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【南アフリカ】モーゼス・マヒダ・スタジアムのスタジアムツアーレポート

私が暮らす街、ダーバンのランドマークであるモーゼス・マヒダ・スタジアムのスタジアムツアーに行ってきました!

南アフリカ観光局や、Wikipediaでも紹介されています。


スタジアム概要

モーゼス・マヒダ・スタジアム(Moses Mabhida Stadium)は2009年に完成した多目的スタジアム。サッカーやクリケットなどのスポーツだけでなく、ズールー王戴冠式や宗教的な会合、コンサートなど各種イベントにも使用されます。

2010年に開催されたFIFAワールドカップ南アフリカ大会では7試合が開催され、グループリーグ第2戦では日本代表がオランダ代表と戦った場所でもあります。

特徴的なデザインはダーバンを代表するランドマークで、ダーバンのスカイラインを形成するひとつにもなっています。オンライン投票の「南アフリカの人気スタジアム」ではトップに選ばれたこともあります。

https://www.mmstadium.com/

スタジアムツアーについて

スタジアムツアーは予約不要
試合やイベントがない日は、毎日催行されているそうです。
参加費は大人ひとりZAR 60.00(2024年5月時点)でした。

1. チケットの購入

まずはスタジアムに向かいます。駐車場(Google Map)は無料で停められます。

「Ticket Office」でスタジアムツアーのチケット(リストバンド)を購入します。毎時00分に出発しているようで、直近の時間を案内されます。10分前だとその次の回を案内されそうになりましたが、交渉したところ10分後のツアーに入れてくれました。

スタジアムツアー以外にも、レンタサイクルやセグウェイツアーの申し込みもできます。

2. ツアースタート

スタジアムツアーの集合場所はすぐそばの「Visitors Centre」の前です。リストバンドを付けて待機していると、ほかの参加者が集まってきます。この日は10人ほどでスタートしました。

3. まずは屋外の見どころを紹介

モーゼス・マヒダ像

スタジアムツアーは、スタジアムの名前になっているモーゼス・マヒダさんの銅像からスタートしました。

Moses Mbheki Mncane Mabhida(1923-1986)
アパルトヘイト下において活躍した政治家。民主的で人種差別のない南アフリカの誕生を目指し、強力な統一戦線の結成と維持に貢献。

スカイカーとスイング

南アフリカ観光局のページでは、下記のような紹介があります。

 ハイテクを駆使したケーブルカーに乗り込み、空高くそびえるアーチを登り、頂上に設置された展望台まで辿り着くと、そこにはインド洋とダーバンの街並みを360度見渡せる大パノラマの絶景が待ち構えています。アーチを歩いて登る500段の階段も併設されており、サッカーファンの心臓を鍛えるのに一役買っています。
 また心臓や肺、神経に自信がある強者なら、ビッグラッシュ・ビッグスイングと称された絶叫アトラクションにぜひ挑戦してみてください。こちらは世界唯一のスタジアムで体験できるビッグスイングであるとともに、ギネス公認の世界一巨大なビッグスイング・アトラクションで、高さ106mの地点にあるアーチから飛び込み、220mの弧を描く大きなスイングが体験できます。

ダーバンのモーゼス・マブヒダ・スタジアム - 南アフリカ観光局

ですが!
老朽化とコロナ禍を理由に、現在稼働していません。なので、スタジアムツアーでは、かつてはこのスカイカーに乗って上に行けたこと、屋根からスイング(Big Rush Durban)ができたこと、などの話を聞いただけです。

何年も改装をするする詐欺になりつつあったのですが、ついに昨年末から改修工事が始まっています。エテクウィニ首長の話では「2025年の夏を目指す」とのことでしたが、現在もうすでに2025年夏。まだです。

新しいスカイカー乗り場のイメージ図
Berea Mailの記事より

ゲート

モーゼス・マヒダ像とスカイカーを見たあとは、いよいよスタジアムに向かいます。まずはゲートを通ります。

いよいよスタジアムの中へ!
窓口の右側よく見てください
!!!

4. ついにスタジアムの中へ

スタジアムに入ると、座席への入口からちらちら中が見えます。でも案内スタッフは素通りして先に進みます。

ドリンクとスナックの売店
一番興奮するところなのに!
まだ入れてくれません

VIPルームの見学

最初に行ったのはプレジデンシャル・スイート(Presidential Suite)、つまりVIPルームです。

いくつかあるVIPルームの中でも、ここは229㎡の面積をもつ、南アフリカ大統領のために設計された豪華なスイートルーム。予約すれば、一般の人でも結婚式やプロポーズ、製品発表会や誕生日などのイベントでも使用できるそうです。

多くの場合、食事が並ぶそう

VIPルームはピッチビューですが、もちろん専用ドアからVIP席にアクセスすることもできます。シートマップだと100と135ブロックの後ろです。

奥に見えるのがダーバン市街地です

プレジデンシャル・アトリウム

プレジデンシャル・スイートを見学したあとは、プレジデンシャル・アトリウムに向かいます。駐車場に直結し、560㎡と広い吹き抜けの空間は、アフリカンアートで装飾されています。

このとき、ツアーメンバーが行方不明になり、捜索のためアトリウムで待機するトラブルがありました。無事に見つかったので、次に進みます。

ロッカールーム

アトリウムを抜けて、選手が使うChange roomに向かいます。

ロッカールームには、国内リーグや欧州リーグのいろいろなユニフォームが並んでいます。

そしてその中になんと!
日本代表のユニフォームがあるではありませんか!
びっくり!

ジャパン!
椅子に座って選手になりきることもできます。

選手が使うシャワールームやウォーターバスも見学し、ピッチに向かいます。

5. いよいよピッチへ

ピッチに入ると、スタジアムのデザインや屋根、座席についての説明がありました。

3層に分かれた座席

収容人数
ワールドカップのときには7万席あったものの、現在は56,000席に縮小。ただ、イベントによっては85,000席まで増やせるそうです。

座席の色
低層はダーバンの海の色、高層はダーバンビーチの砂の色を表現していて、ダーバンの青い空につながるデザインになっています。

波打ち際のようなデザイン

特徴的な屋根デザイン

アーチ状の2本柱を中心に、100本以上の支柱で46,000㎡という大きな屋根を支えています。アーチの一番高いところは106メートル!柱はYの形をしており、国旗🇿🇦のYにインスパイアされているそうです。

屋根の膜
雨を防ぎながらも50%の光を通すという、ガラスファイバーが使われているとのこと。ライトアップされたときの夜景は必見です!

そしてこのガラスファイバー、調べていると太陽工業さんのインスタグラムやWebサイトが出てきました。日本企業の素材が使われているなんて!

ピッチ
詳しい説明を聞いてなかったのでたんぽぽの写真でごまかします。

6. ツアー終了

ピッチを見学した後は、Visitors Centreにもどり終了です。

Visitores Centreはギフトショップが併設されています。スタジアムのロゴやイラストが描かれたTシャツやビーチサンダル、文房具などが販売されていました。

このスタジアムで試合観戦

1月にようやく、スタジアムで南アフリカPSL(プレミア・サッカー・リーグ)の試合を観戦してきました!
ピッチは遠いけど、とっても楽しかった!

そもそものPSLや南アフリカのサッカー事情について調べてみました。

ピープルズパークがリニューアルオープン

スタジアムの南側には、広い公園があります。11月に遊具エリアの改修が終わり、再オープンしました。カフェもあり、家族みんなで休日を過ごせる場所のようです。

(おまけ)スタジアム隣接駅へ突撃

実は、スタジアムにはほぼ隣接といえる駅「モーゼス・マヒダ・スタジアム駅」があります!
普段電車に乗る機会がないので様子だけでも…とスタジアムツアーのあとに見に行ったら、工事をしていました。

スタジアム北側の広場から駅が見えます

工事のお兄さんに「中に入ってもいい?」と尋ねると、「改札の前までなら入れるんじゃない?」と他人事のような許可をくれました。

切符売り場にお姉さんがいました。ダメもとで「写真を撮りたいだけなんだけど、入ってもいい?」と尋ねたら、なんと「電車に乗らないならいいよ」との答えが!

開いている改札から入り、駅構内やホームを見学しました。

隣駅がダーバン駅です

お姉さんの想像より長い時間、写真を撮っていた私たちを不思議そうに見つめるお姉さん。なんと「どこから来たの?あなたの国には電車や駅がないの?」と、逆に驚く質問をされました。

こちとら数分間隔で時間通りに
何路線も動いてますわ!

時刻表によると、スタジアム駅は通常1日4本の電車が停まるそうです。

スタジアム駅改札のほぼ正面には、ラグビー専用球場のキングス・パーク・スタジアムが見えます
モーゼス・マヒダ・スタジアムは、ダーバンの2階建て観光周遊バスのルートにも入っています



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