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◎息子のパンツをいつまで買い続けるか問題
2月の最終週にあったことー。
無印良品の衣料品売り場で、メンズのボクサーパンツが
2枚で790円になっていた。
普段は990円なのに!
反射的に、買い物かごに2つ放り込む。
そして、東京で暮らす息子にメールする。
「おパンツ買っとくね」。
「ありがと~」の即レス。
なぜ22歳にもなる長男のパンツを
離れて暮らしている私が買うのか。
もちろん彼がズボラだから。
しかし、単に「ズボラ」だけが理由ではない。
彼が「俳優」だからだ。
彼はゴムがビヨビヨ~ンのパンツを
いつまでも履いている。
大事なところが破けていようとも、性格的に
ビヨビヨ~ンを捨てて新しいモノを買うことはない。
俳優業には「衣装合わせ」という大切な仕事がある。
人前でパンツ一つになることもある。
ビヨビヨ~ンのパンツを履いて現場に入り
女性スタッフの前で
ストーーーンとパンツが下がったら、
それだけで仕事を失う可能性があるーと私は危惧する。
このパンツ問題を職場で話題にしたところ、
「甘やかしている!」という声があれば、
「男子はだいたいそんなもんや」という意見もあり。
「日本の男性は、結婚したら嫁さんに買ってもらうから、ずっとパンツを自分で買わないんじゃないか」みたいな
今どきのジェンダー問題に触れる発言まで飛び交った。
男性諸君には
「お母さんにいつまでパンツを買ってもらっていたのか」
と問いただしたが、
「覚えていない」と逃げられた。
「母親にパンツを買ってもらうかどうか」が、
息子が自立しているか否かの判断基準?
…というか、そんな空気が私の周りに立ちこめている。
息子が私から自立していないのか、
私が息子を自立させたくないのか。
真実は、そのどちらかだ。