【南アフリカ】ダーバンの治安っていいの?悪いの?
ダーバンのCBDとその周辺(がどこまで含まれるのかはわかりませんが)は、外務省の海外安全情報の渡航情報ではレベル2(不要不急の渡航は止めてください)になっています。それ以外の場所もレベル1(十分注意してください)です。治安が悪いとは、スリ/置き引きのようなものではなく、強盗、カージャック、殺人などの凶悪犯罪が多いです。日本人も被害に遭っているので、大使館が出している安全の手引に一度目を通しておきましょう。大使館に届けられていない、軽い?事件/事故(スマホや財布のスリ、交通事故など)ももちろんあります。パスポートが無事であれば、大使館に知らせない人も多いからです。
スマッシュアンドグラブは、こんなやつです。南アフリカ人の友人も、同じ場所で同じ被害に遭っていました。
ダーバンのCBDってどこ?
CBDとは、イギリス英語圏でよく使われるCentral Business Districtのことで、アメリカ英語ではダウンタウンと表される市内中心部の商業エリアのことです。大使館が発行している「南アフリカ滞在安全の手引き(PDF)」によると、ダーバンCBDとは、だいたいDurban Centralと同じ地域のようです。
このCBDにある観光スポットといえば、下記のようなものがあります。ドアtoドアの移動を心がけたり、信頼できるガイドとともに回ることを強くおすすめします。
・シティホール(市庁舎)
・アパルトヘイト博物館(Kwa Muhle Museum)
・ローカルヒストリーミュージアム
・ナタール港海事博物館
・ダーバン自然史博物館
・ビクトリアストリートマーケット
治安が良い場所と悪いエリアの見分け方とは?
ダーバンに限らずですが、治安の良いエリアと悪いエリアは分かれていて、治安の良いエリアは欧米の大都市よりスリなどの危険も少なく安全だと感じます。よく言われる、スマホやパソコン、貴重品を置いたまま注文しに行ったりトイレに行ったり、というシーンをよく見かけます。
治安の良いエリア、悪いエリアの見分け方としては、かなり倫理的にこの判断が良いのか悩みますが【白人が多いか、黒人が多いか】です。あとは、地図の航空写真で確認したときに、プール付きの豪邸が多いエリアはお金持ちが多いので比較的治安が良いです。治安が良いとされているエリアは、警察のパトロールのほかに地域の民間パトロールが入っています。各建物に警備員が多いことも治安の良さにつながっています。
例えば、道を歩いているに注目してみるとほとんどが黒人です。白人が犬の散歩をしていたりランニングしているエリアは、ダーバンの中では治安が良いエリアの傾向があります。特にダーバンでは南アフリカの他の大都市と比べても東アジア人(中国、韓国、日本など)が少ないので白人以上に目立ちます。
治安が良いと言われる日本でも殺人事件やスリがあるように、ダーバンの治安が良いエリアでも事件は起きているので、油断しないようにしましょう。
ダーバンで治安が良いエリア
日本人に限らず、外国人や経済的に余裕のある人が多く暮らすのは、このあたりです。交差点などに物乞いの人がほぼいません。
・Mount Edgecombe マウント・エッジコム
・uMhlanga ウムシュランガ
宿泊にお勧めのエリアは、こちらの記事でまとめています。
ダーバンで特に治安が悪いエリア
エテクウィニ市(旧ダーバン都市圏)のWebサイトに、記載されているのはこの4エリアです。CBD以外は、観光で(住んでいても)行くことはないと思います。
・CBD
・uMlazi ウムラジ … 南アフリカで4番目に大きいタウンシップ
・Inanda イナンダ … 殺人事件の首都と悪評高いタウンシップ
・KwaMashu クワマシュ … ダーバンで最も危険なタウンシップ
最近の統計だと、Phoenix、Chatsworthも名前が挙がっています。
ダーバンでの日本人が被害に遭った例
3年間で5件、被害の共有メールを受け取りました。
umhlangaは比較的治安が良く、多くの日本人が暮らしているので、そのぶん被害も多いのではないでしょうか…。特に、海沿いのUmhlanga Rocks地区は、観光地ということもあり、スリなどの被害を他にも聞いたことがあります。
ダーバンでは街歩きできる?
基本的にできないと考えてください。ガイド付きのウォーキングツアーはありますが、街歩きが好きな人(私)にとってガイドツアーは街歩きに入らないですよね。観光地化されたエリアを歩くくらいです。この道行ってみよう、このお店入ってみよう、あそこで売ってるお菓子なんだろう?みたいな街歩きは、ダーバンではできないので諦めたほうが無難です。
私はuMhlanga Ridgeエリアで暮らしています。1km圏内なら大丈夫かなと、歩いて移動することもありますが、街の雰囲気を掴むまでは数メートルでも車で移動していました。路駐している車は安全なのか、連れ込まれたりしないのか、各建物の警備員はどこにいるのか、どの道なら見晴らしがよいのか、など、確認することはたくさんありました。日本で夜遅くに住宅街を歩くときくらいの警戒をしながら、数十秒・数十メートルごとに振り返って周囲に気を配っているアピールをして、明るい時間にのみ、歩いています。ただ、基本的にオフィス街なのでいわゆる「街歩き」的な楽しさはないです。
公共交通機関に乗りたい!
私も乗りたいです。多くの日本人は安全研修を受けていたり、会社から指示されていたりするので、使っている人はほとんどいません。中流階級以上の南アフリカ人も車を持っているので使いません。私は南アフリカ人に止められました。
バックパッカーや冒険心が強い旅人、現地で長く暮らす人であれば日本人でも使っている/使ったことがある人もいるので、使いたい場合はそういう人に使い方や気を付けるポイントを相談する方が良いです。駐在員、その家族に相談しても止められるだけです。
乗り合いタクシー(ミニバス・コンビタクシー)
南アフリカの国旗のような柄がデザインされた、トヨタの白いハイエースです。黒人の間では単にTaxiと言われています。たくさんのタクシーがあつまる乗り場(Taxi Rank)では、近くの人に行きたい場所を伝えて、その方向に向かうタクシーを見つけます。満員になるまで出発しないので、待つことが多いです。乗り場以外で乗るときは、走っているタクシーに合図をして行く方向を確認。行きたい方向が合っていれば乗り込んだり、途中まで乗って降りて、また行き先方面のタクシーを探します。短距離だと10ランド、距離に応じて値段は上がります。現金のみ。
(乗りたいですが、まだ乗ったことはありません)
電車
ダーバン駅を中心に、各住宅街を結ぶ電車が走っています。通勤手段として使われているので、早朝や夕方の運行が多いです。新型車両を導入したり、治安改善をアピールしたり、利用客の向上を狙っているようですが、観光目線では便利な路線・駅がないので「ただ乗ってみる」以外には使いづらいです。
注目度の高い試合が行われるときには、スタジアムの駅が使われることもあるようです。