春のナマクワランドでワイルドフラワーウォッチング🌼フーハップ自然保護区
ナマクワランドで行ったフーハップ自然保護区 Goegap Nature Reserve についての記事です。日本語の情報がとても少なく、見つけづらかったので、今年や、今後行こうと考えている誰かの役に立てればうれしいです。
ナマクワ国立公園(スキルパッド保護区)のオレンジ色の花畑も良かったけれど、私が期待していた景色はフーハップにあったので、本当に行って良かったです。
フーハップ自然保護区とは
スプリングボックから約15km離れた場所にある保護区で、花崗岩の丘と砂の平野が広がります。毎年7月~9月の3週間だけ花が咲き、この時期だけで13,000人が訪れます。ドライブルートやハイキングコースがあり、保護区内のキャンプサイトやシャレーで宿泊することもできます。
1988年、遊牧民族が暮らしていたこのエリアにワイルドフラワーの庭園をつくることを目的のひとつとして、Hester Malan Wild Flower Garden が設立されました。その後、保護区拡張のタイミングで、現在の Goegap Nature Reserve に改称。goegap とは、原住民ナマ人の言葉で「葦の水(水のある場所)」を意味しています。
地理的にも植物学的にも珍しい地域で「地球のホットスポット」「世界で最も動植物の多様性が高い地域のひとつ」と考えられています。植物は581種が確認されており、特に多肉植物では世界の約10,000種のうちの40%がこの保護区内で見つかっています。ほかにも、哺乳類46種、鳥類88種、爬虫類38種、両生類3種類が生息しています。
「地球の歩き方」にも小さく載っています。
ちなみに、1998年発行の初版でもほぼ同じテキストで紹介されていました。
フーハップ自然保護区の中に特設されたフラワー庭園があるように読み取れますが、農業・環境省(Agriculture, Environmental Affairs)のWebサイトによると、改名前の名前のようなので情報が誤っていると思われます。
ちなみに、日本語の表記が揺れている goegap は、英語読みだと「グーギャップ」ですが、現地の人と話すときはアフリカーンス語読みの「フーハップ」に聞こえます。せっかく現地の人にその日の見どころ尋ねても「ふーはっぷ?どこ??」となるので、頭の片隅に入れておいた方が良いと思います。
2024年8月25日の様子
【訪問日時】
2024年8月25日14:50~17:20(2時間半)
朝から&四駆で行けたらもっと良かった。
【天気】
晴れ、最高気温19℃程度
前日は雨&最高気温10℃前後だったので、運が良かった。
この日は午前中からナマクワ国立公園のスキルパッドに行っていたので、寄り道しながら1時間40分かけて到着しました。管理事務所で入園料(ひとり40ランド)を支払い、許可証とマップをもらい、ルートの説明を受けました。私たちのレンタカーは四駆ではなかったので、選択肢はひとつのみ…
管理事務所のそばにエントランスがあるので、許可証を見せてゲートを開けてもらいます。そこからしばらく(5.8km)まっすぐ道なりに進みます。車窓からは、小さなお花とキバツリー(アロエ)、たくさんの鳥たちが見えました。
到着したのはOfficeと書かれたエリアで、駐車場、トイレ、小さな売店とテーブル&ベンチがありました。ここで少し休憩です。
駐車場から道が分かれます。四駆ではない私たちは右に曲がります。最初は坂を上がっていき、丘を越えて向こう側へ向かい、また別の丘に上がったり下りたり、分岐は1か所だけだったので迷うことはなさそうです。ゆっくり進んだり、道路に車を停めて歩いたり写真を撮ったり、他の観光客があまりいなかったので自分たちのペースで気ままに楽しむことができました。
【参考】パンフレットの原文
Background:
Goegap Nature Reserve is situated approximately 15km south-east of springbok in Namaqualand and covers approximately 15 000ha.
The reserve encompasses the typical granite koppies* and sandy plains of Namaqualand. This semi-desert area has an erratic and uncertain winter rainfall of between 80 and 160mm per annum. Daytime temperatures vary from a minimum of minus 10℃ to a moderate 25℃ with summer temperatures between 30 and 40℃ with a maximum of 48℃.
Vegetation:
The typical Namaqualand vegetation which occurs in Goegap Nature Reserve consists mainly of a large component of plants with a short life-span. These plants change the veld to a multicoloures carpet of flowers for a few weeks each year. Where a mass of flowers occur in only one or two colours it usually indicates that the veld was disturbed. In the reserve a wide and interesting variety of plant species can be seen. Perennial evergreen dwarf shrubs of which many have succulent leaves. Five hundred and eighty one plant species have been recorded in the reserve.
Animal Life:
The 46 mammal, 38 reptile and 3 amphibian species which are founded in the reserve are an important component of the animal life in this arid region. The most important game species in the reserve is the Hartmann's Mountain Zebra, Gemsbok, Springbok, Klipspringer, Duiker and Steenbok. The 88 bird species which have been recorded include, amongst others, Ostrich, Cape Eagle-Owl, Verreaux's Eagle, Cinnamon-breasted Warbler, Black Harrier and Ground Woodpecker. Lists of bird and animal species are available from the front desk at reception.
*koppie / klipkoppie ; a small hill(南アフリカ英語)