そのパワーがあるなら、それを全部力みに使うの!声出さない!いいか!」
正直、もう気力体力も限界MAX。ああ、私もう死ぬ。御臨終。タイムオーバー。限界です……。
意識朦朧とした頃に、イケメン医師が会いん切開スタート。そこから吸引分娩で、やっと娘が誕生しました。
「おめでとう!」とみんなから言われても、すでにその頃の私は放心状態。直後には、会いん切開のケアが行われ、まだまだ私の絶叫は続きます。
「呼吸が少し浅いのと、お母さんの血糖値が高いので、少しnicuで赤ちゃん預かりますね」と助産婦さんに言われ、出産してすぐに娘とはお別れ。
ただ、なぜか「娘と会えなくなって寂しい……」という気持ちはなく、この病院なら任せられるという気持ちの方が強かったです。
検査入院が長かったので、おそらく私が病院のスタッフ達を信頼できるようになっていたのだと思います。
むしろ、少し預かってもらって助かった位かも。
出産によるボディの損傷が激しすぎたので、nicuに少しでも赤ちゃんを預けられたのは助かりました。
娘は、nicuで酸素を沢山もらい、すぐに回復。心拍や身体の異常はなく、かなり元気でミルクも沢山飲むので安心ですよと言われ、ホッとしたものです。
わずか1日でnicu卒業し、今では母子同室です。
娘は、目力が強いというか、鋭い目つきの子。どっしりした印象があり、落ち着いた様子。
ああ、この子は私たち夫婦以上に強そうだなぁと。
昨日からミルクとオムツ替えがスタートし、不慣れな面も多くて戸惑いも多いですが、なんとか色んな人の助けを借りたりして乗り切っていけたらと思います。
41歳、新米ママ頑張ります!