見出し画像

病院勤務から施設看護師へ~「心も体もラクになる新しい働き方」のススメ~


ナースコールが夢にまで出てくる日々、夜勤明けはゾンビのような顔で朝日を浴びながら帰宅…。

この働き方、本当にいつまで続けられるの?

病院勤務をしていた頃の私は、そんなことを思いながら毎日を必死に乗り越えていました。

読者の皆さんもこんな経験はありませんか?

夜勤中、忙しさのあまり夕食を片手でかき込み、気づけば「お腹空いてるけど、食べる時間ない…まあ、いっか」なんて諦める日々。

何年も旅行に行っていないし、子どもの授業参観には「ママ、どうして来てくれないの?」と悲しそうな顔をされて、胸がキュッと締め付けられる。

そんな私が、ある日思い切って施設看護師に転職しました。

最初は不安もありましたが、働き始めてすぐにこう思ったんです。

「え、こんなに気楽に働ける場所があったの?」

この記事では、病院勤務から施設看護師への転職で得たリアルな体験をお届けします。

これから転職を考えている方、不安を抱えている方に向けて、施設看護師の魅力やリアルな働き方をお伝えします!


病院勤務時代の「ゾンビ生活」


病院勤務の頃の私は、文字通り「生きるために働く」のではなく、「働くために生きている」ような毎日を送っていました。

夜勤が続けば寝不足でフラフラ、仮眠を取ったつもりでもナースコールの音が頭の中で鳴り続ける…。

一度、夜勤明けに帰宅する途中で、「あれ?今、赤信号だったっけ?」とゾッとした経験もあります。

さらに辛かったのは人間関係。
先輩看護師からの厳しい指導(という名の小言)や、患者さんや家族からのクレーム対応。

そんなストレスを夜勤明けのコンビニスイーツやマックで紛らわせていたら、気づけば体重が8キロ増加。

健康診断では「要注意」の文字が並ぶ始末…。
そんな中、ふと「この生活をあと何年続けるんだろう?」と真剣に考え始めました。

家族との時間、体力、心の余裕…どれも失いかけていることに気づいたのです。

施設看護師になってみたら…「こんなにラクでいいの?」


施設看護師に転職して、まず最初に驚いたのは「仕事が終われば本当に帰れる」ということ。

残業がない、というのは噂ではなく本当だったんです!

例えば、ある日のこと。
夕方5時過ぎに職場を出たら、まだ明るい空が広がっていました。

「これからの時間、何をしようかな?」と考えた自分にびっくりしました。

それまでの私は、「どうやって最短で家に帰ってご飯を作るか」しか頭になかったからです(笑)。

家に帰ると、子どもが「ママ、今日早いね!」と目を輝かせながら駆け寄ってきました。

その瞬間、「ああ、私はこういう時間を取り戻したかったんだ」と心の底から実感したのです。

もちろん、病院勤務と比べて医療行為が減ることに不安を感じた瞬間もありました。

でも、施設では高齢者とじっくり向き合う時間が増えます。

利用者さんとお話ししたり、生活のサポートをする中で、「人としての関わり」に看護の喜びを見つけられるようになりました。

ある利用者さんが、「いつも話を聞いてくれてありがとう」と微笑んでくれたときには、胸がじんと熱くなりました。

老健と特養の違いって?


施設看護師といっても、老健(介護老人保健施設)と特養(特別養護老人ホーム)では働き方が異なります。
それぞれの違いを簡単にお伝えしますね。

【老健の特徴】

  • 目的:利用者が在宅復帰できるようリハビリを支援する施設。

  • 介護度:比較的低め。リハビリを重視したケアを行う。

  • 業務内容:バイタルチェック、必要に応じて点滴、採血、褥瘡ケア、創処置、吸痰、経管栄養、食事介助、内服薬管理、摘便など医療行為が多め。

  • 夜勤:看護師の夜勤が必須の施設が多い。

老健ではリハビリ専門のスタッフが常勤しており、医師も配置されているため、多職種との連携がしやすいです。

医療行為が多い分、スキルを活かせる場面が多いですが、夜勤があることが少しネックに感じる方もいるかもしれません。

【特養の特徴】

  • 目的:要介護度が高い高齢者が長期的に生活する施設。
    「終の棲家」として利用されることが多い。

  • 介護度:要介護3以上の方が中心で、看取りケアも行われる。

  • 業務内容:バイタルチェック、胃瘻管理、バルーン交換、褥瘡処置、看取りケア、排便コントロール、内服薬管理、食事介助、入浴介助(脱衣・爪切り)、採血など。
    介護職員との連携が重要。

  • 夜勤:オンコール対応が一般的で、夜間の呼び出しがある場合も。

特養は利用者さんやそのご家族との長期間にわたる関係性が魅力です。

看護師として人に寄り添う時間が長くなる分、感情的なやりがいを感じることが多いです。

病院勤務と施設看護師の「リアルな比較」


病院勤務には、医療スキルを磨ける環境が整っています。
急患対応や最新の医療技術に触れることは確かにやりがいがあります。

ただし、それには時間や体力の犠牲がつきものです。

一方で施設看護師は、利用者さんとじっくり向き合える環境と、自分の時間を大切にできる働き方が魅力です。

医療行為が少ない分、スキルに不安を感じる瞬間もあるかもしれませんが、生活を支えるケアの中に新しい看護の価値を見つけることができます。

不安を抱えるあなたへ

「私にも施設看護師が合うのかな?」と不安を感じている方に、施設看護師が向いている方の特徴をまとめました。

  • ライフワークバランスを大切にしたい人

  • 高齢者との交流が好き

  • 体力面で無理をしたくない人

  • 老人介護や高齢者のケア分野に興味がある

  • 自分のペースで仕事をしていきたい人

介護施設では、医師やPT、ST、介護職員など他のスタッフとの蜜な連携が求められます。

他業種との関わりをこまめに行える方も、介護施設にむいていると言えます。

もちろん、高齢者看護や認知症看護、ターミナルケアに関心がある方にもオススメの職場です。

高齢化社会が進むなか、今後もニーズが高まる分野ですので、看護師としての視野を広げるためにも経験しておくといいかもしれません。

施設の見学や体験入職を通じて、実際の雰囲気を感じてみるのがおすすめです!

まとめ: 新しい働き方で、心にも体にも優しさを


病院勤務から施設看護師への転職は、私の人生に新しい風を吹き込みました。

以前の私は、「仕事でしか自分を評価できない」ような生活を送っていました。

でも今では、家庭も自分の時間も大切にしながら、看護師としてのやりがいを感じる毎日を過ごしています。

実際、私はもう病棟に戻ろうとは思わなくなりました。

環境って本当に大切で、自分に合っているかどうかで体や心に及ぼす影響は多大です。

施設看護師(現在はデイサービス)になってからは、体調を崩すことがぐっと減り、体重も元に戻りました。

さらに、筋トレを続けることで体調がすこぶる良くなり、健康な体を取り戻すことができました。

「次の休みは何をしようかな?」とワクワクできる生活を取り戻したいなら、ぜひ施設勤務を検討してみてください。

きっと新しい発見と喜びが待っています!

あなたの新しいスタートを心から応援しています!

転職エージェント選びで迷ってる方はこちらのnoteを参考にしてみてください↓


いいなと思ったら応援しよう!